四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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京都府

伏見稲荷大社
伏見稲荷大社 伏見稲荷大社
観光スポット

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社の特徴・魅力

全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮、それが京都・伏見稲荷大社である。時は711年、秦伊侶具(はたのいろぐ)が稲荷山の三つの峰に宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を初めて祀った瞬間から、歴史は動き出す。

元は五穀豊穣を祈る田の神だった。だが中世に入ると、商売繁昌、家内安全へと信仰は広がり、江戸の町人たちが「願いが通る(いなり)」という語呂合わせに夢中になる。

そして朱いあかい鳥居が、まるで血脈のように山を這い始めた。隙間なく連なる鳥居のトンネルは、現世と幽界をつなぐ朱いあかい回廊。朝靄の中、鳥居の列が溶け合う光景は、京都観光のアイコンを超え、世界中の旅人を魅了する。

2024年の初詣は277万人。近畿地方で最も多くの人々が、朱いあかい鳥居の先に願いを託しにやってきた。

伏見稲荷大社の特徴

稲荷山全体が神域だ。山の裾から頂まで、どこを歩いても神の気配が漂う。

本殿は1499年、明応8年の再建。重要文化財に指定された流造りの屋根が長く伸び、桃山時代の豪華な彫刻が軒下を彩る。朝日を浴びた朱いあかい柱は、まるで燃えるように輝く。

狐は神の使い。鍵をくわえた「玉鍵狐たまきぎつね」、子を抱く「子持狐」——境内には多数(約100体以上)の石像が点在し、商売の鍵を握る象徴として静かに見守る。

また、山頂の一ノ峰上社いちのみねかみしゃには、創建の神が鎮座する。登山道を登れば、根上り松、熊鷹社くまたかしゃ御劔社みつるぎしゃ——小さな社が次々と現れる。山そのものが巨大な神棚である。

そして「お塚」。個人や企業が奉納した小祠しょうしが、無数に並ぶ。信仰の証は約1万基。朱いあかい鳥居の間を縫うように、願いが山肌に刻まれている。

伏見稲荷大社の魅力

千本鳥居を抜けた奥社奉拝所おくしゃほうはいしょの右奥に「おもかる石」がある。石灯籠の擬宝珠ぎぼしを願いごとと共に持ち上げ、予想より軽ければ願いは叶い、重ければ努力が必要とされる。行列ができることもあるが、運試しは一度は体験したいところだ。

さらに、宵宮祭よいみやさい(本宮祭前日)には稲荷山と境内全域の石灯籠・献納提灯数千に灯が入り、提灯の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出し、朱の世界あかのせかいが広がる。やがて、四ツ辻よつつじからの京都市街パノラマが登拝の報酬となり、足を止めたくなる。

山頂までは往復2時間ほど。稲荷山の三峰—一ノ峰いちのみね二ノ峰にのみね三ノ峰さんのみね—にはそれぞれ社があり、体力に応じて選べる登拝ルートで1300年の信仰の重みを体感できる。

伏見稲荷大社へのアクセス

JR奈良線稲荷駅下車すぐ、京阪本線伏見稲荷駅徒歩5分。京都駅からJR普通電車で2駅5分、快速は停まらないので注意。

また、車なら名神高速京都南ICから国道1号経由15分。境内は24時間開放、楼門ろうもんをくぐればいつでも参拝可能。市バス南5系統は渋滞で30分以上かかるため電車を推奨する。

初詣期間(12月29日〜1月6日)は境内駐車場が閉鎖され、交通規制が実施されるため公共交通機関の利用が推奨される。

伏見稲荷大社の施設概要

境内無料、年中無休。御朱印は社務所8:30~16:30、初穂料300円。御朱印帳はオリジナル狐柄1500円。駐車場は普通車200台、9:00~17:00(混雑時14:00まで入庫)、夜間入出庫不可。お正月は臨時駐車場開放。境内には英語・中国語・韓国語対応の案内板が設置され、外国人観光客にも配慮されている。

参拝時間

境内は終日開放されており、夜間も千本鳥居を歩くことができる。ご祈祷受付8:30~16:30。授与所7:00~18:00(季節変動あり)。宵宮祭よいみやさいの万灯神事は18:00頃から始まり、夜の稲荷山に静かな熱気が満ちる。提灯の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出し、朱の世界あかのせかいは昼とは異なる表情を見せてくれる。

千本鳥居・本殿

千本鳥居は奥社奉拝所おくしゃほうはいしょまでの約400mにわたり、江戸時代からの奉納鳥居が二筋に分かれトンネル状に密集している。その鳥居1基の奉納相場は、小型であれば17万円からとされる。

