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東海道五十三次の宿場町・関宿。江戸時代の面影が多く残る通りに、忍者の末裔 服部伊予保重が考案したお餅の和菓子“関の戸”を作り続けるお店が深川屋陸奥大掾です。

14代目当主の服部吉右衛門亜樹さんが、素敵な笑顔で教えてくれました。

 

「忍者は大切なことは全て口伝えです。“関の戸”の製法も代々、口伝えで当主だけが教えられているのです。」

季節は勿論、気温や湿度の微妙な変化にも変わらぬ味に仕上げる秘伝は、亜樹さんの頭の中にしか無い!そんな大変さを全く見せること無く、お店のことは勿論、忍者のことや関宿のことを楽しく教えて頂きました。

「忍者の命は情報源です。情報が常に集まるよう、幕府の施設近くに店を構えて繁盛を心掛けた結果が今に続いているのでしょうね。」

 

店先に掲げられた大きな看板は、小さな瓦と阿吽の獅子が飾られた立派なもの。“庵看板”というそうで、東海道では深川屋さんしか現存していないと言われています。

「字が読めない人が多い江戸時代、平仮名が見える看板は京都へ向かう方向を指し、反対の漢字ばかりの看板は江戸へ向かう方向を指しているのです。どの宿場にも“庵看板”があって、旅人はこれを目印に目的地を目指したと言われています。」

高速道路の標識みたいですね!

 

肝心の銘菓“関の戸”は、一口で食べられる大きさのカワイイ餅菓子です。お土産にぴったりですが、やっぱり現地で食べてみたいですよね?

実は、2021年3月に亜樹さんが新しいカフェ「茶蔵茶房」をオープンされたのです!

“関の戸”を淹れ立てのコーヒーと一緒にちょっと一息なんて、とっても幸せな気持ちになります。

 

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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