群雄割拠の大学ラグビーが始まる
4月21日(日)から大学ラグビーの”関東大学春季交流大会”が始まり、15人制ラグビーのシーズンが本格化する。大学ラグビーは秋に行われる”関東大学対抗戦”、”関東大学リーグ戦”、そして”関西大学リーグ”の3大リーグを中心に展開されており、今回のコラムでは、その3大リーグを紹介しつつ、1年間のおおまかなスケジュールをお伝えしていきたい。
大学ラグビーの3大リーグ
関東大学対抗戦はAグループ(1部)には8チームが所属。大学選手権3連覇中で、12回の優勝を誇る”帝京大学”、「前へ」のスローガンで知られる大学選手権優勝13回の”明治大学”、大学選手権最多の18回優勝の”早稲田大学”、「国立の雄」”筑波大学”、日本ラグビーのルーツ校である”慶應義塾大学”、それに”立教大学”、”青山学院大学”に、今季Aグループに再昇格した”日本体育大学”を加えた8校だ。
関東大学リーグ戦の1部には、6連覇中の”東海大学”、ダイナミックラグビーが武器の”流通経済大学”、大学選手権優勝3回を誇る”法政大学”、モスグリーンのジャージーでお馴染みの”大東文化大学”、近年成長著しい”東洋大学”、そして”日本大学”、”立正大学”。また、2部から昇格した大学選手権優勝6回の”関東学院大学”の8校が所属する。
関西大学Aリーグにも8チームが所属している。昨季初の関西3連覇を達成し、大学選手権ベスト4に進んだ”京都産業大学”、2020年度に大学日本一に輝き、昨季は大学選手権ベスト4の”天理大学”、高校・大学連携で強化している”関西学院大学”、FWに強みを見せる”近畿大学”に、”立命館大学”、”関西大学”、”摂南大学”。そして大学選手権で4度の優勝を経験している”同志社大学”の8校である。
昨シーズンの大学ラグビー
2023年度の大学ラグビーは、関東対抗戦では帝京大学が3連覇を達成。関東リーグ戦は東海大学が6連覇。また、関西でも京都産業大学が3連覇と、連覇が続いている。そして、大学日本一を決める“全国大学選手権”では、帝京大学が3連覇を達成した。
◆関東大学対抗戦
1位 帝京大学 勝ち点34(7勝0敗)
2位 明治大学 30(6勝1敗)
3位 早稲田大学 24(5勝2敗)
4位 筑波大学 20(4勝3敗)
5位 慶應義塾大学 14(3勝4敗)
6位 立教大学 10(2勝5敗)
7位 青山学院大学 5(1勝6敗)
8位 成蹊大学 1(0勝7敗)※入替戦に敗れてBグループ降格
◆関東大学リーグ戦
1位 東海大学 勝ち点34(7勝0敗)
2位 流通経済大学 28(6勝1敗)
3位 法政大学 19(4勝3敗)
4位 大東文化大学 19(4勝3敗)
5位 東洋大学 16(3勝4敗)
6位 日本大学 11(2勝5敗)
7位 立正大学 10(2勝5敗)
8位 拓殖大学 0(0勝7敗)※入替戦に敗れて2部降格
◆関西大学リーグ
1位 京都産業大学 勝ち点36(7勝0敗)
2位 天理大学 30(6勝1敗)
3位 関西学院大学 22(5勝2敗)
4位 近畿大学 13(3勝4敗)
5位 立命館大学 12(2勝5敗)
6位 関西大学 11(2勝1分4敗)
7位 摂南大学 10(2勝2分4敗)
8位 同志社大学 2(0勝7敗)
◆全国大学選手権
・優勝:帝京大学
・準優勝:明治大学
・ベスト4:京都産業大学、天理大学
・ベスト8:早稲田大学、筑波大学、東海大学、関西学院大学
大学ラグビーの年間スケジュール
大学選手権に出場できるかどうかにもよるが、11月下旬から1月中旬にシーズンが終了すると、1月は学生のテスト期間のため、オフになるチームが多い。そして、各大学は2月に入ると、キャプテンなどのリーダー陣やスローガンを決めて、徐々に練習を本格化していく。
毎年、4月にはオリンピック競技であるセブンズ(7人制ラグビー)のトーナメントが行われるが、今年は関東は帝京大学が、関西は天理大学が優勝した。それが終わると、いよいよ15人制の春の大会に入っていく。