アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いで注目の男子60kg級決勝で永山竜樹選手に敗れ菜の挨拶でハグする髙藤直人選手-Journal-ONE撮影
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しかし、落ち着いて責める山口選手は、残り30秒を切ったところで小内刈から髙木選手を押し込むと、5m片足一本で下がって体制と立て直そうとする髙木選手をそのまま倒して合せ技一本。講道館杯の勢いそのままに決勝進出を決めました。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いの女子63kg級の準々決勝は髙木水月(明治国際医療大)と山口葵良梨(国士舘大)の日本人対決-Journal-ONE撮影

髙市選手の準決勝の相手は、ポルトガルのTIMO Barbara(バルバラ・ティモ)選手です。前半は互いに指導ひとつずつと決め手がないまま後半に突入します。コマツ大応援団から「ファイトファイト髙市!」の声を背に受けると、髙市選手のギアが上がります。寝技から縦四方固に持ち込んで見事に決勝進出! 山口選手と、髙市選手の日本人同士の決勝となりました。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いの女子63kg級で優勝した髙市未來選手(コマツ)-Journal-ONE撮影

また、準々決勝で髙市選手に敗れた堀川選手は、同じく準々決勝で山口選手に敗れた髙木選手と3位決定戦で対戦。パリ五輪代表内定に向け絶対に負けられない堀川選手でしたが、ゴールデンスコアまで熱戦を演じたものの惜しくも敗退。パリ五輪への夢は絶たれました。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いの女子63kg級の3位決定戦で代表候補の堀川恵選手(パーク24)は髙木水月(明治国際医療大)と日本人対決-Journal-ONE撮影

感動! 歓喜! 代表権争いのクライマックス -決勝戦

男子60kgの決勝戦。この試合に勝った方がパリ五輪内定となる運命の4分間が始まります。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いで注目の男子60kg級決勝で永山竜樹選手が試合前に天を仰いで気合いを入れる-Journal-ONE撮影

重なり合う2つの強烈な光は、同時に輝くことができないのが柔道のオリンピック代表への道。髙藤選手が東京2020金メダリストのプライドをかけて臨む一戦ならば、今年のワールドマスターズ、グランドスラム・ウランバートル大会を制した永山選手もパリ五輪代表の座を掴むべく強い決意で臨む一戦です。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いで注目の男子60kg級決勝で永山竜樹選手と髙藤直人選手の攻防-Journal-ONE撮影

互いに相手を知り尽くしている両選手は、組手争いを行うこと2分。細かく早い手の捌きと足の運びに会場は静かにその行方を見守ります。永山選手が担いでの仕掛に踏みとどまる髙藤選手ですが、ここで消極的な姿勢で指導を受けます。すると、直後の攻防で髙藤選手が出血。しばらくの中断となります。

この中断時、両選手はここまでの展開をどう振り返り、そしてこの後どう戦っていくのか? 再開後に展開が大きく変わることもあるため、会場は更に静かに再戦を見守ります。髙藤選手も攻めに転じますが永山選手が応戦。一瞬で決まりそうな攻防に会場の緊張感も高まっていきます。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いで注目の男子60kg級決勝で永山竜樹選手と髙藤直人選手の攻防-Journal-ONE撮影

残り6秒、顎の出血が治まらない髙藤選手の治療で再度の中断。顎の周りをテーピングでぐるぐる巻きになった髙藤選手に一瞬、会場はざわめきますがそのままゴールデンスコアに入っていきました。テーピングの違和感が心配される中、延長の23秒。ついに永山選手の電光石火・一本背負投が決まり、永山選手に軍配が上がりました!柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いで注目の男子60kg級決勝で永山竜樹選手に敗れ仰向けで天を仰ぐ髙藤直人選手-Journal-ONE撮影

仰向けとなった髙藤選手は一瞬天を仰いだ後に即座に立ち上がると、顎のテーピングを外して最後の礼に臨みます。互いの握手の後で永山選手をハグして、一言二言と声をかける髙藤選手。それに静かに頷き、ひとつひとつの礼を深くしっかりとして畳を後にする永山選手。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いで注目の男子60kg級決勝で永山竜樹選手に敗れ菜の挨拶でハグする髙藤直人選手-Journal-ONE撮影

互いの礼を尽くした素晴らしい戦いに、関係者、ファン、会場が一体となって両者に大きな拍手を送ります。応援団に深く一礼した後、敗戦直後にもかかわらずファンのサイン攻めに丁寧に応じる髙藤選手。静かにニッコリと微笑み、関係者と遠慮気味に握手を交わし、お子さんを抱きあげて喜びを分かち合う永山選手。勝っても負けても相手を敬い、心静かに会場を後にする両選手の柔道家としての素晴らしい振る舞いに柔道の本質を感じました。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いで注目の男子60kg級で優勝した永山竜樹選手胸に手を当てて君が代を歌う-Journal-ONE撮影

女子63kg級の決勝戦も日本人対決! パリ五輪出場内定の王手をかけた髙市選手に新鋭の山口選手の勢いがどこまで通用するか?柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いの女子63kg級の決勝に臨む髙市未來選手(コマツ)-Journal-ONE撮影

会社応援段の声を背にする髙市選手、「いつも通りでいけ!」と指示の声に頷く山口選手。どちらが自分の柔道をやり切れるか。先に組手を仕掛けて足を使って積極的に動く山口選手に、余裕を持ちながらも髙市選手がやや防戦気味に映ると、残り1分で遂に髙市選手に消極的な姿勢で指導がでました。柔道グランドスラム東京2023 | 女子63kg級の講道館杯優勝の山口 葵良梨(きらり)選手は並み居る強豪選手を撃破して銀メダルに輝く-Journal-ONE撮影

そのままゴールデンスコアに入って23秒、高市選手が出血治療のために試合が一時中断されます。ベンチの指示に頷き小刻みに身体を左右に動かしながら集中力を高める山口選手。

2分近くの中断時間でどこまで頭の整理ができるのか?詰将棋のような展開は治療を受ける側、待つ側にどう影響を及ぼすのか?柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いの女子63kg級の決勝に臨んだ髙市未來選手(コマツ)は縦四方固で技あり3大会連続の五輪出場を決めた-Journal-ONE撮影

髙市選手が畳に戻り、同じような展開が続いた1分後、山口選手の投技をかわした高市選手は一瞬の隙を突いて抑込技に入ります。そして試合時間残り10秒、縦四方固で技ありとした髙市選手が3大会連続となるパリ五輪代表を決めました。黄色のチームカラーが大きく揺れるコマツ大応援団に向かい、大きく手を振った髙市選手は表彰台で歓喜の涙。万感の思いで掲揚される日の丸を見つめていました。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いの女子63kg級で優勝した髙市未來選手(コマツ)は表彰台で歓喜の涙-Journal-ONE撮影

熱闘直後に発表 –パリ五輪代表内定選手は?

グランドスラム東京が閉幕してすぐ、強化委員会においてパリ五輪の代表内定に関する審議を行った全日本柔道連盟。発表されたのは、女子63㎏級の髙市 未来選手(コマツ)、女子78㎏級の髙山 莉加選手(三井住友海上火災保険)、男子60㎏級の永山 竜樹選手(SBC湘南美容クリニック)の3名でした。柔道グランドスラム東京2023 | パリ五輪代表争いの女子78kg級の髙山莉加選手(三井住友海上)が銅メダルを獲得しパリ五輪代表内定を勝ち取る-Journal-ONE撮影

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