アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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リーグ最終戦の独特な雰囲気

女子ソフトボール “ニトリJDリーグ“、2024シーズンの最終試合日。静岡県掛川市にあるいこいの広場野球場で行われた “ビックカメラ高崎ビークイーン“と “デンソーブライトペガサス” の一戦は、肌寒い秋の空気を切り裂く熱闘となった。

“世界のエーズ” 上野 由岐子投手の完封劇で、東地区2位の座を死守したビックカメラ高崎だが、同3位 “戸田中央メディクス埼玉” の追走激しく大混戦の2位争い。その決着を付けるためにもこの試合は絶対に負けられない。

ビックカメラ高崎の岩淵有美監督と工藤環奈-JournalーONE撮影

一方、3シーズン連続のプレーオフ進出を逃したデンソーは昨日、”NECプラットフォームズレッドファルコンズ” と接戦を演じたものの惜敗。このメンバーで臨む最終節の勝利、最終試合での勝利に有終の美を飾りたいところ。

マウンドで円陣を組むデンソーの選手たち-JournalーONE撮影

両チームの選手、スタッフ、応援団にファンと、それぞれが様々な思いを胸に臨んだこの試合は、いつもの試合前ルーティーンからも独特な雰囲気が漂っていた。

一貫した攻撃指針で主導権を握るビック

ビックカメラ高崎の先発は “推しのソ勝股 美咲投手。初回、デンソーの先頭・中溝 優生選手にいきなり三遊間を破る安打を許すも、上位打線をしっかりと抑えて無得点で立ち上がる。

佐賀スポ大優勝投手の勝股美咲(ビックカメラ高崎)が先発-JournalーONE撮影

対するデンソーの先発は、中村 美樹投手。緩急を駆使する中村投手への対策か、ビックカメラ高崎は初回から一貫した「逆方向へのバッティング」で対峙した。

デンソー最終戦の先発を任された中村美樹-JournalーONE撮影

リーグ戦終盤に本塁打量産体制に入った1番・藤田 倭選手が、こちらもいきなり右中間フェンス直撃の二塁打で出塁すると、昨日決勝本塁打を放った “推しのソ工藤 環奈選手が右前安打で続く。1死一、三塁のチャンスで、日本代表不動の4番打者として東京2020金メダル獲得に貢献した、内藤 実穂選手が打席に入った。

ビックカメラ高崎は先頭打者・藤田倭が技あり二塁打で出塁-JournalーONE撮影

日本屈指のクラッチヒッターを前に円陣を組んだデンソーは、内角の厳しいコースで勝負。1点も献上しないと闘志溢れるピッチングで中村投手が向かっていった。しかしこの配球を読んだか、内藤選手は軸足を後ろに引きながらの見事な追っつけで中前適時打を放ち早くもビックカメラ高崎が先制。

ビックカメラ高崎の内藤実穂が先制適時打を放つ-JournalーONE撮影

その内藤選手に耳打ちをされていた、5番・”推しのソ炭谷 遙香選手も同じような打撃で内角を中前に運んで追加点。ベテランの読みが二本の適時打を呼び、早々に勝股投手を援護した。

追い付きたいデンソーは、2回表1死から、Mia Davidson(ミア・デビッドソン)選手が四球で出塁すると住友 ゆづき選手も中前安打で一、二塁と反撃に転ずるも、あと1本が出ない。

本塁打には本塁打で

流れが変わるまで無失点に抑えたい中村投手は、簡単に2死としたものの、二巡目を迎えた藤田選手に東地区本塁打王を確実とする第11号ソロ本塁打を浴びる。

第1打席と同様、始めから右方向を狙う藤田選手のバッティングはまるでVTRを観ているかのよう。外角低めを右中間へ見事に運んでいった。

本塁打を放ちナインに迎えられる藤田倭(ビックカメラ高崎)-JournalーONE撮影

この後、藤本 麗選手、工藤選手が安打で続くも、先ほど先制適時打を打った内藤選手に対し、更に厳しいコースを突いた中村投手が踏ん張りピンチを凌いだ。

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