

大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の特徴・魅力
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の特徴
札幌の丘陵地帯、羊ヶ丘の高台に構える、「札幌ドーム 」。愛称は「大和ハウス プレミストドーム」。2001年6月2日に開業。未来的な曲線を描くシェル構造の外観が特徴。設計は梅田スカイビルや京都駅ビルで知られる建築家・原広司。冬の厳しい気候を見越し、屋根には雪が自然に滑り落ちる勾配が施されている。
内部の目玉は、世界初の「ホヴァリングステージ」。8300トンの天然芝フィールドが空気圧で浮かび、電動車輪で90度回転しながら移動する。これにより、サッカーと野球の切り替えが約5時間で完了するという驚異の可変構造だ。
スタンドは「シングルスロープ型」と呼ばれるすり鉢状の設計。これにより、どの席からもフィールド全体が見渡せる。最大収容人数は53,820人。野球開催時は42,274人、サッカー時は42,065人を収容できる。
地下2階に沈み込むように設けられたアリーナの床は、観客との距離を縮め、まるで選手と同じ地平に立っているかのような臨場感を生む。照明はフルカラーLED方式の大型ビジョン2面とサブスコアボード1面を備え、夏は25度、冬は20度に空調が保たれる。
また、グラウンドのファウルゾーンは広く、バックストップの高さも10メートル以上確保されており、プロ野球や国際大会の激しいプレーにも対応できる設計だ。2002年FIFAワールドカップ、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピックの会場としても使用された実績を持っている。
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の魅力
このドームは、試合やイベントがない日でも訪れる者を迎え入れる。ドームツアーでは、専属アテンダントの案内でロッカールームやブルペン、監督室など、普段は立ち入れない選手たちの舞台裏を歩くことが可能だ。
敷地内には、国内外のアーティストによる24点の彫刻が点在。緑に囲まれた遊歩道を歩けば、アートと自然が溶け合う空間が広がる。展望台は地上53メートル。そこからは、札幌の街並みが手稲山や夕張岳まで続くパノラマで広がり、季節ごとに異なる表情が広がる。
空中エスカレーターは全長60メートル。ゆっくりと上昇するその時間は、まるで空に浮かぶような感覚を味わわせてくれる。
キッズパークには大型遊具を設置。ファミリーシートにはテーブルが備えられ、親子での観戦にも配慮されている。さらに、車いす席や専用駐車場、音声誘導装置など、バリアフリー対応も充実する。
ドーム内には飲食売店が並び、ファストフードからスイーツまで多彩なメニューが揃う。イベントがない日は飲食物の持ち込みも可能で、地元の人々にとっては憩いの場としても親しまれている。
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)へのアクセス
さっぽろ駅から地下鉄東豊線に乗れば、約13分で福住駅に到着する。福住駅の3番出口を出て徒歩約10分歩くと、大和ハウス プレミストドームの入口が見えてくる。
また、バスなら新千歳空港から空港連絡バスで約45分、「札幌ドーム」停留所で下車し、北ゲート側の道を進む。JR札幌駅からなら地下鉄東豊線で福住駅まで約20分、線路沿いの道を抜けるとドームのシルエットが目印になる。
周囲は閑静な住宅街で、イベント時の混雑を避けるためにも公共交通機関の利用が推奨されている。
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の施設概要
開場時間
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の開場時間はイベント内容ごとに開場時間が決められている。
Jリーグホームゲームではキックオフの2時間30分前から一般観客入場を開始。北海道コンサドーレ札幌のホームゲームでは、キックオフの2時間30分前からゲートが開く。先行入場はキックオフの3時間前からで、観客が余裕を持って入場し、スタジアムグルメやグッズ購入を楽しめるよう配慮されている。
収容人数
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の固定席は41,566席。収容人数は野球開催時で42,072人である。
またサッカー開催時には、ピッチ周囲にベンチエリアを確保。イベントに応じて座席配置を調整し、視界の最適化を図っている。詳しくは大和ハウス プレミストドームの座席表ガイドを参照してほしい。
座席表
