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思いを乗せて、さぁリーグ最終戦へ

女子ソフトボール “ニトリJDリーグ” の2024シーズンは、いよいよリーグ戦の最終戦を迎えた。11月9日から始まるJDリーグの日本一を決めるポストシーズンに進出できるのは7チームのみ。それ以外のチームにとっては、この選手、スタッフで挑む最後の一戦となるのだ。

地元連勝を期するNECプラットフォームズの選手たち-JournalーONE撮影

静岡県掛川市にあるいこいの広場野球場で行われた東地区6位の “NECプラットフォームズレッドファルコンズ” と、同7位の “大垣ミナモ” の最終戦。互いにプレーオフ進出は叶わなかったが、チームを離れる選手、来シーズンにリベンジを誓う選手、その選手たちを支えてきたご両親や友人、職場仲間やファンを含め、それぞれの思いが最も高ぶる戦いとなる。

現メンバーでのラストゲームに臨む両チームは、一年間の集大成をファンに見せようと、様々な思いを一つにグラウンドに散っていった。

2024ラストゲームにかける大垣ミナモの選手たち-JournalーONE撮影

“推しのソ” 両左腕が力投する序盤

JDリーグ2024シーズンのシーズンスローガン「推しのソ」。各チームから選出された3名、計48名に世界のエース・上野 由岐子投手、日本代表のエース・後藤 希友投手を加えた50名が、開幕前の記者会見からリーグを盛り上げた。

彼女たちの試合で見せる様々な表情を切り取った、194種類にものぼるPRポスターが彩る “JD.LEAGUEテーマトレイン” も運行。JR東海の東海道本線(主に豊橋駅-大垣駅間)を、開幕前の3月27日から、最終戦が終わるこの日までの7ヶ月間の長期にわたって女子ソフトボール・トップリーグの魅力を発信し続けた。

JD.LEAGUEテーマトレインの内見会-Journal-ONE撮影

JD.LEAGUEテーマトレインをPRする宇津木妙子キャプテンと推しのソ選手-JournalーONE撮影

インタビューや動画といったスペシャルコンテンツを通し、自らのキャラクターを惜しみなく発信。JDリーグの3シーズン目を盛り上げた”推しのソ” 左腕投手が、シーズン最終戦でも力投を見せてファンを喜ばせる。

先ずはNECプラットフォームズの先発・大塲 亜莉菜投手が、前日のクローザー登板に続いてマウンドに登る。同じく “推しのソ” としてチームを牽引した清原 奈侑捕手と阿吽の呼吸で、得意のチェンジアップを織り交ぜた変幻自在の投球を見せて大垣ミナモ打線を零封していく。

“推しのソ”としてリーグ人気拡大にも奮闘した大塲亜莉菜(NEC)-JournalーONE撮影

コンディション不良で開幕戦に間に合わず、本来の投球を取り戻すに時間を要した大塲投手だったが、徐々に調子を上げてNECプラットフォームズの躍進に貢献。この試合も、安定した投球で応援団から大きな声援を受けていた。

一方の大垣ミナモの先発も、”推しのソ” 左腕の中山 日菜子投手。開幕前、女子TOP日本代表チームの第1次国内強化合宿に招請された中山投手は、大垣ミナモ上昇のキーとなる選手として期待されていた。

今シーズン、その期待に応えることは出来なかったが、この最終戦で持ち味の制球力あるテンポ良い投球を披露。内外角のコーナーワークが抜群に冴え、時折混ぜるライズ系のボールがさらに投球の幅を広げる。昨日猛打が爆発したNECプラットフォームズ打線を零封。岐阜県大垣市から訪れた多くのファンも大きな歓声で中山投手の好投を後押しした。

今季最終戦で自身初勝利を目指す大垣ミナモ先発の中山日菜子-JournalーONE撮影

地元大声援を背に試合を動かす

この試合の均衡を破ったのは、地元の大声援を背にしたNECプラットフォームズ打線だった。

4回裏、この回先頭の4番・田立 梨子選手が、三遊間を真っ二つに破る安打を放つと、前の試合でフェンス直撃の二塁打を放った諏訪 いろは選手もセンター前に弾き返して無死一、三塁。ここまで好投の中山投手を攻め立てる。

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