5月11日の結果(ビック3‐1NEC)
ビックカメラ高崎の先発は“開幕ノーヒッター”の勝股美咲。球威、制球とも申し分なく初回のNECプラットフォームズレッドファルコンズの攻撃を三人で退ける。対するNECの先発・横谷瑞希も初回、東京2020金メダリストのベテラン・市口侑果と内藤実穂に四球を与えたものの、本塁は踏ませず無失点で立ち上がった。
2回裏1死、ビックカメラ高崎は7番・工藤環奈が一塁線を鋭く破る二塁打で出塁すると、8番・高卒ルーキーの渡辺華奈が中前適時打、続く9番・高卒二年目の井出久美が右翼線を破る適時二塁打。さらに内野の挟殺プレーが乱れる間に1点を挙げたビックカメラ高崎が、若い力で3点を先制して試合の流れを掴んだ。
2回に本村夏穂が二塁打、4回には清原奈侑が中前安打を放つも、それ以外は勝股の好投に走者が出ないNEC打線。対するビックカメラ高崎打線も、工藤がこの日2本目の安打を放つも、立ち直った横谷を捕まえきれず再びの投手戦が展開された。
膠着した展開で先に動いたのはビックカメラ高崎。5回から好投の先発・勝股に代えて伊東杏珠をマウンドに送る。期待に応えて伊東が三者凡退でNEC打線を抑えると、追加点のチャンスがビックカメラ高崎に訪れる。1死から藤本麗の死球、市口の右前安打で一、二塁と追加点のチャンスを作ったビックカメラ高崎だったが、NECの捕手・長井美侑がけん制で走者を刺殺してピンチを凌いで流れを断ち切った。
すると6回表、先頭の諏訪いろはが四球を選ぶと二盗を絡めて1死三塁と得点のチャンスを作ったNEC。2死三塁となり、打席に入る2番・長井が詰まりながらも左前に適時打を放ち1点を返すと、3番・東京2020金メダリストの清原奈侑に全てを託した。本塁打で同点という場面でも丁寧に低めに投げ続けた伊東は、清原を内野ゴロに切って取り追加点を許さず。
最終回、ビックカメラ高崎はマウンドに東京2020金メダリストの“二刀流”藤田倭を送って逃げ切り。NECは横谷が粘りの投球で完投するも、好機を作れず接戦を落とした。-JDリーグ試合結果へ