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東京2020で、感動の金メダルを獲得した女子ソフトボール。

日本代表選手はもちろん、各国のオリンピアンもプレーする国内リーグ「JD.LEAGUE(Japan Diamond Softball League)」の、後半戦が開幕しました。

今回も、東京2020ソフトボール金メダリストの山崎早紀さん(トヨタ自動車)と一緒に、山口県岩国市にある「絆スタジアム」で開催された、JD.LEAGUEの試合を取材しました。

山崎さんのレポートはJD.LEAGUE解説と子供達とのふれあいをご覧下さい。

東地区と西地区、8チームずつに分かれて戦うレギュラーシーズン。

この「岩国ラウンド」では西地区に所属する4チーム、トヨタ(TOYOTA RedTerriers)、シオノギ(SHIONOGI RainbowStokes)、伊予銀行(IYOBANK VERTZ)、東海理化(TOKAIRIKA Cherry Blossoms)が2日間で2試合ずつ対戦しました。

試合前、JD.LEAGUEの代表理事兼チェアマンの島田利正さんに、創設シーズンを半分終えた時点でのご感想を伺いますと・・・

「運営としては滞りなく進めていっていますが、興行としてはまだまだ課題があります。北海道(日本ハムファイターズで球団代表などを歴任された経験から)でもファンの定着に最も時間を要しました。地域からファン共にリーグを盛り上げることで、ソフトボール界全体の更なる発展に貢献していきます。」と笑顔でJD.LEAGUEの構想を教えて下さいました。

前半戦終了時点(2022年6月26日)で西地区首位を走るトヨタは、リーグ制覇に向けて確実に勝星を重ねていきたい大事な試合が続きます。

また、プレーオフ進出の地区3位以内、又はワイルドカードを狙うチームも、絶対に落とせない厳しい戦いが続きます。

6月下旬の前半戦終了から、およそ2ヶ月の期間を空けて後半戦に入るため、各チーム共に「夏のチーム力強化」が鍵。

その間、国際大会や親善試合、国民体育大会(以下、国体)の予選など、チームによっては主力選手が離れる機会も多いため、チームの調整如何では前半戦とガラッと変わった戦いが観られるのも面白いですね。

日米対抗ソフトボール2022や国体予選と、リーグ中断期間に異なるチームで試合を重ねた石川恭子選手(トヨタ)。試合前に調整の難しさを伺ったところ・・・

「特にやるべきことは変わらないので、調整自体は問題ありませんでした。2ヶ月ぶりのリーグ戦、試合をするのが楽しみです!」と、何とも頼もしい答えが返ってきました。

試合後、馬場幸子監督(トヨタ)が、「久しぶりのリーグ戦で私だけがドキドキしていた。選手はのびのびとプレーしてくれて、本当にたくましく感じました。」とコメントされたとおり、主軸の石川選手は勿論、全ての選手が久しぶりの戦いを存分に楽しんでプレーしていました。

投打がかみ合い連勝したトヨタ。リーグ制覇に向けて、後半戦の好スタートを切りました。

「コロナ禍でチーム全体練習がなかなか出来ない中、選手一人一人がスキルアップをしっかりやってくれた。幸先の良い結果を活かし、一戦一戦大事に戦っていきたい。」と話すのは、シオノギの岡村昌子監督。

第1戦は、投打の主力が大活躍!

初回の先制タイムリー、5回のダメ押し本塁打と全打点をたたき出した、4番の戸村美紅選手、2安打完封勝利のエース・吉井朝香選手と、万全な試合展開で後半戦初戦を勝利。

続く第2戦も、息詰まる0-0の接戦を佐竹紫乃選手のサヨナラ本塁打で制して連勝!

プレーオフ進出に向け、最高のスタートを切りました。

また、東海理化の中西あかね監督は、「前半戦の反省(第5節 1-13で敗戦)を活かし、トヨタさんには初回からやるべきことをやろうとチームで確認し合って試合に臨んだ。中盤以降、相手の力に押し切られてしまったが、残りの試合に向けて価値ある戦いが出来た。」と後半戦への手応えを感じられているようでした。

主力の加藤亜実選手も、「試合前に確認したことは出来たが、中盤以降に粘りきれなかった。まだまだ地力を付けていかなければならない。」と、更なる高見を目指していく力強いコメント。

次戦の東海理化の戦いも楽しみですね。

東海理化に所属する穴見里織選手は、ご当地・山口県防府市の出身。

地元ファンや、テレビ局が熱い視線を送る中、二塁打を放つ活躍を見せ、大きな拍手を浴びていたのも地域開催ならではの光景でした。

「両試合ともに、選手達は積極的にプレーしてくれた。再三ランナーを貯めた場面で、あと一本が出なかった。有利な展開に持って行くためには、ここ一番で結果の出る戦いが出来るよう選手達と一緒に残り試合も全力で戦っていく。」と、伊予銀行(IYOBANK VERTZ)・秋元理紗監督が語るように、チャンスは作るも得点に結びつけられなかった惜敗をどう勝ちに結びつけるか。伊予銀行の執念ある戦いが観られそうです。

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