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リーグ戦最終試合はチーム戦略の変化に注目

女子ソフトボールニトリJDリーグ” のレギュラーシーズンがついに最終節を迎えた。プレーオフとダイヤモンドシリーズに進出できるのは東西地区合わせて7チームのみ。進むことができないチームは1027日の第13節の最終日で今シーズンの試合を終えることになる。

埼玉県本庄市のケイアイスタジアムで行われた本庄ラウンド・2日目の対戦はプレーオフ進出が確定しているホンダリヴェルタと今日の試合でシーズンを終了する太陽誘電ソルフィーユ。この時期になると、戦術や選手の起用法もチームによって変わってくるため、最後まで見逃せない戦いが続く。

今シーズン最後の試合に臨む太陽誘電ソルフィーユの選手たちーJournal-ONE撮影

試合は太陽誘電がいきなり仕掛ける展開で始まった。1番・”推しのソ小松 優月選手が綺麗にセンター前に弾き返す。これを捕球しようとホンダのセンター・堀内 香瑚選手が果敢に前進するも、バウンドが合わずに後逸。その隙を見た小松選手が一気に二塁を陥れて先制のチャンスを作った。無死二塁から確実に進塁させたい太陽誘電だったが、ホンダ先発のJaylin Ford(ジェイリン・フォード)投手が立ちはだかる。

先頭打者安打を放つ小松優月(太陽誘電)ーJournal-ONE撮影

2番・須田 真琴選手を進塁打にさせない内野ゴロに打ち取ると、昨日巧打を見せた3番・”推しのソ橋本 芽依選手、4番・高 美優選手もテンポ良い投球で出塁を許さないジェイリン投手。初回のピンチを凌いだホンダが良い流れで攻撃に移っていった。

するとその裏、ホンダも1番・”推しのソの 塚本 蛍選手が内野安打で出塁すると、3番・木村 愛選手の中前安打を放ち1死一、三塁と、反対に先制のチャンスを作った。

初回の先制点を挙げる口火を切った塚本(ホンダ)ーJournal-ONE撮影

4番・山口 未葵選手は内野ゴロで本塁を突いた三塁走者を、落ち着いて本塁でタッチアウトとした太陽誘電だったが、2死二、三塁と失点のピンチは続く。

ここで打席に入った5番・渡邉 瑞貴選手は、「みんなが繋いでくれたので、絶対に打ちたいと思いました」と振り返った通り、センター前に落とす適時打を放った。この場面で、三塁コーチャーズボックスに立つ加藤 一秀監督は、前進するセンターが捕球する前から右腕を大きく回して二塁走者の本塁突入を指示。この積極的な判断が功を奏し、二塁走者も生還したホンダが幸先良く2点を先制。スタンドのホンダ応援団のテンションを爆上げした。

先制点は渡邉のセンター前ヒットーJournal-ONE撮影

好投のエースを変えてでも流れを掴む

反撃したい太陽誘電だったが、ジェイリン投手のアクセルは全開。2回、3回と1安打に抑えられ、得点の機会を作ることができない。膠着状態とみた山路 典子監督は、守備から流れを作ろうとここまで好投の先発・”推しのソ曽根 はん奈投手から、前日の試合で強打・”戸田中央メディックス埼玉” 相手に好投したルーキー・上原 理瑛選手への継投を決断する。

太陽誘電・先発の ”推しのソ” 曽根ーJournal-ONE撮影

太陽誘電応援団の期待が高まる中、プレーオフ1stラウンドに向けモチベーション高く打席に入るホンダ打線が上原投手に襲いかかった。

3回裏、ホンダは2番・大川 茉由選手が失策で出塁するとすかさず盗塁。無死二塁と得点圏に走者を進めて太陽誘電にプレッシャーをかけていく。続く木村選手は、三塁へ走者を進めるセカンドへの進塁打。これが、捕球寸前でイレギュラーし、ボールはセカンドの後ろへ。それを見た二塁走者の大川選手は一気にホームへ生還。思いがけない失点となったが、上原投手は後続をしっかり抑えて援護を待った。

追加点を入れ、ベース上でサインを見る木村ーJournal-ONE撮影

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