アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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日本屈指のスポーツ王国・神奈川

前回のコラムで横須賀スタジアムに行き、何年かぶりに積極的にスポーツ観戦に出向くようになって初めて実感したのだが、私が3年ほど前に引っ越ししてきた神奈川県は、日本屈指と言っても大袈裟でないほどスポーツの充実した場所である。

何しろここは野球(NPB 1チーム:”横浜DeNAベイスターズ”)、サッカー(J1リーグ4チーム:”川崎フロンターレ”、”横浜F・マリノス”、”横浜FC”、”湘南ベルマーレ”)、バスケットボール(B1リーグ:”川崎ブレイブサンダース”、”横浜ビー・コルセアーズ”)、ラグビー(リーグワンDiv.1 2チーム:”横浜キヤノンイーグルス”、”三菱重工相模原ダイナボアーズ”)といった主要スポーツのトップカテゴリーに多くのチームを有する、日本で数少ない都道府県の1つであり、プロゴルフのトップツアーも今季は女子2大会が開催されるのである。

従って、今月は何か目ぼしい催しはないものかと、色々とスケジュールをあたってみると、少なくとも1つや2つは心を動かされるスポーツイベントを見つけることができる。このゴールデンウィークは、都合よく身体の空いている日に相模原で開催されるラグビーマッチに目が留まった。

GWは神奈川県のギオンスタジアムを目指した‐平床大輔撮影

普段、ゴールデンウィークや盆暮にわざわざこちらから人混みへ向かって行くような、ほとんど苦行とさえ言える行動は、極力避けているのだが、相模原なら大丈夫だろうという、相模原の人々にはやや失礼な軽い気持ちも手伝って、風薫る5月、私は車上の人となったのであった。

それに、折角ラグビーの試合を生で観戦するのだったら、閑古鳥の鳴くスタンドより、熱気溢れるスタジアムで観る方が楽しいに決まっている。そう言う意味でも、ゴールデンウィークの相模原は、選択肢として正解のような気がした。

意外に広い神奈川県を実感する

私が最寄りとするJR東海道線の二宮駅から、三菱重工相模原ダイナボアーズがホームスタジアムとする”相模原ギオンスタジアム”まで電車で行くとなると、東海道線で茅ヶ崎まで出て、そこからJR相模線に乗り換えて北上することになる。

同じ神奈川県で、しかも1回乗り換えで行けるのだから、そう遠くないだろうと高を括っていたのだが、調べてみると、二宮駅からスタジアムの最寄り駅まで、電車移動だけで、しかも割と乗り換えがスムーズに行っても、1時間10分以上かかる。

これで歩きを入れたら、ドアツードアで約2時間。神奈川県、意外とデカい。これで全国面積ランキング43位なのだから、日本の国土はなかなかのスケールだ。大体、日本というと、何かとせせこましいイメージが付きまとうが、それは人口が密集した都市部に限った話なのである。

ちなみに地図で見ると、自宅から今回目指すスタジアムへは、丹沢大山の大山(おおやま)山頂を中心に、真南から半径10数キロの円を反時計回りに描き、北東方向へ130度ほど行くと辿り着くことになる。

試合当日の5月3日は快晴。暑すぎず寒すぎず、日向はTシャツ1枚、日陰はそれに長袖を羽織ると丁度良い感じの、正にスポーツ観戦日和。どうやら、相模原のラグビーファンには晴れ男、晴れ女が多いようだ。なお、この日の対戦相手は”東芝ブレイブルーパス東京”だったので、東京西部のラグビーファンにも晴れ女、晴れ男が多いのだろう。

JR相模線に乗って相模原ギオンスタジアムを目指す

例によって、遠出とスポーツを同時に楽しむのが、当コラムのコンセプトである。試合開始時間は14:30だが、スタジアム周辺を散策するべく、午前中、少し早めに家を出ると、乗り慣れた東海道線で茅ヶ崎へ出て、久々に利用するJR相模線へ乗り換える。過去に相模線は、茅ヶ崎から3つ目の寒川までは利用したことがあったが、その先は個人的に未知の領域。そこに広がる車窓の風景は、今回の遠出の楽しみの1つでもある。

相模線はいわゆる単線で、所々の駅で上下線の車両がすれ違うための待ち合わせがあり、車両のドアの開閉は乗客による手動で行われるため、ドアのすぐ横に開閉ボタンが付いている。車両は4両編成のいかにもローカル線といった風情で、電車は急ぎ過ぎることなく、沿線の人々の「足」として走っており、そこに息づく生活感にほのぼのとした味わいを感じる。

茅ヶ崎駅に停車するJR相模線車両∸平床大輔撮影

電車は寒川駅を過ぎると、相模国一宮である”寒川神社”の森を右手に見ながら北上。ちなみに、ここでトリビアを1つ。我が町の二宮は、相模国二宮である”川匂神社”があることに由来している。

■記者プロフィール
平床 大輔
雑文家。1976年、東京都生まれ。コロンビア・カレッジ・シカゴ卒。神奈川県西湘在住。主にスポーツ系の記事執筆や翻訳を手掛けつつ、週2で魚を漁るパートタイム漁師。
アクセス
相模原ギオンスタジアム
  • 東海道新幹線 新横浜駅 - JR横浜線快速(28分)- 橋本駅 - JR相模線(14分)- 下溝駅 - 徒歩18分
取材・文:
平床 大輔( 日本 )
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