アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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アルファーズのあゆみ

企業チームで構成されていたかつての国内バスケットボールのトップリーグには、”大塚商会アルファーズ”というクラブがあった。

紆余曲折を経て、2016-17シーズンに発足した”Bリーグ”にも、B3クラブの1つとして参画。その2年後にはプロクラブ化し、埼玉県越谷市を拠点とする”越谷アルファーズ”に生まれ変わると、すぐにB3からB2に昇格。そのB2で5シーズン目となる昨シーズンは準優勝を果たし、今シーズンからは国内最高峰のB1に舞台を移して戦っている。

在籍5年目、プロ契約3年目のチア「Hazuki」-吉川哲彦撮影

昇格初年度は開幕から難しい戦いを強いられてきたが、12月7日・8日の古豪・川崎ブレイブサンダース戦で、いずれも100得点を超える快勝を収め、その後は千葉ジェッツとの1試合、三遠ネオフェニックスとの2試合に敗れたものの、リーグで上位を走る強豪を相手に、全て3点差以内という接戦。

そんな中で12月18日に迎えたのが、2度のBリーグ制覇を誇る”宇都宮ブレックス”との対戦だった。

兄弟チーム・宇都宮ブレックスとの対戦

この宇都宮との間には、切っても切れない縁があった。大塚商会が当時所属していた”JBL2″というリーグを1度退会する際、リーグ参戦の権利を譲渡した相手が宇都宮(当時は栃木)ブレックスだったのである。その後、JBL2に復帰した大塚商会と宇都宮は、兄弟チームのような関係と言うこともできるわけだ。

さらに言えば、越谷には宇都宮のOBが多く、選手5人の他に青野和人GMと安齋竜三ヘッドコーチ(HC)、町田洋介アソシエイトコーチも宇都宮に在籍した経験がある。BリーグもSNSで両クラブの関係性をクローズアップするなど、多くの注目を集めるカードなのだ。

元・宇都宮の#5 LJ・ピーク-吉川哲彦撮影

試合の前半20分間は、試合巧者の宇都宮のペースで進んだ。立ち上がりこそ越谷が宇都宮を4分に渡って無得点に封じ、7点を先取する上々の出来だったが、わずかな隙を見逃さない宇都宮のプレーに対して、ファウルやターンオーバーがかさむなど、越谷は徐々に劣勢に回る。ハーフタイムを迎えた時点で、スコアは27-42と15点差がついた。

このハーフタイムの間に、ロッカールームでは安齋HCから選手たちに檄が飛ぶ。

「せっかくのこういうゲームで、これだけお客さんも入ってるのに、つまらなくない?」。

この叱咤を受けた選手たちは、後半に入ると見違えるようなプレーを披露した。LJ・ピークが力強いドライブで得点を重ねると、喜多川修平のジャンプシュートや笹倉怜寿のオフェンスリバウンドなど、チーム全体に積極的なプレーが目立ち始める。

#31 喜多川修平のジャンプシュート-吉川哲彦撮影

第3クォーターを終えた時点では、まだ9点のビハインドがあったが、第4クォーターはさらにギアが上がり、残り2分50秒にはジェフ・ギブスのゴール下でついに同点。越谷と同じ東地区で首位を走る相手を追い詰め、越谷市立総合体育館のボルテージは最高潮に達した。

その後、5点を連取された越谷だが、残り11秒に笹倉の3ポイントで2点差に引き戻すと、ファウルゲームを敢行。これは、あえてファウルすることで残り時間の消費を防ぐというもので、相手がファウルで得たフリースローを外すとチャンスは広がる。

その思惑通り、宇都宮がフリースローを2本ともミスし、リバウンドを取ったピークはサイドライン沿いをドリブルで駆け上がったが、相手のディフェンス2人に囲まれると中央を走るチームメートにパス。しかし、このパスをスティールされてしまい、そこでタイムアップ。最終スコア69-71で敗れる結果となった。

ゴール下でも奮闘した#33 笹倉怜寿-吉川哲彦撮影

この試合、越谷は3日前の試合で2つのアンスポーツマンライクファウルを犯したカイ・ソットが出場停止となったため、220センチの高さを欠いて戦わなければならなかった。

普段より小さいラインアップを組んだことで「前半は僕のゲームプランに選手たちが戸惑って、チームルールを遂行できていなかった」(安齋HC)のだが、後半の20分間は「ディフェンスで徹底するところと、オフェンスを楽しみながら自分たちの良いところを出すことがよくできた」とのこと。安齋HCはさらにこう続ける。

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