アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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予選・決勝ともに中島佑気ジョセフ、川端魁人、佐藤風雅、佐藤拳太郎の走順で挑んだ4×400mリレーは、予選を日本新記録で通過すると、決勝ではこれをさらに上回る2分58秒33のアジア新記録を叩きだし、6位の成績を残している。

日本の入賞総数11は戦後史上最多となるもので、自国開催であった前回の東京大会(メダル2含む入賞9)を上回る好成績であった。

パリ五輪でアジア記録を奪還し、6位入賞を果たした男子4×400mリレーメンバー-児玉育美撮影

「トップ・オブ・トップ」が競うダイヤモンドリーグ・ファイナル-日本から5選手が出場

日本ではスポーツでの評価基準は、なぜか「オリンピック金メダル」のみに偏りがちだが、陸上競技における世界的な評価基準で非常に「価値あるもの」とされているのが、”WAダイヤモンドリーグ”での成績だ。北口のところで少し触れたが、ダイヤモンドリーグは、WAが「世界最高峰のリーグ戦」と位置づけて主催している全14戦の国際競技会のシリーズで、2024年は5~9月の間に世界の14都市で開催された。

これらダイヤモンドリーグ各大会での成績上位者のみが出場できるのが”ダイヤモンドリーグ・ファイナル”。出場するだけでも大変なダイヤモンドリーグを転戦し、そこで安定して上位を占めていなければ進出することができない大会だ、まさに「トップ・オブ・トップ」を競う決戦の場で、今年は、9月にブリュッセル(ベルギー)で開催された。

こう説明すれば、そのファイナルで2連覇した北口のすごさもよくわかっていただけることだろう。実は近年、日本からもこのファイナルへの進出を果たす選手が少しずつ増えてきていて、今年は北口のほかに、男子100mでサニブラウン(6位)、男子110mハードルで泉谷駿介(6位)、女子5000mで田中希実(6位)、男子やり投でディーン元気(5位)と5選手が出場。

サニブラウンが果たした男子100mでの出場は日本史上。、また、泉谷と田中は北口同様に「強さの証」ともいえる2年連続の出場、そしてディーンは長く故障に苦しむ時期を乗り越えての32歳での初出場であった。

男子35km競歩世界記録はじめ偉大な「日本新記録」が誕生!

陸上競技の面白さは「勝負」とともに「記録」が競われること。これによって、アスリートは、常に100%以上のパフォーマンス発揮を目指すとともに、先人が残した偉大な記録の更新に挑んでいくことになる。

2024年は複数の種目で、「日本新記録」が樹立。そのなかでも「○○の壁を突破」「日本人初の○○」といった新しい歴史の扉を開く好パフォーマンスが誕生している。ここでは、特に五輪・世界選手権実施種目に絞ってご紹介しよう。

パリオリンピックは、前述したように男子4×400mリレーが予選・決勝と連続して日本新記録を樹立。決勝での2分58秒48秒33は、2023年にインドに更新されていたアジア記録を奪還するもので、アジアで初めて2分58秒台に突入する記録だった。

このほか、パリ五輪代表勢では女子100mハードルで準決勝に進出した福部真子が、五輪直前のタイミングで、自身の日本記録を0.04秒更新する12秒69をマーク。福部の日本記録更新は、これが3回目。日本人女子で初めて12秒7台突入を果たしたのに続いて、12秒6台にも一番乗りした選手となった。

7月のオールスターナイト陸上女子100mハードルで、12秒6台突入を果たした福部真子-児玉育美撮影

10月末に行われた日本選手権男子35km競歩では、パリ五輪男女混合競歩リレー8位の川野将虎が、五輪から2カ月半のスパンでのレースとなったなか、2時間21分47秒の世界記録を樹立している。

10月の日本選手権男子35km競歩で世界記録を樹立し、優勝を果たした川野将虎-児玉育美撮影

2022年から世界選手権実施種目となったこの種目については、WAが「2023年1月1日以降に2時間22分00秒を上回るタイムが出た場合に世界記録として認定する」ことを公表していた。しかし、該当する記録がずっと出なかったため、空欄の状態が続いていた。だが、同大会で初めて川野が条件をクリアし、晴れて世界記録保持者に名を連ねることとなった。

この結果、日本の男子競歩は、20km(1時間16分36秒、鈴木雄介、2015年)と35kmの2種目で世界記録を有する国となっている。また、川野はこのレースで選考基準を満たし、来年9月に開催される東京世界選手権の日本代表にも内定。昨年の世界選手権優勝ですでに出場権を手に入れている北口に続いて2人目、選考競技会による代表争いでは第1号の内定者となった。

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