ボールについての規定
ソフトボールは、野球のボールより大きいボールを使用します。重さは6.5~7オンス(177.5g~198.8g)、周囲12インチ(30.2cm~30.8cm)で革ボールとゴムボールがあり、国際大会や日本リーグでは黄色い革ボールを使用して試合をおこないます。 国内では高校生以下は全てゴムボールで、社会人でもほとんどがゴムボールを使用してプレーをします。
ソフトボールで使用するボールは1号から3号の3種類にわけられ、3号球には他に革ボールがあります。野球と同じようにそれぞれのボールは使用する年齢によって変わってくるため、それも併せてご紹介していきます。
◆ソフトボール1号ボール 1号球は小学生低学年に使用されており、小学校の体力テストで使用するのもこのボールです。周囲は26.7㎝で141g、大人のこぶしほどの大きさがあります。 1号球には、1号バット、2号バットのどちらを使用しても構いません。
◆ソフトボール2号ボール 2号球は小学生全学年に使用されています。周囲28.6㎝で163g、1号球と約2㎝しか変わりません。 2号球には2号バット、1号バットのどちらを使用しても構いません。
◆ソフトボール3号ボール 一般的に使われているのは3号球であり、周囲30.5㎝もの大きさがあり190gと一番重く大きさも最大です。革製とゴム製の2種類あり、重さの規定が異なります。 革ボールは、主に社会人ソフトや大学生の部活で使用されているボールです。重さは187.82gでゴムボールよりも約2グラム軽く、周囲はゴム製と変わらず30.5㎝で3号球と変わりません。 3号球には3号バットを使用しなければならず、また公式戦の規定では革ボールをゴムボール用バットで打つことが禁止されています。
試合では、日本ソフトボール協会の検定を通ったもののみ使用することができ、「試合球」「検定球」などと呼ばれます。 一方、この検定に落ちたボールは、練習用などとして少し安く販売されていたりします。 これらは、「練習球」「検定落ち」「スリケン」などと呼ばれます。わずかな誤差等で検定不合格となったものなので、試合球と比べてもほとんど違いは感じないでしょう。
2002年のISF(国際ソフトボール連盟)主催大会から、黄色に赤ステッチ(革の部分が黄色で縫い目の部分が赤色)のイエローボールが使用されています。JSA(公益財団法人 日本ソフトボール協会)でも、2002年の日本女子ソフトボールリーグ1部でイエローボールが使用されて以降、イエローボールを使用する大会が増えています。
グローブの色についての規定
ソフトボールでは、グローブの配色は何色利用してもルール上問題ありません。 しかし、ピッチャーはボールと同一色のグローブに利用することが禁止されています。そのため、白いボールでプレーする場合は白、黄色のボールでプレーする場合は黄色のグローブが利用できません。審判によっては、灰色など似た色でも注意される場合もあるため、注意が必要です。
ソフトボールでは野球で使用されるボールよりも大きいボールでプレーるすため、野球よりもポケットが大きいグローブを使用します。野球のグローブを代用することも可能ですが、ポケットが小さいことからエラーの原因になってしまいます。
バットについての規定
ソフトボールで使用するバットは、ボール同様1号から3号の3種類にわけられ、3号には更にゴムボール用とゴム・革ボール用の2種類があります。 ゴムボール用の方が飛距離が出るため、公式戦の規定では革ボールをゴムボール用バットで打つことが禁止されています。
材質は金属が主流ですが、他に木・竹・カーボン・合金・セラミックなどがあります。 バットには、コルク、テープ(滑らかなプラスチックテープでないもの)、または合成物質からなる安全グリップをつけなければいけません。 規定については下記のとおりです。
◆1号バット 長さは78.8cmcm以内で、重さは1077g以内、太い部分の直径は5.72cm(誤差+0.79mm)以内、安全グリップ23.1~34.6cmです。
◆2号バット 長さは81.3cm以内で、重さは1077g以内、太い部分の直径は5.08cm(誤差+0.79mm)以内、安全グリップ23.8~35.8cmです。
◆3号バット 長さは86.36cm以内で、重さは1077g以内、太い部分の直径は5.72cm(誤差+0.79mm)以内、安全グリップ25.4~38.1cmです。