“ららぽーと”創業の地にアリーナが完成
1981年(昭和56年)4月、ららぽーと船橋ショッピングセンターの名で千葉県船橋市に開業した日本最大規模の大型ショッピングセンター。日本各地に展開している”ららぽーと”の一号店は、”ららぽーとTOKYO-BAY”と名前を変えた現在でも約440店舗が軒を連ねる国内最大規模のショッピングセンターとして営業を続け、年間約2,500万人が訪れる地域のシンボル施設となっている。
開業後の1986年(昭和61年)にJR京葉線が開通し、南船橋駅前となったららぽーと一号店周辺地域は、イケア・ジャパン一号店の開業、大型マンションなどの住宅街整備と発展を続け、ショッピングセンターを中心とした新しい街づくりのモデルエリアとなっている。
そしてららぽーと開業から約40年が経過した2024年、その隣接地に完成したのが”LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)”。音楽コンサート、スポーツイベント、企業の展示会など様々なイベントに対応可能な延床面積3万1,000平米、収容人数1万人超を誇る大型多目的アリーナが日本中から注目を浴びている。7月4日、人気アーティストのMr.Childrenアリーナツアーがこけら落としとして公演されたが、基本的にはB.LEAGUE(以下、Bリーグ)の”千葉ジェッツふなばし“がホームアリーナとして使用する。
富樫勇樹、渡邊雄太とスターが率いる千葉ジェッツ
昨シーズン、東地区3位ながらもワイルドカードからチャンピオンシップトーナメントに進出した千葉ジェッツ。チームを牽引するのは、Bリーグを代表する司令塔・富樫 勇樹選手だ。
2016年のBリーグ設立からB1東地区の強豪である千葉ジェッツは、試合観客動員数1位、2季連続B1東地区優勝、地区優勝4回(東地区最多)、天皇杯3連覇、3季連続ファイナル進出、2023-2024シーズン東アジアスーパーリーグチャンピオン、2020-21シーズンチャンピオンなど数々の記録を残してきた。今シーズンは、日本人2人目のNBA選手・渡邊 雄太選手も加わり、2シーズン振りの東地区制覇を狙う。
10月3日に開幕した”りそなグループ B.LEAGUE 2024-25シーズン”は、その第1節(B1:10月3日~6日、B2:10月5日~6日)を終えた時点で、B1、B2合計の入場者数を発表した。その結果は前年比120%、B1、B2合計で178,347名と9回目を迎えるシーズンで第1節の最多入場者数を更新した。
パリオリンピックにおける日本代表選手の活躍、NBAで活躍している八村塁選手、河村勇輝選手の露出効果もあり、バスケットボール界への注目は年々高まっている。しかし、その露出と合わせて続々と整備されている新アリーナの効果も入場者数更新に大きく貢献している。
第1節、ららアリーナ東京ベイでは千葉ジェッツが同地区のライバル、宇都宮ブレックスを迎え二連戦を戦った。そして、GAME1ではクラブ史上最多となる9,708名の入場者数を記録すると、翌日のGAME2では9,739名と2日連続で新記録を樹立したのだ。昨シーズンのホームアリーナ、船橋市総合体育館(船橋アリーナ)の収容人数4,368人と比べると、ららアリーナ東京ベイの集客に対する貢献度がより明らかに分かるだろう。
チケット完売の新アリーナに集まる笑顔
ららアリーナ東京ベイで開催された千葉ジェッツのホームゲームは、日曜日の昼2時からだったが、既にお昼頃から場外には多くのファンが詰めかけていた。
ズラリと並んだキッチンカーは、様々なメニューが提供されており、小春日和の場外スペースでランチを楽しむファンの客層は幅広い。