


中津万象園
中津万象園の特徴・魅力
江戸時代から続く約330年の歴史を誇る中津万象園は、香川県丸亀市に広がる池泉回遊式庭園。美術館で西洋絵画を鑑賞し、茶室で煎茶文化に触れ、懐石料理で瀬戸内の旬を味わえる。庭園の中で芸術・食・伝統が融合する希少な観光体験ができるスポットとして、県内外から高い評価を得ている。
中津万象園の特徴
香川県丸亀市にある約5ヘクタールの池泉回遊式庭園、中津万象園。江戸時代に京極高豊が築庭。園内には、樹齢約650年・直径15mの傘型松「千代の傘松」があり、ミレーやコローの名画が並ぶ丸亀美術館や、瀬戸内の旬を味わえる和食処「懐風亭」も併設されている。八景池や邀月橋、大傘松など歴史的景観が随所に残るほか、日本最古の煎茶席とされる「観潮楼」や、茶道体験ができる茶室もあり、文化と自然が調和した観光名所である。
中津万象園の魅力
約330年の歴史を持つ庭園空間で、芸術鑑賞や茶道体験、懐石料理を一度に楽しめるのが、中津万象園の大きな魅力。観潮楼では煎茶文化に触れられ、茶室では抹茶を味わえる。美術館では西洋絵画の名作が並び、食事処では瀬戸内の旬を使った料理が供される。滞在時間は2〜3時間が目安で、香川観光の中でも他にはない深い文化的満足感を味わえる。
中津万象園へのアクセス
香川県内からは、JR讃岐塩屋駅が最寄りで徒歩約15分。丸亀駅からはタクシーで約6分、多度津駅からは約5分でアクセスできる。 兵庫県からは、JR神戸駅または姫路駅から新幹線で岡山駅へ、そこからJR予讃線で丸亀駅へ向かい、タクシーで約6分。 愛知県からは、名古屋駅から新幹線で岡山駅まで約1時間半、丸亀駅まで乗り継ぎで約1時間。丸亀駅からはタクシーで約6分。
東京駅からは新幹線で岡山駅まで約3時間、そこから丸亀駅まで約1時間。飛行機利用の場合は羽田空港から高松空港まで約1時間15分、高松空港からリムジンバスで丸亀駅まで約75分、そこからタクシーで約6分である。
中津万象園の概要
園内の懐風亭では、瀬戸内海の旬食材を使った懐石料理が提供され、窓から庭園を眺めながら食事ができる。観光客は庭園散策と和食体験を同時に楽しめ、香川県の旅行プランに組み込みやすい魅力的なスポットである。
開園時間
中津万象園の開園時間は、通常期は午前9時30分から午後5時まで。最終受付は午後4時30分となっており、ゆとりを持っての来園が望ましい。
冬季(12月1日から2月28日)は閉園時間が午後4時30分に短縮され、最終受付は午後4時となる。毎週水曜日は休園日だが、祝日にあたる場合は開園し、代替休園は設けられていない。また、年末年始の12月29日から31日は休園日となり、元日は午後4時に閉園する特別スケジュールが適用される。訪問前には公式サイトで最新情報を確認しておきたい。
園内施設・見どころ
中津万象園には、江戸時代の茶室「観潮楼」や、願掛けができる「石投げ地蔵尊」、京都伏見稲荷を模した「鳥居回廊」など多彩な見どころが点在する。丸亀美術館内には陶器館や絵画館があり、歴史と芸術を一度に楽しめる観光スポットとして人気を集めている。
庭園様式・景観
中津万象園は、池泉回遊式の大名庭園で、琵琶湖を模した八景池と八つの島が特徴。島々は橋で結ばれ、歩きながら四季折々の景観を楽しめる。邀月橋や水蓮橋など、橋のデザインも多様で、フォトスポットとしても注目されている。
重要文化財・歴史
1688年に京極家の別邸として築庭された中津万象園は、丸亀藩の歴史を今に伝える文化財である。現存最古の煎茶室「観潮楼」や母屋は丸亀市指定文化財に登録されており、江戸時代の大名文化と茶道の深い関係を物語っている 。
設備・サービス
中津万象園では、茶室やホールの貸出、句会や会議、婚礼前撮りなど多目的な利用が可能。バリアフリー対応のトイレや車椅子貸出も整備されており、誰もが安心して訪れられる観光施設として評価が高い。団体利用には事前予約が必要。
利用案内
香川県の歴史ある庭園、中津万象園を訪れる前に知っておきたい、施設の利用方法やチケット情報、予約の流れ。文化財としての価値を守るため、2025年に料金が改定され、入園料やセット券の内容も見直された。
団体利用や茶室の貸出には事前予約が必要で、公式サイトや旅行サイトからの申し込みが可能。撮影や設営には細かなルールが設けられており、快適かつスムーズな観光の為にも事前確認しておきたい。
料金・チケット
入園料は、大人800円、小中学生400円。丸亀美術館とのセット券は、大人1,300円、小中学生600円で販売されている。障がい者手帳提示による割引もあり、各種割引券は改定後の料金から適用される。料金は2025年4月1日より改定されており、文化財の維持管理のための価格改定となっている。
予約方法
基本的に予約不要だが、団体利用や茶席、施設貸出(会議室・ホール・茶室など)を希望する場合は事前予約が必要。公式サイトの問い合わせフォームまたは電話(0877-23-6326)で申し込み可能。JTBなどの旅行サイトでは割引チケットや前売り券のオンライン予約も対応しており、観光プランに組み込みやすい。
注意事項
施設利用時には、畳の上に机や椅子を設置する際は敷物を使用し、跡が残らないよう配慮が必要。撮影利用には事前申請が必須で、申請書の提出だけでは承認されない場合があるため、事前に公式サイトからの問い合わせが推奨される。物品販売目的での施設利用は不可。茶室や母屋など文化財指定施設の利用には、特に丁寧な取り扱いが求められる
中津万象園の近隣スポット情報
代表的な近隣スポットには、現存12天守のひとつ「丸亀城」があり、タクシーで約10分とアクセスも良好。陶芸体験ができる「藤見窯」や、家族連れに人気のテーマパーク「レオマリゾート」もタクシーで15〜20分圏内に位置している。
さらに、徒歩約10分の場所には、香川のソウルフード「讃岐うどん」が評判の老舗「寿美屋」があり、名物のカレーうどんや玉ねぎ入りおでんが地元客にも観光客にも人気を集めている。
スポット基本情報
スポット情報
- 住所香川県丸亀市中津町25-1
- TEL0877-23-6326
- アクセス
① 東京駅 - 東海道・山陽新幹線 のぞみ 約200分 - 岡山駅 - JR予讃線 約60分 - 丸亀駅 - タクシー 約6分
② 大阪駅 - 東海道・山陽新幹線 ひかり 約90分 - 岡山駅 - JR予讃線 約60分 - 丸亀駅 -
タクシー 約6分
③ 名古屋駅 - 東海道・山陽新幹線 のぞみ 約100分 - 岡山駅 - JR予讃線 約60分 - 丸亀駅 -タクシー 約6分
④ 岡山駅 - JR予讃線 約60分 - 丸亀駅 - タクシー 約6分 - 中津万象園⑤ 多度津駅 - タクシー 約5分 (有限会社多度津タクシー、琴参タクシーが利用可)
⑥ JR讃岐塩屋駅 - 徒歩 約13分
- その他【開園時間】午前9:30~午後5:00(最終受付 午後4:30/入園・入館共通)、【定休日】毎週水曜(水曜が祝祭日の場合は通常営業)、無料駐車場完備(バス30台、乗用車100台)。

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )