取材・文:
山崎 早紀[TOKYO2020 ソフトボール金メダリスト](日本)

皆さんこんにちは。東京2020ソフトボール金メダリストの山崎早紀(トヨタ自動車)です。
8月に開催された「日米対抗ソフトボール2022」に続き、レポーターとしてソフトボールリーグ「JD.LEAGUE」の後半戦開幕を取材します!

今回は、私が昨年まで所属したトヨタ(TOYOTA RedTerriers)の試合を観ながら、ソフトボールの見所をレポートすると共に、東京2020で共に戦った先輩・渥美万奈さん(トヨタ自動車)の地域交流もご紹介したいと思います。
ここ山口県岩国市の絆スタジアムで開催された、JD.LEAGUEレギュラーシーズンのレポートは、こちらにもありますので是非読んで下さいね。

ここが、今回の会場・絆スタジアム!とっても大きな観客席です。
2017年に開場したこのスタジアムは、日米友好親善を目的に整備されたとのこと。
岩国市には岩国飛行場(アメリカ海兵隊岩国基地)があるので、街中はもちろん、JD.LEAGUEの試合にも多くのアメリカ海兵隊とその家族の皆さんが応援に来てくれていました!

実は岩国市、東京2020ではアメリカ代表のホストタウンだったんです。米国代表ソフトボールチームはこの素晴らしい施設で調整を行っていたんですね。
スタジアムの直ぐ横にもソフトボール場が二つもある他、テニスコートや体育館、陸上競技場など、様々なスポーツが楽しめる施設が広大な敷地に揃っている素晴らしいスポーツコンプレックスです。

入口で検温や診断表の提出をしていると、受付の可愛らしい高校生達が私に気付いてくれました!
彼女たちは、山口県・高川学園ソフトボール部の皆さん。練習の大事な時間を使い、受付や会場整理などを手伝ってくれていたんですね。本当に感謝です。
2年生の蓑田千咲(ちさき)さん、塩見林果(りんか)さんを始め、ソフトボール部の皆さんと記念撮影しちゃいました!

私が解説するのは、トヨタ(TOYOTA RedTerriers)と東海理化(TOKAIRIKA Cherry Blossoms)の一戦です。

トヨタで注目しているのは、私と同じ右のパワーヒッターの下山絵理選手。どの様な勝負強い打撃を見せてくれるのか、期待の掛かる一戦です。
一方、東海理化は前半で負けた雪辱をどう果たすのか。全ての選手の動きに注目です。
東海理化の中西あかね監督は、昨年までトヨタを率いていた監督。私も現役時代、とてもお世話になった名将です。
トヨタを知り尽くした中西監督が、どのような戦術を採ってくるのか?そのためにこの夏、どのような練習に取り組んできたのか?この辺に注目して観ていきたいです。

トヨタの先発は三輪さくら投手。制球力と緩急を使った投球術が素晴らしい投手です。
そんな三輪選手に対し、東海理化は初回に四球と安打で早速チャンスを作り、トヨタにプレッシャーを与えますが、落ち着いて後続を抑えて無得点。

東海理化は久本美波投手が先発。トヨタの俊足好打の1・2番、伊波奈々選手と鎌田優希選手に粘られながらも三者凡退に抑えるピッチングで投手戦の予感。

しかし2回、東京2020アメリカ代表のバッバ・ニクルス選手にホームランが飛び出します!
ニクルス選手は、緩急に比較的弱い印象があったのですが、しっかりと対応して豪快にレフトに大きなホームランを放ちました。
これで一気に流れがトヨタに傾き、毎回走者を出す展開になりますが、東海理化も小刻みな継投と、地元・山口県出身の穴見里織選手の二塁打などで食い下がり、膠着状態が続きます。

5回も二死になり、いよいよ終盤の攻防かと思った矢先、トヨタの切石結女選手にも一発が飛び出したことで完全に流れはトヨタへ。
6回には5本のヒットを集め、一気に4得点とビックイニング!
期待していた下山選手も、2打点となる二塁打を放って勝負強さを見せてくれた他、代打攻勢で思い切りよいスイングを見せてくれた山田柚葵選手、長谷部陽香選手、有吉茜選手の左トリオも、トヨタ選手陣の層の厚さが覗える試合となりました。

試合後、トヨタの馬場監督が「三輪は終盤疲れが見えたが、成長を期待して続投させた。」とコメントしていたとおり、三輪投手が期待に応えて6回表を三者凡退に切って取った力投が、このビックイニングの流れを引き寄せたと言っても良いでしょう。

一方の東海理化も、ホームラン攻勢で少しずつ追い詰められる試合展開となりましたが、投手陣を中心とした粘り強いディフェンスは、前半戦の課題を克服した夏の練習の成果だと思いました。

試合後のファン交流企画「ソフトボール投げ大会」に、私も飛び入り参加する予定だったのですが・・・思わぬ激しい夕立に中止となってしまいました。
しかし、リーグとチームの取り計らいで、球場前で写真撮影会とサイン会が急遽開催!
私も、地元も皆さんとお話をする機会を頂き、嬉しかったです。

岩国市東中学の3年生の皆さんは、部活動を引退となった今日もソフトボール観戦に来てくれました。

また、同じ岩国市の女子社会人チーム・ベアーズの皆さんも、東京2020で私たちを応援してくれていたとのこと。

日頃の応援に感謝させていただいた以上に、皆さんから「金メダルおめでとう。」と声を掛けていただき、本当に嬉しかったです。来年も岩国に来て、是非一緒にプレーしてみたいです!

翌日は、地域の子供達との交流を取材です。

東京2020で共に戦った先輩・渥美万奈さん(トヨタ自動車)が開催する、子供達との「コミュニケーションタイム」です!
トークや質問コーナー、撮影会に加えて、インカムを使って渥美さんの解説を聞きながら、トヨタの試合を一緒に観戦すると言うイベントも付いています。

スポーツコンプレックス内にあるミーティングルームには、岩国市と周辺の地域で構成する2リーグ28チーム、そのOBの中学生や小さいご兄弟、ご父兄など40名を超える方が参加してくれました。

冒頭、渥美さんと一緒に自己紹介をさせてもらい、6年間続いた日本代表合宿や、オリンピックの試合の想い出、ソフトボールで学んだことなどを話して、皆さんも慣れてきた後は恒例の質問タイム!
「打つのと守るのはどっちが好き?」「遠投は何メートル投げられる?」など、プレーヤーならではの質問や、「アボット投手と上野投手はどちらが打ちにくい?」なんて解説者顔負けの質問も出て会場は盛り上がりました。

参加してくれた小学校3年生の女の子のお母さんは・・・
「このイベントをとっても楽しみにしていました。娘は毎日家でも練習するほどソフトボールが好きで、小学校のソフトボールを卒団した息子もボーイズで野球を続けています。」と未来の金メダリストの近況を教えてくれました。

炎天下での試合観戦も、水分補給を行いながらみんな元気に応援してくれて、楽しいひとときを過ごさせて頂きました!
岩国市の皆さん、本当にありがとうございました。

全てのイベントを終えた後、渥美さんと私で皆さんへのメッセージを書きました。
Journal-ONEのInstagram企画「Powerful Message from athletes」で紹介しますので、楽しみにしていて下さいね!

 
 

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