オフェンス側のスクラムハーフによってボールをスクラムの中央に投げ入れるのは同じですが、両チームは足を使ってボールを後方にかき込んで奪い取ろうとします。7人制ラグビーでは、ディフェンス側がスクラムでボールを奪えば一気に試合展開が変わっていくのです。

トライ後に与えられる “プレースキック” も、15人制ラグビーがキックティーを使って地面から蹴るのではなく、ドロップキック（ボールを1度地面に落として瞬間的にバウンドさせてから蹴る）で行われます。7人制ラグビーでは試合時間が短いため、ボールを置いて時間をかけて蹴っている余裕がないのです。7人制ラグビー日本代表であったレメキ選手が、ラグビーW杯2023（対アルゼンチン戦）で見せた30mほど距離がある中で決めたドロップゴールは、こういった7人制ラグビーでの経験とスキルが活かされたシーンでした。

男女７人制ラグビーアジア予選

パリ五輪では、開会式の2日前となる2024年7月24日から30日まで開催される競技日程。男子はフィジーが3大会連続の金メダル獲得なるか？ 女子はオーストラリア、ニュージーランドの過去金メダルチームに地元・フランスがどう挑むのか？ と予想される中で、日本代表の躍進も期待されるとことです。

男女それぞれ12チーム（開催国枠のフランスを除くと11チーム）の出場権をかけた戦いは、ワールドセブンズシリーズの上位4ヶ国が決まり、世界6地域で行われるワールドラグビー地域協会オリンピック予選トーナメントで男女6チームが出場権を獲得します。

そこで出場権が獲得できなかった場合は、オリンピック最終予選・敗者復活戦が2024年6月23日までに行われ、世界6地域で男女各2チームがパリ五輪へのきっぷを手にするというプロセス。

11月18日と19日、大阪府大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われた “男女７人制ラグビーアジア予選” は、上記2番目の大会となり、ここで優勝を飾れば敗者復活戦に回ることなくパリ五輪へ向けた準備ができるのです。

この男女７人制ラグビーアジア予選を勝ち抜いた、日本代表のゲームレポートは別の記事で詳しく紹介! こちらの記事も読んで、パリ五輪のラグビー日本代表を応援しましょう。