
SHIONOGIレインボーストークスの三輪さくらと、東海理化チェリーブロッサムズの藤本捺希が先発で投げ合ったこの試合。前日の試合で投手戦を演じた両チームが、この日も息詰まる投手戦を展開した。
先制したのはSHIONOGIで2回裏の攻撃だった。この回先頭の田島茉依が右翼前安打で出塁すると、四死球を絡めて2死満塁とチャンスを広げ、その後打席に入った氏丸陽南が死球を受ける。押し出しでSHIONOGIに1点を献上した東海理化の藤本だったが、さらに続く追加点のピンチを最後は一ゴロで切り抜け最小失点で乗り切った。
5回裏1死となったところで、東海理化は藤本に代えて永谷真衣をマウンドに送る。この交代で流れを変えたい東海理化だったが、直後に打席に入ったSHIONOGI・村林乙葉が左翼手の頭上を高く越える特大のソロ本塁打を放つ。継投策を取っての対決はSHIONOGIに軍配が上がり、試合を優位に進めていった。
追いかける東海理化は最終回、1死から小倉美衣菜が左越えにソロ本塁打を放ち1点を返す。同点を期待するファンで盛り上がる東海理化応援団だったがあと一歩。SHIONOGI先発の三輪が最後まで崩れることなく完投勝利し、2日連続の1点差勝利で西条ラウンドを連勝。SHIONOGIが今季6勝目を挙げた。–JDリーグ試合結果へ

- 西条市ひうち球場
- 山陽新幹線 岡山駅-予讃線特急しおかぜ( 105分)-伊予西条駅- 瀬戸内運輸バス(6分)- 玉姫殿前停留所 - 徒歩10分

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )
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- ソフトボール11月15日の結果(トヨタ3‐0 豊田織機) ダイヤモンドシリーズ会場|ジャイアンツタウンスタジアム 速球投手同士の息詰まる接戦 ニトリJDリーグ2025ダイヤモンドシリーズ準決勝は、ジャイアンツタウンスタジアムで開催。トヨタレッドテリアーズと豊田自動織機シャイニングベガが激突した。先発はトヨタのメーガン・ファライモと豊田織機の山下千世。ファイナル進出を懸けた速球派同士の投げ合いに注目が集まった。 序盤は投手戦 しかし試合は序盤から動かず、均衡状態が続いた。2回表、豊田織機はマケナ・スミスが死球で出塁し、代走に梶原沙希。さらに佐藤友香が送りバントを試みるも、ファライモの速球に対応できずフライに。ここで一塁手下山絵理がジャンプしながら捕球し、飛び出した走者を刺して併殺。その結果、豊田織機は先制の走者を活かせなかった。 なお、この死球でスミスは退場となった。しかし、右手をアイシングしながらスミスはベンチ最前線で最後までチームメイトに声援を送り続けた。 トヨタも攻めるが… 一方でトヨタも2回裏、1死から下山が内野安打で出塁。しかし山下の力投に阻まれ、二者連続三振で得点ならず。両軍とも投手の気迫と野手の好守でチャンスを活かせない展開が続いた。 島仲が均衡破る そして5回裏、ついに試合が動く。まずは、この回先頭のマヤ・ブレイディが中前安打で出塁し、犠打で得点圏へ。さらに代打藤家菜々子が死球で歩き、打順は1番に戻る。ここで島仲湊愛が内角球を振り抜き、右中間へ3点本塁打。トヨタが3-0とリードを奪った。 攻撃続くも追加点ならず さらに代打市川愛渚が中前安打で繋ぎ、豊田織機は堀脇千晴に交代。しかし切石結女に四球を与えピンチ拡大。1死一、二塁で山田柚葵が左飛。ここで野上あすかが二塁へ送球し、戻り切れなかった走者を刺して併殺。追加点は許さなかった。 ファライモが完封 6回裏、トヨタは再び満塁のチャンスを作るも島仲が遊飛で無得点。豊田織機はレクシー・キルフォイルがピンチを凌ぎ、最後の攻撃に望みを託した。しかし最終回、ファライモが代打小寺と佐藤を三振、最後は池上を遊ゴロに打ち取り試合終了。トヨタが3-0で勝利し、3連覇を目指してダイヤモンドシリーズファイナル進出。2年ぶりにビックカメラ高崎との決戦に挑む。
- ソフトボール11月15日の結果(ビックカメラ高崎 1‐0 戸田中央) ダイヤモンドシリーズ会場|ジャイアンツタウンスタジアム 熾烈な投手戦で幕開け ニトリJDリーグ2025ダイヤモンドシリーズ準決勝は、戸田中央メディックス埼玉とビックカメラ高崎ビークイーン、東地区1位と2位が激突した。そのうえ、先発は日本を代表する二大エース、上野由岐子と後藤希友と注目度はさらに上がる。初回、両投手が三者三振で立ち上がり、セミファイナルにふさわしい緊張感が会場を包んだ。 序盤は両軍無得点 しかし試合が動きそうになったのは2回裏。戸田中央は二死から今田まなが左前にチーム初安打を放ち出塁。さらにサバンナ・ジェーキッシュと三輪玲奈が連続四球で満塁を作った。先制点が欲しい場面だったが、ここは上野の力投に押され橋爪ひかりが左飛に倒れた。 攻防続く緊張の中盤 そしてビックカメラ高崎も4回表にチャンスを迎える。先頭の藤田倭が死球で出塁し、犠打で二塁へ。さらに内藤実穂が中前安打で繋ぎ一死一、二塁。打席には炭谷遥香。プレーオフ初戦で3点本塁打を放った強打者だったが、ここは後藤の速球に対応できず三振。さらに川村莉沙も二飛に倒れ無得点。試合は両投手の好投で均衡状態が続いた。 戸田中央も攻める その裏、戸田中央は坂本結愛が中前安打で出塁。さらに今田が死球で一、二塁と攻める。二死満塁となり、打席には後藤希友。先発投手が打席に立つ衝撃の場面だったが、中飛に打ち取られた。その結果、5回終了時点で後藤は被安打1、上野は被安打2。見事な投手戦が続いた。 終盤に均衡破れる そして7回表、ついに試合が動く。炭谷が右越え二塁打で出塁し、犠打で三塁へ。ここで戸田中央の福田五志監督は、塁を埋める作戦に出た。我妻と工藤環奈が故意四球でそれぞれ塁に出て1死満塁と勝負をかける。すると、この場面で打席に入った8番・市口侑果が中前適時打を放ち1点を奪った。詰まりながらも内野の間を抜けた執念の打球で、ビックカメラ高崎が遂に均衡を破った。しかし、戸田中央もその後を併殺で凌いで追加点を防いだが、この1点は重かった。 上野が完璧な締め 最終回、援護をもらった上野は緩急を駆使し、初回と同じく三者三振の快投で試合を締めた。完投した上野の圧巻の投球でビックカメラ高崎が1-0で勝利。翌日に行われるダイヤモンドシリーズファイナル進出を決め、3年ぶりの優勝まであと1勝とした。
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