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太陽誘電打線を零封したKathryn Sandercock(SGH)-Journal-ONE撮影
復帰エースの登板にベンチもスタンドもアガる
6回、太陽誘電も継投策。山路 典子監督は、シーズン前の日本代表合宿で負傷して出遅れていたエース・曽根 はん奈投手をマウンドに送り、反撃の体制を整える。
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エース・曽根はん奈を投入する山路監督(太陽誘電)-Journal-ONE撮影
”推しのソ” でもある曽根投手は、明るい性格と感情豊かなプレースタイルでチームの雰囲気も一変させることができる “持っている選手“。
躍動感あふれるフォームから繰り出させる多彩な変化球と、チームを鼓舞するリアクションでモメンタムを奪いにかかるが、2死無走者で打席に入った中川選手が、今度は右中間深くにこの日2本目のソロ本塁田を打ち込み、太陽誘電の反撃ムードを断ち切った。
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SGHの中川彩音はこの日2本目の特大ソロを放つ-Journal-ONE撮影
終盤の猛攻に上越ファンも盛り上がる
終盤に打線が動き始めたSGHは、白石 千晴選手の3点本塁打など14安打を放つ猛攻を見せ、大応援団を大いに盛り上げる。
一方の太陽誘電も、普段は打席に入らない曽根投手が四球を選んで出塁すると、ベンチもスタンドもそのリアクションに大歓声。
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打席に入った投手・曽根(太陽誘電)は四球を選び出塁-Journal-ONE撮影
試合終了後は、”速射砲ノック” でおなじみの宇津木 妙子前日本代表監督が、加藤監督、山路監督と共に上越のファンたちにノックをするイベントも開催。
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試合後に宇津木妙子氏の高速ノックで盛り上がった-Journal-ONE撮影
中川 幹太上越市長も太陽誘電のユニフォームを身をまとい、子供たちと一緒に白球を追う。選手たちから大きな声援を受けて、楽しそうに汗をかいていた。
戦力が出そろい、反転攻勢に
自身も足のケガで開幕に松葉杖をついて臨んだ ”推しのソ” 橋本 芽衣主将は、「やっとみんなが出そろって、チームとして戦えるようになった」と話す。
足に固定するプレートを入れたままで試合に臨む橋本選手は、「(プレートが入る足に)違和感はありますが、プレー自体には支障ない。とにかく点を取って投手順を楽な展開にしてあげたい」と、後半戦への意気込みを見せる。
「怪我をしていた選手が戻ってきたが、若いチームはまだまだやることがある」と話すのは山路監督。
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ノックイベントに参加した山路監督(太陽誘電)-Journal-ONE撮影
終盤までもつれた試合を演じたが、「今日のような外国人投手と対戦したことのない選手たちがほとんど。対策を立てて臨むが、こういった経験不足を補うには、自分たちのできることをミスなくしっかりやりきること」と、交流戦の戦い方について触れた。
「試合後に反省するレベルが上がっている」と、チームの成長に手応えを感じながらスタジアムを後にした山路監督と太陽誘電の今後の戦いに注目したい。