
トヨタレッドテリアーズのメーガン・ファライモと、東海理化チェリーブロッサムズの藤本捺希がマウンドに上がったこの試合。序盤から両者譲らない緊迫した投手戦を展開した。
東海理化の藤本は走者は背負うものの、ここ一番で際どいコースにしっかり投げ切り三振を奪ってピンチを凌ぐ。一方のトヨタ・ファライモは、防御率0.60、72奪三振という見事な成績に違わぬ力投をこの試合も披露し、東海理化打線に安打すら与えない完璧な投球を見せる。
打撃陣の援護をお互いに待ち、差し掛かった中盤。遂にトヨタが試合を動かした。
4回表、トヨタは先頭の島仲湊愛が内野安打で出塁。続く小林楓も、犠打にチャージする一塁手の横を抜ける絶妙なコースに転がし、オールセーフで先制点のチャンスを作る。犠打で1死二、三塁と更に走者を進めたトヨタに対し、この場面で東海理化は実績十分の左腕・永谷真衣にマウンドを託した。
その後、2死満塁とチャンスを広げたトヨタは、3番・切石結女が押し出しの死球。ついに待望の1点を先制した。
さらに7回、トヨタは右前安打で出塁した山田柚葵を犠打で二塁へ進めると、2死二塁から島仲が中前前に適時打を放ち、力投するファライモに追加点をプレゼントした。
2点を追い、最終回に反撃を見せた東海理化だが、ファライモの重い球に最後まで本塁が遠く得点に至らず。3安打完封勝利を挙げたファライモが西地区トップを独走する8勝目。トヨタも今季8勝目を挙げて西地区首位の座を守った。–JDリーグ試合結果へ
- 西条市ひうち球場
- 山陽新幹線 岡山駅-予讃線特急しおかぜ( 105分)-伊予西条駅- 瀬戸内運輸バス(6分)- 玉姫殿前停留所 - 徒歩10分

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )
その他の速報
- ソフトボール5月17日の結果(SHIONOGI1×‐0タカギ) 雨により開始時間が遅れナイターゲームとなったこの試合は、SHIONOGIレインボーストークスの三輪さくら、タカギ北九州ウォーターウェーブの鹿野愛音という日本代表投手同士の投げ合いで幕を開けた。両投手とも初回から三者凡退で相手打線を抑えると、速いテンポで試合が進んでいく。 SHIONOGIは2回裏、2死一塁で田島茉依がチーム初安打を放ち出塁するもあと一本が出ずに無得点。対するタカギ北九州も3回表、先頭の細見真由が内野安打で出塁し先制点のチャンスをうかがうか、三輪が後続を許さない気迫の投球で無得点に凌いだ。 4回表も、タカギ北九州が先頭・土井彩香の安打で無死から走者を出す。1死一塁の場面で兼平真咲が二塁で難しい位置にゴロを放ち、一塁へ意地のヘッドスライディング。出塁を狙うも、SHIONOGI二塁手・水戸川綾音がスライディングをしながら一塁ベースを踏んで間一髪でアウト。好プレーで三輪を援護した。 さらに5回表、タカギ北九州は先頭打者が四球を選んで三度先制のチャンスを作りに掛かる。続く細見の内野安打で無死一、二塁としたタカギ北九州は、犠打で1死二・三塁と走者を進めて絶好の先制のチャンスを迎える。ここでヒットエンドランを掛けた打者が空振りをすると、大きく離塁した三塁走者が帰塁できずにタッチアウト。タカギ北九州は、この日最大の得点のチャンスを逸した。 タカギ北九州の鹿野は、6回までSHIONOGI打線をわずか1安打で抑える完璧な投球をみせていたが、7回裏に劇的なドラマが待っていた。7回裏、2死まで簡単にアウトを重ねた鹿野だったが、谷本奈々が四球を選んで出塁する。この場面で、SHIONOGI・松田監督のサインにすかさず盗塁を決めた谷本を二塁に置き、打席に入った中村みなみが中前に適時打を放ちサヨナラ。 SHIONOGIが少ない好機をものにし投手戦を制し、5勝4敗と嬉しい勝ち越しを果たした。-JDリーグ試合結果へ
