都内でモロッコ料理を堪能
日本から約11,630㎞離れたところにある ”モロッコ王国” （以下、モロッコ）。アフリカ大陸の北西端に位置し、アフリカ諸国の中でもヨーロッパに一番近い国です。ラバトを首都とし毎年世界中から1400万人以上の観光客が訪れていて、ついに昨年はアフリカで最も多くの観光客を誘致した国となりました。古代都市やローマ遺跡などの9つの世界遺産があるなど、北アフリカ屈指の観光地として人気を誇ります。
ぎふワールド・ローズガーデンにあるモロッコガーデンｰJournal-ONE撮影
そんなモロッコにはタイルアートの ”ゼリージュ” が印象的な伝統の庭園があります。職人が一からすべて作る、そんな美しいゼリージュを日本で唯一見ることができるのが岐阜県可児市の ”ぎふワールド・ローズガーデン” 。2024年11月にここで行われたモロッコイベントではモロッコの工芸品の展示や、大使館の方にお話を伺うなどモロッコの世界に入り込んだような気分になりました。そのイベントの記事もぜひご覧ください！
目の前でミントティーを淹れていただきましたｰJournal-ONE撮影
そして、そのイベントで振る舞われていたのは ”ハリラスープ” と ”ミントティー” 。どちらもモロッコでは日常的に親しまれている料理ですが、日本人である私たちは「名前は聞いたことがあるけれど･･･」という反応の方が多いかと思います。そこで！今回はモロッコの食文化や料理についてレポート。モロッコ大使館の協力を得て、モロッコの方々のオススメを紹介していきます。
今回訪れたのは、東京都千代田区にある ”レストラン モロッコ”。モロッコ人の方が調理されていて、本場の本格的な料理を味わうことができます。お店の前の赤い看板に描かれている、可愛らしいタジン鍋のイラストが目を引きます。いざ中に入ってみると、一瞬でモロッコの世界観に。お店の中にはモロッコの国旗、伝統的な工芸品や、羊の皮で作られたコンパクトなコインケースなどが飾られていています。日本にはないものばかりで、見ていてとても楽しくなってきます！
赤が映える素敵な外観‐Journal-ONE撮影
お店ではたくさんの工芸品が展示され、購入することもできる‐Journal-ONE撮影
色とりどりの工芸品や、お店の装飾をひとつひとつ見学していると、厨房からおいしそうな匂いが漂ってきました。そう！今日はモロッコ料理をレポートするのでしたね。
今回もモロッコ大使館にご協力いただき取材を進めていきますが、その方とはある取材を機に知り合い、モロッコ特集を始めるきっかけを作ってくださいました。それは2024年夏に行った柔道の聖地・講道館での朝稽古体験。海外からの参加者も多くいる中、息子さんを連れた家族3人で参加されていたのが、今回モロッコ料理を紹介してくれるモロッコ人ご夫妻のオスマンさんと奥様のマリエムさん。
日本に住んでいるモロッコ人ご夫妻に料理を紹介していただきました‐Journal-ONE
おふたりにモロッコ料理の魅力をたくさん聞いていきたいと思います！
日本のお味噌汁のような存在 ”ハリラスープ”
まず最初にいただくのは、 “ハリラスープ” 。イベントでも振る舞われていましたが、これは日本で言うお味噌汁のような存在で朝昼晩と1日を通して口にする、モロッコでの食事には欠かせない一品です。
トマトベースのスープに主に肉、豆などの様々な具材を入れて煮込んでいきます。「時間はかかりますが、具材を入れて煮詰めるだけなので作り方は意外と簡単なんですよ」とマリエムさんが教えてくれました。
体が温まるハリラスープ‐Journal-ONE
次にテーブルに来たのは、 “クスクス” です。クスクスという料理名を一度は耳にしたことがある人は多いと思います。料理名ともなっているクスクスの正体は、肉や野菜などの具材の下にある黄色の粒状のもの。
