アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

Journal-ONE | 7人制ラグビー女子日本代表”サクラセブンズ”の中村知春と平野優芽-斉藤健仁撮影
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”サクラセブンズ” さぁパリ五輪へ

7月下旬から8月にかけてパリで行われる夏季オリンピック。「(過去3大会で)今までで一番メダルに近い」と選手たちが感じているのが、”サクラセブンズ”の愛称で知られる女子ラグビー(セブンズ)日本代表だ。

昨季はトゥールーズ大会で過去最高の5位になり、総合成績も最高も8位だった。その流れを受けて、昨年11月に大阪で行われたアジア予選決勝で、中国代表を下して3大会連続のオリンピック出場を決めた。そして今季は序盤こそ、やや苦戦し総合順位は9位となったが、最後のアジアでの2大会は7位、6位と惜しくもベスト4を逃したが調子は上向きである。

Journal-ONE | 7人制ラグビー女子日本代表”サクラセブンズ”-斉藤健仁撮影

7人制ラグビー女子日本代表”サクラセブンズ”-斉藤健仁撮影

東京五輪が終わってからの3年間、鈴木貴士ヘッドコーチの下、”立・動・戦”(常にフィールドに7人が立ち、動き続け、一瞬一瞬の勝負に勝ち続けるラグビーをする)をキーワードに強化をしてきた。

チームを支えるのが、大学生で2021年の東京五輪に出場した平野 優芽(24歳/ながとブルーエンジェルス)、そしてすでに国際大会に60大会以上出場し、チームの精神的支柱となっている中村 知春(36歳/ナナイロプリズム福岡、 電通東日本)だ。

Journal-ONE | サクラセブンズの注目選手 平野優芽(右)と中村知春(中央)-斉藤健仁撮影

サクラセブンズの注目選手 平野優芽(右)と中村知春(中央)-斉藤健仁撮影

17歳で代表デビュー、24歳のキャプテン・平野 優芽

キャプテンとして、チームを引っ張ってきた平野は、3月のワールドシリーズ香港大会でも大会ベスト7にあたる”ドリームセブン”にも選出された。

ラグビーをしていた祖父と父の影響により、小学1年生から杉並ラグビースクールで競技を始めた平野。そのプレーをはじめて見たのは2014年9月、太陽生命カップのエキシビションマッチだった。スピードとステップでトライを挙げて、大きなインパクトを受けた。

Journal-ONE | 17歳で代表デビュー、24歳のキャプテン・平野優芽-斉藤健仁撮影

17歳で代表デビュー、24歳のキャプテン・平野優芽-斉藤健仁撮影

そして高校1年で、3月に15歳になったばかりにも関わらず日本最高峰の大会”太陽生命ウィメンズセブンズ2015東京大会”でMVPを獲得し、一気に注目を浴びた。現在、体重は60kgを超えたが、当時の体重は53kgしかなく、高校では重量挙げ部にも所属してトレーニングを重ねた。そして高校3年の4月、17歳でサクラセブンズデビューを飾り、それ以降、中軸の1人として活躍を続けている。

しかし、日本体育大学4年時に出場した東京五輪ではチームは、1勝もできず最下位の12位に終わった。平野は「東京五輪の反省として、個人の成長も大事ですが、どれだけチームが1つになって大会を迎えるか。チームとしてメダルを取るという同じ目標を浸透させたい。五輪経験者としてもキャプテンとしても、声掛けや雰囲気を作っていくのが大事になってくる」と話した。

男女7人制ラグビーアジア予選| 準決勝 日本代表vs香港 サクラセブンズは主力温存で香港に勝利-Journal-ONE撮影

アジア大会での平野優芽-Journal-ONE撮影

パリ五輪でメダルに挑む

平野は24歳と若いが、チーム内ではすでに中村に次ぐ、国際大会に40大会以上出場した経験豊富な選手である。「日頃、思っていることやチームに対して厳しくいくところは、(何もしないで)流していたら後悔するので、思ったことをその場その場で言うようにしています」。

平野はスクラムハーフとして攻守に渡り、FW(フォワード)、BK(バックス)のつなぎ役を務める。もちろん、チャンスがあれば自らも仕掛けてトライも挙げる。「攻撃ではチャンスメイクはできているが、スコアにつなげることができていないので賢くやりたい」。

男女7人制ラグビーアジア予選| 大会前の公開練習で汗を流す女子日本代表の選手たち-Journal-ONE撮影

Journal-ONE | サクラセブンズでは繋ぎ役も期待される平野優芽-Journal-ONE撮影

「守備では(前に上がる)ファイヤーディフェンスを強みにしているし、他の国も嫌がっている。前に上がって止めて、ボールを奪い返せば、自分たちが攻めるマイボールの時間が多くなる。いかに早く奪い返すかが鍵になる」と冷静に分析している。

東京五輪とは違い、パリ五輪は大きな手応えを感じながらの出場となる。「このチームが始まってから、”立・動・戦”の3つの言葉を柱に、自分たちのこだわりとして取り組んできた。それに磨きをかけながら、自分たちが動いて相手を疲れさせる日本ラグビー、自分たちのラグビーをしてメダルを取りたい」と意気込んでいる。

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