さらに、本殿は室町時代の流造りで、懸魚けんぎょ金覆輪きんぷくりん蟇股かえるまたの彫刻が豪華に施されている。

一方、楼門ろうもんは天正17年(1589年)に豊臣秀頼によって再建されたもので、朱と金のコントラストが朝日を浴びてひときわ輝く。そして、境内全体の鳥居数は約1万基を超え、千本鳥居の「千」は「数多く」の意を含んでいる。

御朱印・参拝料

通常御朱印「伏見稲荷大社」は300円。稲荷祭期間には、数量限定の限定御朱印が授与される。いずれも書き置き対応あり。

参拝料は無料で、おみくじは100円、お守りは500円からと、気軽に手に取れる。おもかる石試しは賽銭任意のため、思い立ったらすぐに挑戦できる。なお、御朱印は混雑時に整理券対応となることもあるため、早めの参拝が望ましい。

伏見稲荷大社のその他詳細情報

お山めぐり全長4km、標高233m。四ツ辻よつつじまで片道30分、山頂往復2時間と、ちょうどいい達成感がある。道中には根上り松や雷石など、パワースポットも点在し、歩くほどに心が澄んでいく。

道中の茶屋では、うずら豆100円、きつね煎餅200円と、素朴な甘味が旅の合間をやさしく満たしてくれる。トイレは本殿裏と四ツ辻よつつじに完備されており、安心して歩けるのも嬉しい。とはいえ、ベビーカーは不可なので、登山靴を履いて臨むのがよさそうだ。

さらに、稲荷山にはAEDの設置箇所もあり、万が一のときにも備えがある。

利用案内

混雑回避のコツ

平日朝7時台に着けば、千本鳥居を独占して撮影できる。土日なら、8時前を狙いたい。もし裏参道(京阪側)から入れば、本殿まではわずか5分と近い。登山は午後に逆ルートを選ぶことで、下りの渋滞を避けられる。

お山めぐりは、早朝か16時以降が静かでおすすめだ。紅葉や桜のシーズンには、ライブカメラを事前にチェックしておくと安心だ。

注意事項

千本鳥居は右側通行厳守。鳥居には落書きや接触は禁止されており、静けさを保つための配慮が求められる。登山道には滑りやすい石段が多く、ヒールでの参拝は避けたい。また、夏は熱中症に注意が必要で、冬は防寒対策を忘れずに。

ドローンの飛行や三脚による占有撮影は禁止されており、景観と参拝の妨げにならないよう心がけたい。狐像への賽銭は、必ず賽銭箱へ。なお、ペットの同伴は不可となっている。

伏見稲荷大社の近隣スポット情報

伏見稲荷大社周辺には、徒歩や電車で巡れる見どころが点在。まず、東福寺(徒歩15分)では、紅葉と通天橋つうてんきょうの景色に心を奪われる。

さらに、伏見酒蔵通り(車10分)では、月桂冠大倉記念館で利き酒を楽しみたい。稲荷駅前の「稲荷茶屋」では、いなり寿司を片手に食べ歩き。または、京阪伏見稲荷駅裏の「佐々木酒造」では、聚楽第じゅらくだい純米吟醸の試飲も魅力的である。

帰りは京都駅八条口の京都拉麺小路(電車で約15分)の「祇園らぁ~めん京」や「麺匠たか松」で、今日の余韻を締めくくるのもオススメだ。

スポット基本情報

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買 う
観 る
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スポット情報

  • 住所
    京都府京都市伏見区深草薮之内町68
  • TEL
    075-641-7331
  • アクセス

    ① 東京都(東京駅) - 新幹線 約2時間30分(東海道新幹線「のぞみ」)- 京都駅 - JR奈良線 約5分 - 稲荷駅 - 徒歩すぐ/または、京阪本線 伏見稲荷駅 - 徒歩約5分

    ② 大阪府(大阪駅) - JR京都線 約30分(新快速)- 京都駅 - JR奈良線 約5分 - 稲荷駅 - 徒歩すぐ/または、京阪本線 伏見稲荷駅 - 徒歩約5分

    ③ 愛知県(名古屋駅) - 新幹線 約40分(東海道新幹線「のぞみ」)- 京都駅 - JR奈良線 約5分 - 稲荷駅 - 徒歩すぐ/または、京阪本線 伏見稲荷駅 - 徒歩約5分

    ④ 兵庫県(三宮駅) - 新幹線 約50分(山陽新幹線「のぞみ」)- 京都駅 - JR奈良線 約5分 - 稲荷駅 - 徒歩すぐ/または、京阪本線 伏見稲荷駅 - 徒歩約5分

  • その他
    【営業時間】24時間(参拝見学推奨時間:朝6時頃~夕方) 【休園日】年中無経 【その他】大社専用駐車場あり(約200台)※参拝時以外は利用不可
  • 伏見稲荷大社
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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