- ソフトボール5月17日の結果(SGH11‐3伊予銀行) SGホールディングスギャラクシースターズの小川美沙希と、伊予銀行ヴェールズの庄司奈々が先発で投げ合ったこの試合。初回からSGHの先頭打者・望月朱里が、粘りに粘った末に先頭打者本塁打を中越えに放ち幸先よく1点を先制すると、その後は本塁打が乱れ飛ぶ空中戦の幕が切って落とされた。 追う伊予銀行は3回裏、地元大応援団に後押しされた安川裕美が、左中間にソロ本塁打を放ち同点に追い付く。双方ソロ本塁打の一失点で凌いでいた両チームは、一気に試合展開が動く中盤に進んでいった。 4回表、SGHは無死からこの日4番に入った木下華恋がソロ本塁打を放ち勝ち越すと、森田あさひの二塁打と敬遠四球で1死一、二塁と庄司を攻め立てる。このチャンスに7番の山本星が適時打を放ち、さらに1点を追加した。 5回表、小泉夢乃をマウンドに送り反撃体制を整えた伊予銀行だったが、SGHの超銀河系打線が爆発。この回先頭の望月が内野安打で出塁すると、2つの四球で無死満塁に。このチャンスに勝ち越し本塁打を放っている木下が、右前適時打で走者を還すと、押し出し四球も出てSGHが5点目。SGHが試合の流れを完全に支配する。 攻撃の手を緩めないSGHは、続く満塁のチャンスで5番のエリカ・ピアンカステリが中越に豪快な打球を放って満塁本塁打。この回6得点のビッグイニングを作り、9-1と伊予銀行を突き放した。 5回裏、伊予銀行は瀧川愛海が右越え2点本塁打を放って追いすがるも、7回表、SGHも山本が右越え2点本塁打を放ち伊予銀行の反撃ムードを一蹴。両チーム合わせて6本の本塁打が出たこの試合は、SGHが打ち勝って西条ラウンドの初戦を勝利で飾った。-JDリーグ試合結果へ
- ソフトボール5月11日の結果(SGH8‐1東海理化) SGホールディングスギャラクシースターズの先発は永井柚衣。2回裏、東海理化チェリーブロッサムズの攻撃は吉田菜々が内野の失策で出塁、2死二塁から須藤祐美が緩い球を捉えて適時打を放ち東海理化が先制。4回表SGHは2死一、三塁とチャンスを作るも、東海理化は冷静な判断でステーシー・ポーターを申告敬遠、次の打者を迎え東海理化の先発・藤本捺希がこのピンチを凌いだ。 5回にもSGHは2死二、三塁とチャンスを作るが、東海理化は再びステーシー・ポーターを申告敬遠し満塁策を選択。代打・内田小百合を打席に送るも一塁ゴロに倒れ、東海理化の作戦が見事に的中した。5回裏、追加点を許したくないSGHはカーヤ・パーナビーを投入し、三者凡退でこの回を抑える。 6回表 、SGHは2つの四球と盗塁を絡め1死二、三塁のチャンスを作ると藤原麻由が適時打を放ち逆転に成功。1死一、三塁になった場面で東海理化は田畑七海に投手交代。その直後、望月朱里が完璧な本塁打を放ち一気に3点を追加した。SGHはその後も攻撃の手を緩めず、1死一、三塁の場面で藤本が再びマウンドに上がった。2死二、三塁としたところで、森田あさひが適時打を放ちさらに1点を追加しビッグイニングとなった。 7回表、SGHは選手交代のミスがあり森田あさひが退場するハプニングがあったが、火のついた打線ここで終わらず、さらに1点を追加。7回裏にはSGHの小川美沙希がマウンドに上がると、役割をしっかり果たして試合を締めた。ハプニングに動揺せず、打線を発揮させたSGHが勝利を収めた。-JDリーグ試合結果へ
