豪快なキレのあるダンク チャレンジ
最後の ”ダンクコンテスト” に出場したのは、トロイ・マーフィージュニア選手(サンロッカーズ渋谷)、コー・フィリッピン選手(群馬クレインサンダース)、アンソニー・ゲインズ・ジュニア選手(鹿児島レブナイズ)。1分間で決めたダンクをその難易度や豪快さを審査員が採点し、得点の高い選手が優勝となるルール。失敗しても成功の1回にどれだけ完成度が高いダンクを披露できるかが勝負のカギとなる。
ダンクは身長はもちろん、タイミングや力強さも必要で決めるのは難しい。そしてパスとシュートを一人二役やるのでボールと合わせて決めるのは難易度が更に増すのだ。コー・フィリッピン選手は残念ながら時間内にダンクを叩き込むことはできなかったが、時間が迫っても難易度の高い技に果敢に挑戦し続ける姿に会場からは大きな拍手が送られた。
ゲインズ・ジュニア選手が48ポイント、マーフィー・ジュニア選手が46ポイントを獲得し予選を突破。迎えた決勝戦、ゲインズ・ジュニア選手が審査員の富樫選手にパスをお願いする展開に。即興でも息の合ったコンビネーションで豪快なダンクを決め、二人でハイタッチを交わす姿に会場から大きな歓声が沸き起こった。そんなコンビ技で会場を盛り上げたゲインズ・ジュニア選手が見事、SNSによるファン投票で優勝に輝いた。
「何度もやったことがある自分のダンクです。最初は緊張して難しかったけど、この結果には満足しています。鹿児島レブナイズを代表して挑戦できたことは本当に嬉しいです」と笑顔で話した。
豪快な点取りゲーム‐ASIA RISING STAR GAME
リーグに在籍しているアジア国籍出身選手が集結した ”アジアオールスター” (以下、アジアチーム)とU26世代で構成された若きホープ ”ライジングオールスター”(以下、ライジングチーム) の戦いが行われるのは今年で3回目。今までアジアチームに勝利したことがないライジングチームは、今年こそは勝利!とファンからも期待がかかる。
試合開始後、アジアチームのマイケル・オウ選手(千葉ジェッツ)が先取点を取って試合が進んでいく。すぐさま金近 廉選手(千葉ジェッツ)が3ポイントシュートで対抗するなどハイペースで点を取り合うなか、アジアチームはダンクコンテストをやっているのかと思わせるほどダイナミックなダンクを次々に炸裂。その豪快なプレーに会場のボルテージも上がり、大歓声が響きわたる。
アジアチームが7点のリードで迎えた第2クォーターは、前半だけで20得点をあげたライジングチームの佐土原 遼選手(ファイティングイーグルス名古屋)が更に勢いに乗る。キング 開選手(横浜ビー・コルセアーズ)の3ポイントなどで得点を重ね、60-62とアジアチームを2点差というところまで追いつき、試合を折り返した。
ここから更に激しい点の取り合いが予想された第3クォーターは、メンバーが総入れ替えしたアジアチームに対してライジングチームの市川 真人選手(広島ドラゴンフライズ)や湧川 颯斗選手(三遠ネオフェニックス)の活躍もあり、10分間で両チーム30得点以上も取った。しかし、それでもアジアチームがリードを奪ったまま勝負は最終クウォーターへ。