ダイヤモンドシリーズへの切符をかけて!
女子ソフトボールの世界最高峰リーグ “JD”リーグ” は、ポストシーズンに突入。11月16日(土)、17日(日)に愛知県名古屋市で開催される “ダイヤモンドシリーズ” への出場権をかけ、11月9日(土)、10日(日)にプレーオフが行われた。
神奈川県川崎市の等々力球場で行われたプレーオフ2ndシーリーズは、前日のプレーオフ1stステージと同じく絶好のソフトボール日和。第一試合は、 “ビックカメラ高崎ビークイーン“ vs “戸田中央メディックス埼玉“ の対決。
同じ東地区で2位と3位としてプレーオフに進んだ両チームだが、レギュラーシーズンでの対戦成績はビックカメラが3勝とその強さを数字から見てとれる。そして、昨年まで2年連続で東地区リーグ優勝を収めていたビックカメラにとっては初めてのプレーオフ。
トーナメント戦であるため、文字通りの負けられない戦いになるのだが、プレーオフは何が起きるかわからない。どの1球が試合の流れを変えるのか、一瞬も見逃せない展開が今日も続くことになった。
ピンクリボンの次は “オレンジリボン“
10月といえば、 “ピンクリボン月間“ として全16チームの選手がピンクの帽子やアイテムを身に纏い、乳がんの早期発見・早期治療の重要性を伝える活動の強化月間として会場をピンク色に染めていた。
各会場でもチラシや先着で選手と同じピンクの帽子が配られたりと、華やかな印象のピンクリボン運動だったが、ビックカメラのチームブースでオレンジ色のリボンが描かれたチラシを見つけた。
11月を “オレンジリボン月間“ として活動に賛同しているビックカメラだが、そもそもオレンジリボン運動とはなんなのか。
それは “ 子供たちへの虐待防止を社会に伝え、子供が幸福になれるように活動する“ というもの。来場者にも同じチラシが配られ今後も活動を社会に広げていくとのことだった。
今日の試合、ビックカメラの選手が着用しているユニフォームは赤と黒色を基調としたメリハリのあるカラー。これはファッションデザイナー・コシノジュンコ氏がデザインしたものだ。
他にもオレンジ色のユニフォームがあり、今日の試合で勝ち進めば来週のダイヤモンドシリーズで、オレンジリボン活動のにちなんだ鮮やかなユニフォーム姿が見られるかもしれない。
会場には大勢の観客、そして戦いが始まる
試合前にはJDリーグの公式応援サポーター “風男塾“ が今年のテーマソングである“FOCUS!“ を披露した。この曲はJDリーグを会場で観戦したことがある人は聞いたことがあるだろう。プレーオフならではの
試合開始時間が迫り、会場には多くの観客が駆けつけて次第に盛り上がる中、戸田中央の攻撃が始まる。
JournalーONEが独自の視点でこの試合を占った “2ndステージ展望レポート“。両チームのプロモーション動画も格納したコンテンツを見て、この試合を振り返って欲しい。
予想通りに両エースが先発
ビックカメラの先発は、 “推しのソ“ 上野 由岐子投手。レギュラーシーズン後半戦、第11節の日立サンディーバ戦で3年ぶりの先発登板をして話題になっていた。そこから先発完投する試合が増えている中、ソフトボール界のトップに君臨し続けるエースがこの負けられない一戦でマウンドに上がった。
先攻の戸田中央の先発は “推しのソ“ 増田 侑希 投手。今シーズンの防御率は1.79で10勝とチームのエースとして、福田 五志監督も「今年一年で大きく成長した投手だ。」と話す選手だ。
今年からバッテリーを組む坂本 結愛捕手とビックカメラの強力打線に立ち向かうのだが、ベンチでもバッテリー同士の話し合いは入念に行っていた。
二塁を踏ませない気迫の投球
1回表の戸田中央の攻撃は、1死から2番・ “推しのソ“ 鈴木 鮎美選手が上野投手から2球で追い込まれるも、その後はファールで粘りフルカウントになった。最後は変化球のストライクボールをキャッチャーが弾き、後逸した間に振り逃げで出塁した。