

等々力球場
等々力球場の特徴・魅力
1967年(昭和42年)に川崎市に誕生した、神奈川県内でも屈指の規模を誇る野球場、等々力球場。アマチュア野球の聖地として数々の名試合が繰り広げられてきた。
特に2023年以降はJDリーグ(女子ソフトボール)のプレーオフ会場として注目を集め、女子ソフトボールの熱戦が話題に。2024年には、横浜スタジアムの代替として秋季関東地区高校野球大会が開催。急遽の対応ながらも高い評価を得た。また、社会人野球ではJABA神奈川県企業大会や都市対抗予選など、ENEOSや東芝、日産自動車といった強豪企業チームによる接戦が多く、観戦者の記憶に残る試合が続いている。
両翼100メートル、センター122メートルの広大なフィールドは、数々の熱戦を受け止めてきた。2020年10月にはリニューアルを経て、設備面でもさらに充実。地域の野球文化を牽引する存在として、今もなお進化を続けている。
等々力球場の特徴
球場は、ふるさとの森などの自然散策エリアも有する等々力緑地内に位置する。そして、等々力陸上競技場やテニスコート、とどろきアリーナとともに、川崎市のスポーツ拠点を形成する。
たとえば、高校野球や社会人野球の公式戦をはじめ、地域の草野球や少年野球など幅広いジャンルの野球イベントが開催される場として、地元住民に親しまれている。
等々力球場の魅力
名古屋駅からは東海道新幹線「のぞみ」で新横浜駅まで約1時間40分。そこからJR横浜線で武蔵小杉駅まで約20分でアクセス可能。
大阪駅からは東海道・山陽新幹線「のぞみ」で新横浜駅まで約2時間30分。続いて、JR横浜線で武蔵小杉駅まで約20分で到着する。
東京駅からはJR東海道本線または京浜東北線で川崎駅まで約20分。そこから東急東横線またはJR南武線で武蔵小杉駅まで約10分でアクセス可能。
なお、武蔵小杉駅からは川崎市営バスまたは東急バス(「市営等々力グランド入口」下車)で約10分、または徒歩約20分で等々力スタジアムに到着。バス利用の場合、所要時間は約10~15分を要する。
等々力球場の施設概要
試合の運営と観戦を支える照明付きダッグアウト、6基の照明塔、電光式スコアボード、バックネットなどを備える。
もちろん選手向けのシャワー室や更衣室、トイレ、ベース・マウンドなどの共用設備も整っており、車椅子スペースなどバリアフリー設計も導入されている。施設は川崎市公園緑地協会の管理下で運営されている。
開場時間
高校野球や社会人野球の公式戦では、試合開始の約90分前から2時間前に開場されるケースが一般的。観客が余裕を持って入場し、応援準備やスタンドでの交流を楽しめるよう配慮されている。
たとえば、13時試合開始の高校野球では、11時30分〜12時頃に開場されることが一般的。社会人野球の大会では、午前中からの試合に合わせて9時〜10時頃に開場される場合もある。
利用可能施設
選手や関係者が使用する施設には、グラウンド、屋内練習場、ブルペン、選手ロッカー室、ダグアウトなどがある。これらは試合前の調整やウォームアップ、試合中の戦略的な動きに対応するために整備されており、公式戦から草野球まで幅広い競技に対応可能。そして、バックネットやベース、マウンドも完備されており、競技環境としての完成度は高い。
観客が利用できる施設には、内野スタンドと外野芝生席があり、最大約9,200人を収容する。スタンドは2層構造で、一部には屋根付きの座席も設けられている。ちなみに外野スタンド下には老人いこいの家が合築されており、地域とのつながりも感じられる空間となっている。
LED照明塔によって夜間試合にも対応し、視認性は良好。また、トイレやインフォメーションセンターも整備され快適な観戦環境が整っている。
収容人数
総収容人数は9,232人。内野席には約5,232席の座席が設けられ、観戦の快適性を確保。そして外野席は約4,000人分の芝生席で構成され、家族連れやグループ観戦にも適した開放的な空間となっている。
グラウンド仕様
グラウンドは、国際大会にも対応可能な広さと設備を備える。両翼100メートル、センター122メートルという県内最大級のフィールドは、高校野球や社会人野球、JDリーグなど多彩な競技に対応。
また、内外野には透水性人工芝が敷かれ、雨天時でも安定したプレー環境を提供する。スコアボードはフルカラーLEDで視認性が高く、球速表示やアナウンス設備も完備。照明塔は6基設置されており、夜間試合にも対応可能している。