- ソフトボール5月11日の結果(自動織機9‐4日本精工) 互いにエースがマウンドにあがり、一歩も譲らない展開。日本精工ブレイブベアリーズの先発カーリー・フーバーは、初回から走者を出すも要所を二者連続三振で切り抜け3回まで無失点。対する豊田自動織機シャイニングベガの先発、ダラス・エスコベドも初回三者凡退で抑え、立ち上がり好調だった。 3回裏に日本精工は先頭打者・吉田樹理が四球で出塁し、代走・於保伊吹が盗塁を決める。その後、四球と犠打で1死二、三塁と無安打で好機をつくるがここで得点はならず二者残塁。4回表、流れを掴みたい自動織機は先頭打者の池上桃花が安打で出塁すると沢柚妃がセフティで出塁。2死一、二塁から竹中真海が右翼への3点本塁打を放ち先制した。その後も出塁を許したが2死一、二塁の場面で日本精工は小栗已緒乃に継投し、なんとか後続を断ち切った。 5回表にも自動織機は佐藤友香のソロ本塁打でリードを4点に広げる。追いかける日本精工は5回裏、1死一塁に伊藤美紅が値千金の2点本塁打、2死無塁からも宇野このみがソロ本塁打で追加点を入れると4-3にまで一気に差を詰めた。自動織機はここでケリー・マクスウェルに継投、ここは要所を締めた。 6回表、須藤志歩が本塁打を放ち意地をみせると、その後もマケナ・スミスが安打で出塁、佐藤友香が三塁強襲二塁打。1死二、三塁となり日本精工はカーリーに投手を戻すが自動織機打線は収まらず、森本なるかが中安適時打で追加点を入れた。 7回表、2死一、二塁で梶原沙希が今季初安打となる二塁適時打で2点を追加し9-3。その裏に自動織機は1死から浅井茉琳に継投。2死一塁で日本精工は途中出場の橋本花音がリーグ初安打を記録した後、2死二、三塁から宇野が適時打を放ち1点追加するも届かず。逃げ切った自動織機は今季4勝目を挙げた。-JDリーグ試合結果へ
- ソフトボール5月11日の結果(戸田中央4‐0タカギ北九州) 4回表のタカギ北九州ウォーターウェーブの攻撃。戸田中央メディックス埼玉の先発・ジョージナ・コリックから、樋口菜美、山根悠夏が安打を放ち、2死一、三塁のチャンスを作る。しかしあと一本が出ず、得点には繋がらなかった。その裏 戸田中央の攻撃、ここまで戸田中央打線を1安打に抑えていたタカギ北九州の先発・上村紗輝だったが、四球と死球で走者を背負い、2死一、三塁の場面で打撃好調の鈴木鮎美に本塁打を浴びる。戸田中央はこの回一気に3点を奪った。 5回裏のタカギ北九州の攻撃、4回まで3安打、6奪三振と好投していたコリックに代わり、4回に代打出場していた後藤希友が登板。後藤は三者連続三振という圧巻の投球をみせた。戸田中央は6回裏に糟谷舞乃の本塁打でさらに1点を追加する。タカギ北九州は7回表、1死からブルック・ヨネズに投手が交代。ヨネズは1安打、1四球と苦しみながらも無失点で切り抜けた。 最後の攻撃となった7回のタカギ北九州の攻撃。後藤は内野安打を許すも最後の打者を三振で仕留め、試合を締めくくった。これで戸田中央はリーグトップの8勝0敗とし、連勝記録をさらに伸ばしている。-JDリーグ試合結果へ
- ソフトボール5月11日の結果(ホンダ7‐3SHIONOGI) 2回裏、ホンダリヴェルタはSHIONOGIレインボーストークス先発・三輪さくらを攻略。先頭の山口未葵から三者連続安打、さらに3つの死四球も絡めて昨シーズンの最多勝投手・三輪から5得点を挙げるビッグイニングを作った。 3回表、追いかける SHIONOGIは、ホンダ先発投手のジェイリン・フォードに対し2死二、三塁とチャンスを作るも得点にはつながらず。フォードがピンチを凌いだ。 ピンチをしのいだ直後のホンダは3回裏、棚町佳奈の適時打で1点を追加して試合を決めにかかるが、4回表のSHIONOGIも、安打を放った先頭・氏丸陽南を塁に置き、続く谷本奈々が本塁打を放ち2点。続く5回表にも2つの四球で2死一、二塁とチャンスを作り、前の打席で安打を放った氏丸が再び適時打を放ち1点を返した。 4回裏から三輪をリリーフした中邨花菜が好投を見せたが5回裏、打撃好調のホンダ打線は吉田彩夏に適時打が飛び出し1点を追加。追いすがるSHIONOGIに流れを渡さない。 SHIONOGIの最終回の攻撃、ホンダは抑えにアリー・カーダをマウンドに送る。カーダは先頭の木村愛に安打を許したものの、その後は落ち着いて後続を抑えて無失点リリーフ。ホンダが勝利を収めた。-JDリーグ試合結果へ
この記事の関連記事