エキジビジョンマッチであるため、勝敗に関係なく全ての選手に出場機会を与えていたのは、静岡ビスケッツ女子ソフトボールクラブも同様。点差に関係なく一球一打に笑顔を見せていた選手たちだが、やはり結果が出ると嬉しいものだ。本塁打を放った二刀流のキャプテンに感想を聞くと、「アガるぅ!」と笑顔でVサイン。
色々な表情を見せて楽しむ子どもたち
JDリーグ公式戦が行われている野球場から、高校野球やNPB(プロ野球)でお馴染みの応援曲が漏れ聞こえてくる掛川ドリームフィールド。守備についた選手から「自分たちが応援されているような気分になるね」と、笑顔で応援曲に合わせてリズミカルに守る姿も。
楽しそうにスポーツに触れる子どもたちだが、肝心の勝負の場面では真剣な眼差しで好プレーを連発する。塁上のクロスプレーでは、果敢にスライディングする走者と送球を上手に捕球してタッチプレーで刺殺を試みる。
上級生同士のパワー溢れる対決では、渾身の速球にフルスイングで応えるシーンなど、随所に唸らせるプレーを見せてくれた。
試合後には、両チームが揃って横断幕をバックに記念撮影。それが終わると、ソフトボールモードを解除した選手たちは、matcha KIMIKURA 掛川駅フラッグシップストア でプレゼントの抹茶どらやきを貰ったり、スタジアム脇に設置されたキッチンカーで好きなフードやドリンクを食べたり。小学生らしい楽しい休日を過ごしていた。
付き添った家族の中には、未就学の弟妹も多数。ジッとソフトボール観戦に集中することが難しい子どもたちも、姉が活躍するシーンに声を張り、出店での買い物を楽しみ、JDリーグの試合を観ると盛りだくさんの休日に笑顔が絶えないようだった。
掛川ドリームフィールドを主催したNECプラットフォームズの試合では、応援グッズを手に終始大きな声で声援を送る子どもたち。その声援に応え、NECプラットフォームズの選手たちは土曜日の試合では3本の本塁打を放って快勝。続く日曜日の試合では、6点差の劣勢でも “諦めない心” を子どもたちに伝えるべく最終回に一挙5点を奪う猛反撃を見せてくれた。両日共に見応えある一流選手たちのプレーを、キラキラとした目で見つめる子どもたちの表情はとても印象的だった。
日曜日の試合後には、この日最後のイベントとして開催された憧れのNECプラットフォームズの選手たちとのソフトボール教室に参加。つるべ落としのごとく一気に日が暮れた多目的グラウンドでは、ナイター照明が灯り始めても熱心にNECプラットフォームズの選手たちから教えを請う子どもたちの歓声がいつまでも響いていた。
掛川ドリームフィールドから得たヒント
「子どもたちの楽しそうな声や笑顔が一日中会場に溢れていて、本当に良かった」と、リーグ戦運営を終えたばかりの、掛川ソフトボール協会の山本 隆志理事長が笑顔で話してくれた。