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の座席は、メインスタンド、バックスタンド、ゴール裏スタンドの三方に分かれる。メインスタンドはホーム側でピッチに近く並び、バックスタンドはアウェイ側を向く。そしてゴール裏はサッカー時にゴールを守る位置になる。スタンドは1階から3階層に分かれ、中央のメインは視界が広くカバーされる。
座席カラーは青を基調としたグラデーションで、空と海を思わせる。最前列はピッチに約5mの距離を保ち、全席にドリンクホルダーを完備。そして、屋根は全周を覆う固定型シェル構造のため、天候に左右されず快適な観戦が可能だ。
最新設備・グルメ
設備面では、フルカラーLEDビジョンの導入により、映像演出が格段に進化。試合やライブの臨場感を高めるだけでなく、広告や演出にも柔軟に対応できるようになった。さらに、バリアフリー対応の強化も進み、車いす利用者向けの観戦エリアや音声ガイド、エレベーターの増設など、誰もが快適に過ごせる空間づくりが進んでいる。
注目グルメは、移動式のキッチンバス「クルーズキッチン」。大型バスの中に本格的な厨房を備え、豚肉の煮込みやブリのポキ丼など、北海道の旬を活かしたメニューを提供する。
そして館内の飲食売店も充実。1階西側には「モスバーガー」、北側には「プリンスホテル」のカフェが構え、ジンギスカンやカレーを提供する「頑固オヤジ」シリーズも人気を集めている。さらに「ケンタッキーフライドチキン」や「サブウェイ」などの定番チェーンに加え、北海道限定のクラフトビール「SORACHI 1984」が味わえるバーも併設されている。
2階の「ファンズ・カフェ」では、観戦の合間にひと息つけるスイーツやドリンクが揃う。イベント限定の「プレミストドーム弁当」や、北海道コンサドーレ札幌の選手とコラボした赤と黒のオリジナルメニューも見逃せない。
利用案内
チケット購入方法
チケットは、北海道コンサドーレ札幌の公式サイトからオンラインで買う。試合日が近づくと、座席選択画面が表示され、希望の位置を選べる。
また、イベントのように無料のものは、事前登録で入手。窓口販売も試合当日行っている。電子チケットが主流で、スマホをスキャンして入場ゲートを通る仕組みになっている。
注意事項
シャトルバスは定員に達すると予定より早く出発することがある。また、交通状況によっては運行中止される場合もあり事前確認しておきたい。
観戦にあたっては、試合観戦約款に基づき、迷惑行為や危険物の持ち込みは禁止されている。また会場内はキャッシュレス決済推奨で、大和ハウス プレミストドーム専用決済「ドームペイ」を使う店舗が多い。現金が使えない店舗もあるので注意されたい。
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の近隣スポット情報
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)周辺は、自然豊かなエリア。
すぐそばには、広大な緑が広がる「滝野すずらん丘陵公園」(車で約15分)。夏はひまわり畑が一面に咲き、秋は紅葉で山肌が染まる。冬はクロスカントリースキーが楽しめる。
展望好きには「羊ケ丘展望台」(車で約10分)も外せない。クラーク博士の像が立ち、札幌の街並みが手稲山まで一望できる。
歴史の香りを求めるなら明治・大正時代の建物が移築された「北海道開拓の村」(車で約20分)。
ショッピングや食事なら「福住サンライフプラザ」(徒歩約10分)が便利だ。
また地元グルメなら「らーめん信玄 福住店」(徒歩約8分)の味噌ラーメンで熱々のスープに舌鼓を。ジンギスカンなら「羊ヶ丘通 成吉思汗 たんちゃん 福住店」(車で約5分)。そして甘党には「KINOTOYA 福住店」(徒歩約7分)の焼きたてチーズタルトがオススメ。
スポット基本情報
スポット情報
- 住所北海道札幌市豊平区羊ケ丘1
- TEL011-850-1000
- アクセス
① 東京駅 - 飛行機 約1時間30分(羽田空港から新千歳空港) - 新千歳空港 - 空港連絡バス約45分(札幌都心行き、札幌ドーム停留所下車) - 徒歩約3分
② 大阪駅 - 飛行機 約1時間50分(伊丹空港または関西空港から新千歳空港) - 新千歳空港 - 空港連絡バス約45分(札幌都心行き、札幌ドーム停留所下車) - 徒歩約3分
③ 名古屋駅 - 飛行機 約1時間40分(中部国際空港から新千歳空港) - 新千歳空港 - 空港連絡バス約45分(札幌都心行き、札幌ドーム停留所下車) - 徒歩約3分
④ 博多駅 - 飛行機 約2時間20分(福岡空港から新千歳空港) - 新千歳空港 - 空港連絡バス約45分(札幌都心行き、札幌ドーム停留所下車) - 徒歩約3分
⑤ 札幌駅 - 地下鉄 約13分(東豊線、福住駅下車) - 徒歩約10分
- その他【営業時間】10:00~17:00(※イベントによる) 【その他】有料駐車場あり

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )




















