両エースに託す負けられない一戦
女子ソフトボール “ニトリJDリーグ” の第8節。「戦国時代最強の武将」の誉れ高い上杉謙信の生地・新潟県上越市で行われた “太陽誘電ソルフィーユ” と ”シオノギレインボーストークス兵庫” の一戦。
前日の上越ラウンド1日目、デンソーブライトペガサスのエースを攻略して見事に勝利したシオノギ。次週、雨天順延となった予備節へ向け、上越ラウンド連勝で勢いを付けたいところ。
松田 光監督は、昨日6イニングを投げきったエース・三輪 さくら投手を先発に、連勝を託す。
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連投の三輪さくら(シオノギ)が先発マウンドで力投-Jouurnal-ONE撮影
一方、惜しくも前日の接戦を逃した太陽誘電は、ホームチームとしての連敗は避けたいところ。
山路 典子監督は、ケガで出遅れていたエース・曽根 はん奈投手をマウンドに送り、前半戦最後の試合での勝利を託した。
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ホームゲーム勝利を託された曽根はん奈(太陽誘電)-Jouurnal-ONE撮影
万全とは言えないコンディションの両エースだったが、「チームを背負う者」同士が見せるハイレベルな投手戦に、上越市のファンは初回から盛り上がった。
守備陣がエースを助ける序盤
初回から攻撃をしかけたのは太陽誘電。先ずは初回、先頭の “推しのソ” 小松 優月選手が鮮やかな右前安打を放って勝利への執念を見せる。
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太陽誘電の核弾頭・小松優月は2本の安打を放った-Jouurnal-ONE撮影
しかし、続く太陽誘電のキャプテン、こちらも “推しのソ” 橋本 芽衣選手が放った強烈な打球はセカンド・水戸川 綾音選手の守備範囲!4 – 6 -3 と素早くボールを回したシオノギ内野陣がダブルプレーでエースの力投に応えた。
続く2回裏にも、太陽誘電は枝松 愛子選手の中前安打で無死からチャンスを作るも、1死1塁から上林 藍子選手の痛烈なピッチャー返しを三輪投手が軽快にさばいてダブルプレー。二つのピンチを守備でしのいだシオノギに流れが傾いていった。
明るいエースがモメンタムを取り戻す
1回、2回と無失点で立ち上がった曽根投手。シーズン前に行われた、女子TOP日本代表の沖縄合宿で骨折。シーズン序盤は登板はもちろん、投球練習すらできない苦しい時間を過ごした。
しかし、曽根投手本人はそんな辛さも見せず、「走り込みで体重も増えた」と前向きにリハビリに励んでいた。チームから離れ、太陽誘電とJDリーグの認知拡大のために、国内屈指のイベント “ニコニコ超会議” に出演するなど、色々な場面で会社とチームに貢献していた。
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曽根はん奈(太陽誘電)はパフォーマンスでもチームを鼓舞-Jouurnal-ONE撮影
この試合でもストライクゾーンで勝負する度胸満点の投球と、バックを鼓舞するパフォーマンスに太陽誘電ナインも笑顔の全力プレーでエースの力投に応えていた。
主将の脚でエースを救え!
ピンチをしのいで打線の援護を待つエースを助けたのは、主将の脚だった。
3回表、先頭の “推しのソ” 小林 美沙紀選手が中前安打で出塁するとすかさず二塁を陥れる。捕手からの送球が小林選手に当たり、ほんの数メートル外野に転がるのを見るやいなや、小林選手は積極果敢に三塁へ到達!
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松田監督を中心に作戦を確認するシオノギの選手たち-Jouurnal-ONE撮影
シオノギは主将の脚で先制のチャンスを作り、1死から水戸川選手が放ったレフトへの浅めのフライにまたも小林選手が反応!
好走塁で曽根投手から先制点をもぎ取った。
少ないチャンスを活かしたシオノギ
先制点をもらったシオノギのエース・三輪投手は、連投の疲れも見せずに力投を続ける。
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シオノギの捕手・田島茉依が連投の三輪さくらを気遣う-Jouurnal-ONE撮影