華やかな上越のおもてなしに笑顔
女子ソフトボール “ニトリJDリーグ” の第8節。「戦国時代最強の武将」の誉れ高い上杉謙信の生地・新潟県上越市で行われた “太陽誘電ソルフィーユ” と ”SGHギャラクシースターズ” の一戦。
戦国時代の思いを馳せる春日山城址、江戸幕府創設時の要所と位置付けられていた高田城址など、歴史に彩られた上越の地での交流戦二試合目。
地元のチアリーディングチームの華やかな応援で幕を開けた。
この地に工場を構える太陽誘電の応援席は、ホームチームを応援しようとたくさんのファンが試合開始を待ちわびている
一方、ビジターのSGH応援席も負けずとも劣らない大応援団が駆けつける。新潟地域の配送業務を行っている、地元企業の社員が中心となった友情応援だ。
年に一度の新潟開催に華を添える地域の温かいおもてなしを受け、初回から熱い戦いが繰り広げられた。
ルーキーの初本塁打で波に乗る太陽誘電
試合が動いたのは初回、太陽誘電の二刀流・向山 琴葉投手が、SGHの強力打線を無失点に抑えた直後の太陽誘電だった。
3番のルーキー・高 美優選手が、SGHの先発・東京五輪オーストラリア代表を務めたKaia Parnaby(カーヤ・パーナビー)投手から、嬉しいリーグ初本塁打を放って先制する。
「打ったのは速球だと思います。手応えはあまり良くなかったが、ホームランになってくれて本当に嬉しい」と振り返った高選手。
「その後が打てなかったので、まだまだ反省点はたくさんある。チームの勝利に貢献できるようなバッティングをしていきたい」と、さらなる成長を誓う若きスラッガーの今後が楽しみだ。
銀河系打線の和製大砲がお返し
一発攻勢は、追いかけるSGHの “お家芸”。オーストラリア代表のStacey Porter(ステーシー・ポーター)選手、イタリア代表のErika Piancastelli(エリカ・ピアンカステリ)選手など、どこからでも一発で試合の流れを変える強力打線が魅力。
この試合、上越のファンを魅了したのは和製大砲・日本代表の中川 彩音選手だった。
3回表1死、ここまで好投を続けてきた向山投手から、打った瞬間それとわかる特大のソロアーチを右越に放つと、大応援団の歓声に応えるかのようにガッツポーズで塁を駆け抜ける。
この一発で目を覚ました銀河系打線は、毎回のように安打を重ねて向山投手にプレッシャーを掛け続けていった。
外国人選手の活躍で一気に流れを掴む
5愛表のSGHは、望月 朱里選手の二塁打でチャンスを作ると、ステーシー選手、エリカ選手のヒットで勝ち越しに成功する。
すると、その裏から加藤 愛監督は2022年の日米対抗ソフトボールで活躍したKathryn Sandercock(キャスリン・サンダーコック)投手をマウンドに送り、試合の流れを渡さない。