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JDリーグ プレーオフ1stステージ シオノギレインボーストークス兵庫 vs ホンダリヴェルタ-JournalーONE撮影
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2024シーズンの日本一をかけた戦いが始まる

女子ソフトボール “ニトリJDリーグ“ は2024レギュラーシーズンを終え、いよいよ日本一を目指す過酷なノックアウトラウンドへと歩を進めていく。

11月9日(土)、神奈川県川崎市にある等々力球場を舞台にその熱戦の火蓋が切って落とされる。プレーオフ1stステージに登場するのは、西地区3位(20勝9敗、勝率.690)の “シオノギレインボーストークス兵庫“ と、東地区4位(18勝11敗、勝率.621)ワイルドカード争いを勝ち抜けた “ホンダリヴェルタ” だ。

Journal-ONE編集部が、過去のデータと今シーズンのリーグ戦の戦い方を踏まえ、プレーオフ1stステージの展開を予想してみた。

25年ぶりのプレーオフ進出

2022シーズン14勝15敗(勝率.483)、2023シーズン17勝12敗(勝率.586)と、着実にチーム力を上げてきているのがシオノギレインボーストークス兵庫。JDリーグ発足後、初のプレーオフ進出を果たした原動力として最初に挙げたいのは、松田 光監督のチーム改革だ。

2023シーズン開幕前、男子ソフトボール界のレジェンドが女子ソフトボールチームの監督に就任するというビッグニュースが飛び込んできた。MLB(米大リーグ)で今シーズン世界一に輝いたロサンゼルス・ドジャースのスター選手、大谷 翔平選手の代名詞 “二刀流” よりも先に “二刀流” として世界を席巻した松田監督は、日本男子ソフトボールリーグでMVPを始め、本塁打王、最多勝利投手賞など多くのタイトルを獲得している。

JournalーONE | シオノギレインボーストークス兵庫の松田光監督は男子ソフトボール界のレジェンド

男子ソフトボール界のレジェンド・松田光監督(シオノギ)-JournalーONE撮影

2019年の世界選手権(開催地:チェコ・プラハ)では、投げては4勝(防御率0.46)、打っては打率.546、13打点と、”二刀流” として日本代表19年振りの銀メダル獲得に貢献した。その功績が評価され、その年のWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が発表した最優秀選手(ソフトボール部門)に選出。WBSCの最優秀選手という栄冠を得た日本人は、上野 由岐子投手(ビックカメラ高崎ビークイーン)、大谷 翔平選手に続く快挙だ。

JournalーONE | 松田監督の打撃改革でシオノギ打線が覚醒-JournalーONE撮影

松田監督の打撃改革でシオノギ打線が覚醒-JournalーONE撮影

そんな松田監督が就任直後から取り組んでいたのが「打撃改革」。女子ソフトボール独特の戦略や戦術があることを承知した上で、「先ずはバットが振れるように」と、チームの打撃力向上を目指してきた。多くのチームが速球対策として男子ソフトボール投手を相手に打撃練習を行う中、シオノギでは松田監督自らが打撃投手を務めて改革を推進してきた。

この成果が発揮された代表的な戦いが、10月6日(日)に行われた第11節の “豊田自動織機シャイニングベガ” との一戦だろう。豊田織機のエース・Dallas Escobedo(ダラス・エスコベド)投手の剛球に対抗する打線で臨み、終始力強いスイングでプレッシャーをかけ続けて延長タイブレークを制し、プレーオフ進出を決定付けた。

JournalーONE | 豊田自動織機シャイニングベガ戦で決勝適時打を放つ氏丸陽南(シオノギ)-JournalーONE撮影

豊田織機戦で値千金の適時打を放つ氏丸(シオノギ)-JournalーONE撮影

もう一つの大きな原動力は、シーズン通してディフェンスの屋台骨を支えた三輪 さくら投手の力投だろう。チームが挙げた20勝中19勝を挙げ、西地区ダントツで最多勝利投手賞を獲得した三輪投手のタフネスぶりは、両リーグの中でもピカイチ。投球回数164回1/3は、100イニングス以上を投げた全5投手の中でも類を見ない投球回数となっている。

JournalーONE | 両リーグ最多勝利と最多イニングスを達成した三輪(シオノギ)

シオノギの柱・三輪は両リーグで最多の勝ち星と投球回数を誇る-JournalーONE撮影

3シーズン連続のプレーオフ進出

2022シーズン16勝13敗(勝率.552)でワイルドカード、2023シーズン18勝10敗(勝率.643)で東地区3位と、3シーズン連続でプレーオフの舞台に登ってきたのがホンダリヴェルタ。過去2シーズン、決して楽な道のりでプレーオフの切符を勝ち取った訳では無いホンダは、今シーズンも開幕直後から厳しいリーグ戦を勝ち抜いてきた。

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