新たな ”坂本 実桜” に期待して戦う
「去年と同じことをやっていても今年は勝てないと思うので考え方を変えて、個人やチームとして日立はどうプレーをしていかなければならないのか、そしてそこから個人の能力を底上げできるように取り組んできました」とオフシーズンについて話してくれたのは坂本 実桜主将。

主将として3シーズン目を迎える坂本主将-Journal-ONE撮影
「去年感じた悔しさを今年は絶対にしないという気持ちでチームとしてやっています」と今年で主将3年目になる坂本主将は、昨年の準優勝という結果にリベンジするためにチームのレベルアップに努めていた。
「1・2年目に経験した良さを3年目も出そうとしているのですが、今は誰かの為にと思ってやるのがいいなと感じているので、その考えを持ちつつ自分、そして誰かの為に素直にやろうと日々学んでいます」と主将としての今の心境を教えてくれた。
取材をしたのは開幕戦まで残り約3週間というオープン戦も沢山こなしている時期。「今の手応えはチームとしてはすごく良いと思いますが、もちろん悪いところもあります。私自身は投手として、今の時期だからこそできることを実践しているのにそれでミスをした時、ガクッと落ち込んじゃうのでそこを抜け出せるように頑張っています」と投手としての苦悩も明かした。
今年日立には移籍選手1名、新人2名を含めた3選手が加入。チームにどんな影響をもたらしているのかを坂本主将に聞いてみたところ「新人らしく先を考えないような思い切りのあるプレーをしている姿を見て、初心を忘れないようにしないとと感じさせてくれます。昨年の悔しさを知らない分、シンプルな考え方で自分の良さをすごく出しているので、勉強になりますし、負けてられないなと思いますね」といい刺激を受けていることを明かした。

坂本選手がノーヒットノーランを達成(写真は本庄ラウンド)ーJournal-ONE撮影
坂本主将は投手としてもチームの柱となる存在だが、今シーズンでリーグ在籍7年目を迎える。投手として経験を重ねるごとに感じることを聞いてみると「 自分で決めつけてプレーをしてはいけないなとすごく感じます。予測は大切ですが “このバッター怖いな” とか “打たれそう” と戦う前に決めつけていても自分の良さを発揮できないと思います」と教えてくれた。そんな坂本主将の今シーズンの目標は「去年は目標の10勝には届かなかったので2桁に届きたいです。過去の良いことだけを取り出して、2025年は新しい坂本 実桜として自分自身に期待してプレーしたいなと思います」と笑顔でコメント。
最後に2025年シーズンが楽しみと答えた坂本主将は「早く始まって仲間の活躍も見たいですし、早く2025年日立サンディーバをみなさんに見て欲しいなと思います」とインタビューも持ち前の明るさで場を和ませながら笑顔で答えてくれた坂本主将だった。

終始笑顔でインタビューに答える坂本主将-Journal-ONE撮影
最後にファンに向けてメッセージをお願いすると「 開幕から日立の良さを出して今年こそ行けるんじゃないかと思ってもらえるようにしたいですし、その期待に答えられる準備はできています。ファンの皆さんにも私たちが楽しく、そして必死に戦う姿を見ていただき、一人一人の良さを見つけてワクワクしてもらえるように期待して待っていてほしいです」と言い、インタビューを終えた。