自分がやるべきことに集中する
次に話を聞いたのは昨年のダイヤモンドシリーズで大活躍だった山内 早織選手。「昨年のファイナルの敗戦から、気持ち的に悔しさが抜けなくて “あの時ああしておけば良かった” と思うことは今もたまにありますし、ずっと残り続けるんだろうなと思います。今年はあの舞台で借りは返さないといけないですね」と昨年の準優勝という結果の話題に触れた。
「この冬は個人としてバッティングはもちろんですが、守備もバッテリー間のコミュニケーションをより密にして、色んな話をしています。今年どういう戦いができるのかなとすごい楽しみです」と話した。

昨シーズンの準優勝を振り返る山内選手-Journal-ONE撮影
新加入選手について聞いてみると「実績も残しているので、すごく期待できる部分はあります。より選手層が厚くなったので、そこも楽しみだなと思います」と言い、昨年のチームとの違いを聞いてみると「雰囲気はそんなに変わってないですが、去年の悔しさがみんなあると思うので、一球に対して妥協しないという部分では今年は違いますね」と教えてくれた。
昨年の活躍も記憶が新しい中、この冬は更に強化したというバッティングの調子を聞いてみると「悪くはないと思いますが対ピッチャーになるとまた変わってきますし、去年取られたデータにも対応していかないといけないです。でも自分のやることや、バッティングの中で意識することは対相手になっても変わらないので、そこをしっかりやっていければ結果に繋がると思っています」と話した。
年々バッティングのレベルが上がり、チームを勝ちに導く存在として成長を続けている山内選手に、自分自身でそれを実感できているのか聞いてみると「打席に立つ回数が増えると、感覚や自分の考えなどの心に余裕ができるので、それが結果に繋がっているのかなと思います」と 振り返る。

山内選手も2打席連続ホームランを放つ(写真は掛川ラウンド)ーJournal-ONE撮影
昨年の結果もある中で、今シーズンは結果を出すのも容易ではないのではないかと予想されるが「それなりに研究はされるのかなと思ってはいますが、あまり考えてはいないです。相手がどうこうというよりは自分のバッティングに集中して打席に入りたいです」と打席での意気込みを話した。
最後に「勝負強さはしっかり出して行きたいですし、昨年のダイヤモンドシリーズのトヨタ戦では私が最後の打者になってしまったので、あの時のような大事な場面で打てるバッターになりたいです。あとはアベレージ的にしっかり結果を残してチームの勝ちに繋がるようなバッティングをしたいです」
今年、日立サンディーバが創部40年を迎えると教えてくれた山内選手。「会社、そしてファンの皆様も日立サンディーバの優勝を待ってくれていると思うので、 その期待に応えられるよう一戦必勝で頑張っていきたいです」と強い眼差しで話し、開幕に備えた。

今シーズンの山内選手の活躍も楽しみだーJournal-ONE撮影
