スポーツと観光で地域を元気にする『四国を元気に! プロジェクト』。女子ソフトボールの国内トップリーグ(以下、JDリーグ)に所属する、四国・愛媛県松山市を本拠地とする伊予銀行ヴェールズ(以下、ヴェールズ)と、四国旅客鉄道株式会社(以下、JR四国)がタッグを組んだ地域活性化の取り組み。
女子旅レポーター、ヴェールズの小泉 夢乃投手、久保 和咲選手、岩永 優衣里選手が、愛媛県東予地方の皆さんと笑顔で交流をしながら観光スポットを紹介してくれています。
今回訪れるのは、愛媛県今治市。瀬戸内の多島美で有名な今治は、町中にも素敵な観光スポットがいっぱいです。地域の皆さんとの触れ合いを通じてヴェールズの選手たちがどんな素敵な観光スポットを紹介してくれるのでしょうか?愛媛県編第4章をお楽しみください。
築城名人が築いた町のシンボル – 今治城
小泉:伊予銀行ヴェールズの投手、小泉 夢乃です。「四国を元気に!プロジェクト」2024夏、愛媛県東予地方の皆さんと楽しい交流をさせていただきながら、私たちがオススメする観光スポットをご紹介する女子旅レポート。続いては、四国4県の県庁所在地に次いで人口の多い今治市にやって来ました。
久保:造船、今治タオルと世界有数の地場生産を誇る今治市ですが、第3章でご紹介した “鈍川温泉”、そしてサイクリストの聖地と呼ばれる “しまなみ海道” などの観光スポットも豊富ですが、町の中心部にも見逃せない観光スポットがあるのです!
岩永:そこで、この第4章では、町のシンボルとして今治市民の皆さんに愛されている、名城・今治城からご紹介したいと思います!今治町歩きに映えるよう、私たちの衣装をオーバーオールで揃えてみました。元気いっぱい、レポートしていきますね。
小泉:今治城のお堀を渡る吹揚参道で待ち合わせたのは、今治地方観光ボランティアガイドの会・関 清剛さんです。「皆さん暑い中、よく来てくれましたね」と、柔らかい口調と素敵な笑顔で迎えてくれましたが、どこかでお会いしたような感じがします。
岩永:温かい眼差しと優しい話し方で接してくれるこの感じは、校長先生のような・・・ とイメージしていたところ、関さんは中学校の先生をされていて校長先生まで勤められたと聞いて、なるほど!と納得しました。
久保:歴史の話など少し難しい案内は、わかりやすい例えやクイズを交えて私たちでも興味が持てるようにしてくれます。最初に興味を持ったのは、今治城を築城した戦国武将・藤堂 高虎のお話でした。加藤 清正、黒田 如水と共に、戦国三大築城名人と呼ばれる藤堂 高虎は、同じ愛媛県宇和島市にある宇和島城の大改修も行ったとのこと。私の母校・環太平洋大学短期大学部がある宇和島市のシンボル・宇和島城を改修したことは、聞いたことがありましたが、今治城も同じ高虎の設計だと聞いて、一気に親近感が増しました。
小泉:高い石垣と広いお堀が特徴的な今治城ですが、「このお堀は海と繋がっているのですよ」との説明を聞いてびっくり。「お堀でサメが泳いでいるところが目撃されています」と教えていただき、お堀の水の中を一生懸命探しましたが見つけることはできませんでした(笑)。
他の城とは異なる特徴に感心 – 今治城石垣
岩永:海水を取り入れた大きなお堀について勉強した私たちですが、そのお堀に面したところにたくさんの松の木が生えています。松の木って、海水でも成長するのでしょうか?
久保:そのことを関さんに質問すると、「松の木の根がある部分には、地下水脈があるため、松は生きていくことが出来るのです」と直ぐに答えが返ってきました。