4月20日の結果(タカギ5×-2SGH)
タカギ北九州ウォーターウェーブは、ここまで中継ぎで結果を出していた上村紗輝が初先発。対するSGホールディングスギャラクシースターズは今シーズン初登板で先発を任された新井真奈がマウンドへ。互いに初勝利を目指したマウンドは、緊張感ある投手戦で幕を開けた。
初登板の新井に先制点をと、初回に仕掛けたのはSGHだった。先頭の宮本愛里が四球で出塁すると、続く中村優花のプッシュバントが内野安打となり無死一、二塁とチャンスを作る。しかし、タカギ北九州の上村は強力SGHクリンナップを無失点に抑えペースを掴む。
対するタカギ北九州は2回、工藤真依、岡嵜晴の連打で1死二、三塁と先制のチャンスを作る。ここで打席に入ったルーキー、スタメンマスクを被る橋崎芽依奈に対し洲鎌夏子監督が命じた作戦はスクイズだった。これをSGHの新井⁻麻生古都音バッテリーが許さず、三振ダブルプレーでピンチを凌いだ。
4回、SGHは先頭のステーシー・ポーターが中前に打球を運んで出塁すると、エリカ・ピアンカステリも左前に安打を放ち、1死一、三塁と先制のチャンスを作る。このチャンスに6番・森田あさひが初球を逆方向にきれいに弾き返して先制点を叩き出すと、5回にも2死一塁から代打・木下華恋が右翼線を破る適時三塁打。初先発初勝利を目指す新井に2点をプレゼントした。
6回から新井をリリーフしたカーヤ・パーナビーの好投もあり、最終回までわずか2安打に抑えられていたタカギ北九州は7回裏、長江乃愛の中前安打から2死ながら満塁と一打逆転の好機を作る。ここで打席に入るは、長打力が魅力の3番・樋口菜美。外野を越えれば逆転サヨナラとなる場面で、長打を警戒したいSGHバッテリーはボール球で誘うが樋口は冷静に見極める。
2-0とボール先行で後が無いSGHバッテリーが投じた三球目、真ん中付近の直球を見逃さなかった樋口のバットが一閃。打った瞬間に確信したガッツポーズを見せた樋口が放ったのは、起死回生のサヨナラ満塁本塁打の離れ業。ピンチを凌いで大逆転のドラマを手繰り寄せたタカギ北九州が、嬉しい今シーズン初勝利を挙げた。-JDリーグ試合結果へ