「ジャパンの才能を伸ばしていきたい。私が日本に戻ってきたメインの目的は外国人に頼らず、日本人の選手が活躍する場を作って若手を育成したい。高校、大学から若手選手を選び、チャンスを与えていき、外国人に頼らないラグビーを作っていきたい」とジョーンズHC。
キャプテンには34歳のベテラン立川理道を指名
そして、2015年のワールドカップを一緒に戦った、34歳のベテランのCTB(センター)立川(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)をPNCのキャプテンに指名した。その意図を「若いチームということを加味して、若手のロールモデルになってほしいと選んだ」。
「56キャップを持っているし、スピアーズで優勝したキャプテンという経験もある。他の選手への態度も真摯に接していて、リスペクトしているし、厳しいことも要求できる。全身全霊でチームのためにやってくれるので、100%信頼している」と説明した。
「自分自身の成長にも良い機会だし楽しみ」と指揮官の依頼に即答したという立川キャプテンは、「PNCに向けて、6月から7月の5試合に出た課題を修正、クリアしながら成長していくいい機会。若い選手も多く、結果を残すことで、さらに成長できると思っているの、すごく楽しみだし、良い経験にしていきたい」と話した。
PNCに向けて取り組んでいることを聞かれて立川キャプテンは「ハンドリングエラー、セットプレーの安定性など、各ブロックで向上できている。試合に勝つには、大事な時間帯でのプレー選択や、ペナルティも大事になってくるが、経験を積んでいく中でクリアになっていく」。
「PNCで勝つためには今、自分たちがやっていることを信じることだと思う。FW、BKにリーダーがいるので、コミュニケーションしながらチームでやろうとしていることをドライブしていきたい」と意気込んだ。
“超速ラグビー”でパシフィックネーションズカップ制覇を狙う
プールBの初戦はアウェイでカナダ代表と対戦し、9月7日には熊谷でアメリカ代表と戦う。世界ランキング的にはともに格下だが、フィジカルに長けた両チーム。ジョーンズHCが掲げる「超速ラグビー」を見せて、スピードのあるアタックで相手を圧倒して自信をつけたいところだ。
準決勝に進出すれば、9月15日に東京でプールAのフィジー代表、トンガ代表、サモア代表のいずれかと対戦し、21日に決勝戦を迎える。いずれにせよアイランダーのチームもフィジカルやアタックに優れたチームであり、個々の選手も日本代表より大きな選手が揃う。
カナダ代表戦以外はホームで戦うことができる日本代表としては、ジョーンズHCが掲げる、攻守に渡って集団的なスピードで戦う「超速ラグビー」にさらなる磨きを掛けて、全勝で優勝できるかどうかが焦点となろう。
秋にはニュージーランド代表”オールブラックス”、フランス代表、イングランド代表とのテストマッチも控えている。ここで立ち止まることはできない。”ブレイブロッサムズ”は大きく成長した姿を見せて、ホームのファンの前でPNCの頂点に立ちたい。
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