JDrリーグ プレーオフ1回戦 先制して盛り上がるホンダベンチ
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日本代表選手はもちろん、各国のオリンピアンもプレーする国内リーグ「JD.LEAGUE(Japan Diamond Softball League)」。

11月12日(土)・13日(日)には、初代女王の座をかけた最終決戦「ダイヤモンドシリーズ」が開催されます。

既にダイヤモンドシリーズへと駒を進めている、東地区優勝のBicCamera BEEQUEEN(ビックカメラ高崎ビークイーン)、西地区優勝のTOYOTA RedTerriers(トヨタ レッドテリアーズ)への挑戦権をかけ、愛知県岡崎市では「負けたら終わりの一発勝負」となるプレーオフが行われました。

JDリーグ プレーオフ1回戦 選手紹介

JDリーグ プレーオフ1回戦 試合前のSGH選手

1回戦第1試合は、東地区4位でワイルドカード出場権を得た東京2020アメリカ代表のアリー・カーダ投手を擁するHonda Reverta(ホンダ リヴェルタ)と、西地区3位で同じく東京2020オーストラリア、イタリア代表の4選手を率いるSG HOLDINGS Galaxy Stars(SGホールディングス ギャラクシースターズ)が息を呑む戦いを繰り広げました。

初代女王の座に向けては、1戦も落とせない苛酷な戦いとなる両チーム。

試合前に、ホンダ応援団長の小森正人さんは「プレーオフは1点を争う緊張した試合展開になるでしょう。相手はオーストラリアのエース・パーナビー投手なので、泥臭く1点をもぎ取ってもらいたい。下剋上を果たすため全力で応援します!」と力強いコメント!

対するSGホールディングスも、チアリーディングで選手達を鼓舞します。

JDリーグ プレーオフ1回戦 ホンダ応援団のエール交換

試合直前でも普段は明るい選手たち。しかし、この日は試合開始が迫るにつれ、集中していくその表情に緊迫感が漂ってきます。

「(ワイルドカードで進出したので)失うモノは何もない。全力でぶつかるだけです。」と話すホンダの加藤 一秀コーチは、その雰囲気を察して先発のジェイリン・フォード投手をリラックスさせようと、明るく声を掛けます。

JDリーグ プレーオフ1回戦 ホンダ・加藤コーチとフォード投手

ホンダはフォード投手、SGホールディングスはカーヤ・パーナビー投手と両外国人選手の先発で始まったこの試合。終盤まで無得点の投手戦でありましたが、両チーム全く異なる試合展開となりました。

ホンダは初回から制球に苦しむパーナビー投手を攻め、ヒットと四球で一死満塁と先制のチャンス!

この絶体絶命のピンチをSGホールディングスはなんとか無失点で切り抜けますが、試合の流れは完全にホンダペースになるかと思われました。

JDリーグ プレーオフ1回戦 SGH先発のパーナビー投手

JDリーグ プレーオフ1回戦 ホンダ先発のフォード投手

ホンダの先発・フォード投手の前に4回まで1人のランナーも出せないSGホールディングス。期待の大砲・ステーシー・ポーター、エリカ・ピアンカステリの両選手も完全に抑え込まれる苦しい展開でしたが、パーナビー投手は2回から立ち直り、5回二死までで6個の三振を奪う快投で完全な投手戦に持ち込み、試合が膠着状況となったその時・・・

JDリーグ プレーオフ1回戦 SGHピアンカステリ選手

「微妙な判定が続き、少しナーバスになってしまった。」と試合後にSGホールディングズの加藤 愛監督がコメントしたように、連続四球を与えて試合が動き始めます。

6回、先頭打者の塚本 蛍選手が粘った末に四球を選んで初回以来のチャンスを作ると、二死から木村 愛選手の値千金!タイムリーヒットで遂に先制点!

JDリーグ プレーオフ1回戦 先制タイムリーを放つ木村愛選手(ホンダ)

JDリーグ プレーオフ1回戦 先制点を挙げるホンダ

終盤にリードしたホンダは、その裏から東京2020アメリカ代表のアリー・カーダ投手をマウンドに送って万全の逃げ切り体制に持ち込みますが、SGホールディングズも粘ります!

JDリーグ プレーオフ1回戦 抑えで好投するホンダ・カーダ投手

6回二死から髙橋 真子選手がチーム初安打を放つと、最終回も二死走者無しという絶体絶命の場面に加藤監督が告げたのは、代打・藤原 麻由選手!

藤原選手は、期待に応え出塁を果たし最後の望みを繋ぎますが、後続が倒れて試合終了。ワイルドカード・ホンダが翌日の試合にコマを進めました。

JDリーグ プレーオフ1回戦 代打を告げるSGH・加藤愛監督

「今日のフォードは緊張したゲームで最高の投球をしてくれました。明日も厳しい戦いとなりますが、一生懸命やるだけです!」と試合後にホンダ・加藤コーチ。

JDリーグ ホンダ リヴェルタの加藤一秀コーチ

一方、敗れたSGホールディングズの加藤監督は、「ここまで来られて本当に頑張ったとみんなを褒めてあげたいが、やはり悔しい。ここ(プレーオフ)で戦った経験から全での選手は何かひとつ(課題)は持って帰って欲しい。シーズンオフの間にそれぞれ、何が足りなかったのかを考えそれを克服していきます。」と早くも来シーズンの展望を話してくれました。

JDリーグ プレーオフ1回戦 試合後に円陣を組むSGH・加藤愛監督

翌日のプレーオフ2回戦2試合では、東地区2位のHITACHI Sundiva(日立サンディーバ)と、西地区2位のTOYOTA INDUSTRIES CORPORATION Shining VEGA(豊田自動織機シャイニングべガ)が勝利し、ダイヤモンドシリーズに進出を決めました。

JD.LEAGUEファーストシーズンは、いよいよフィナーレを迎えます。

初代女王の座を決めるダイヤモンドシリーズは、11月12日、13日にZOZOマリン(千葉県千葉市)で開催!東地区優勝のビックカメラ、西地区優勝のトヨタと4チームで争う頂上決戦が楽しみです!

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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