座席表
スタンドは2層構造で、1階に8列、2階に13列の座席が並ぶ。さらに車椅子席も30席用意されており、バリアフリーにも対応。
また、バックネット裏には背もたれ付きの個別席が配置され、試合の臨場感を間近で味わえる。そして、ダグアウト周辺にはセパレートタイプの座席、ブルペン付近にはベンチシートが設けられている。
そして、外野席は芝生席となっており、家族連れやグループ観戦にも適している。屋根付きの座席も一部にあり、天候の変化にも対応。公式サイト(座席表情報)はこちら
利用案内
予約方法
川崎市が運営する公共施設予約システムふれあいネットから予約が行える。利用者登録を済ませたうえ、希望する日時の空き状況を確認。そして抽選または随時申込によって予約を確保する流れとなっている。
予約確定後は、利用当日に受付窓口でふれあいカードを提示する必要がある。
利用料金
利用料金は、競技内容や時間帯に応じて設定されている。基本の専用使用料は2時間で11,500円。
照明設備を使用する場合は、照度に応じて料金が変動し、最大1,000ルクスの全点灯では1時間あたり5,800円となる。
屋内練習場も完備されており、1時間1,000円で利用可能。高校野球や社会人野球、JDリーグなどの公式戦にも対応する等々力球場は、神奈川県内最大級の野球施設として、コストパフォーマンスの高い運用が可能な点も魅力のひとつだ。
注意事項
観戦客に対しては、スタンドでの立ち上がっての応援や鳴り物の使用、紙吹雪や紙テープの持ち込みなどが制限されている。またフェンスへの腰掛けや場内を走り回る行為も禁止。喫煙については、加熱式たばこ専用喫煙所のみで可能だ。
利用者に対しては、悪天候時の使用中止やキャンセル手続き、撮影申請、金属製スパイクの禁止などが定められている。また、人工芝を保護するための配慮が求められる。
球場を安全かつ快適に利用するためには、観戦客・利用者それぞれがルールを守ることが求められる。
等々力球場の近隣スポット情報
等々力球場周辺には、スポーツ施設と自然が融合した魅力的なスポットが点在。
まず、等々力緑地内に位置する「等々力陸上競技場」は、徒歩約2分でアクセス可能。Jリーグ川崎フロンターレのホームスタジアムとして知られる。また、テニスコートやとどろきアリーナ(徒歩約3分)が隣接し、屋内野球練習場や等々力運動広場(徒歩約2分)もすぐ近くに揃う。
この等々力緑地には広大な緑地エリア(徒歩約1分)が広がり、四季折々の風景を楽しめる。特に桜の季節には花見客で賑わう。さらに、等々力渓谷(徒歩約15-20分)は川崎市内唯一の渓谷で、散策や自然観察に最適だ。
等々力球場の周辺には、観戦前後の食事にぴったりなグルメスポットが多数点在。
たとえば、焼き鳥の名店「鳥義(徒歩約5分)」、町中華の「萬福飯店(徒歩約6分)」。そして、孤独のグルメにも登場した「三ちゃん食堂(徒歩約8分)」など、個性豊かな店舗が揃う。また、等々力緑地内には「等々力レストハウス(徒歩約3分)」もあり、試合観戦の合間に立ち寄るのに最適だ。
スポット基本情報
スポット情報
- 住所〒211-0052 神奈川県川崎市中原区等々力1-1
- TEL044-738-1521
- アクセス
① 東京駅 - 電車 約30分(東海道新幹線「のぞみ」、品川駅乗換) - 武蔵小杉駅 - バス約10分(川崎市営バス「等々力球場前」下車) - 徒歩約5分
② 大阪駅 - 新幹線 約2時間45分(東海道・山陽新幹線「のぞみ」) - 新横浜駅 - 電車約20分(JR横浜線、川崎駅乗換) - 武蔵小杉駅 - バス約10分(川崎市営バス「等々力球場前」下車) - 徒歩約5分
③ 名古屋駅 - 新幹線 約1時間45分(東海道新幹線「のぞみ」) - 新横浜駅 - 電車約20分(JR横浜線、川崎駅乗換) - 武蔵小杉駅 - バス約10分(川崎市営バス「等々力球場前」下車) - 徒歩約5分
- その他駐車場有。Jリーグ等開催時は関係者専用駐車場となりますので、前日の17時から開催日当日までは一般の方のご利用はできません。

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )



























