パリでサクラの華よ咲け!
“パリオリンピック2024″が、まもなく開幕する。昨年11月に大阪で行われたアジア予選で優勝。リオデジャネロ、東京に続いて3大会連続の出場となった女子7人制ラグビー(セブンズ)の日本代表は、すでにフランスに渡っており、現地でトレーニングや練習試合を経て本番に挑む。
大会は7月28日(日)から30日(火)の3日間の日程で、試合会場は1998年FIFAワールドカップ・フランス大会の決勝戦の舞台ともなった、収容約8万人の”スタッド・ドゥ・フランス“だ。予選リーグは4チームずつ3つのグループに分かれ、各グループの上位2チーム、そしてプール3位の上位2チームが決勝トーナメントに進出し、最終日に金メダルを決める。
パリオリンピック 7人制ラグビー女子 グループ分け
( )は今季のワールドシリーズの総合順位
・グループA:ニュージーランド(1)、フィジー(6)、カナダ(5)、中国
・グループB:オーストラリア(2)、アイルランド(7)、イギリス(8)、南アフリカ(11)
・グループC:フランス(3)、アメリカ(4)、日本(9)、ブラジル(10)
※東京オリンピック:1位ニュージーランド、2位フランス、3位フィジー
※今季のワールドシリーズ グラウンドファイナル::1位オーストラリア、2位フランス、3位ニュージーランド
パリオリンピック 女子7人制ラグビースケジュール(現地時間)
・7月28日(日)予選リーグ
※日本時間28日23:30 アメリカvs.日本
※日本時間29日03:30 フランスvs.日本
・7月29日(月)予選リーグ・9-12位決定戦・準々決勝
※日本時間29日22:00 日本vs.ブラジル
・7月30日(火)5-8位決定戦、準決勝、3位決定戦、決勝
世界での経験を積み、メダルを狙える位置に成長
「過去3大会の中で最もメダルに近い」と自信を持っている “サクラセブンズ” こと、日本女子代表はグループCに入った。同じグループには、今季のワールドシリーズ3位で総合力に長けた開催国のフランス、ワールドシリーズ4位のフィジカルに長けたアメリカ、そして10位のブラジルと同じ組となった。
日本代表はワールドシリーズの序盤は結果出ず、総合9位となったが、直近のワールドシリーズ2大会は7位、6位、しかもキャプテンの平野 優芽、36歳のレジェンドの中村 知春が “ドリームセブン”(大会優秀賞)に選ばれるなど上り調子であることは間違いない。
今大会で退任することが決まっている鈴木 貴士HCは「ワールドシリーズを通して、スピードやコンタクトに慣れて、本当にチームとしても選手個人としても成長できたと感じている。ディフェンスではしっかり前に上がって、粘り強く相手にプレッシャーをかける。アタックでは数少ないチャンスをしっかりとトライまで持っていくというところを見せたい」と語った。
選手選考について指揮官は、「私が着任してから『立・動・戦』という3つの言葉をキーワードに、自分たちのこだわりとしてやってきた。本当に最後まで全員でやってきた中で、選手のコンディショニング、パフォーマンスを見て、しっかりと体現し世界と戦えるメンバーを選んだ」と話した。