小学生の全国大会
長い人生において「全国制覇」と口にできる機会は滅多にないが、小学生から「全国制覇」に手の届く舞台に臨む素晴らしい体験が待っている子どもたちが集まると聞き、千葉県の松戸市役所へ向かった。
第18回春季小学生男子ソフトボール大会、第18回春季小学生女子ソフトボール大会に、松戸市から「アベック出場」する“馬橋プレミア(男女混合)”と“松戸JSLホワイトレイズ(女子)”の選手総勢24名が、チーム代表者と監督に率いられ、本郷谷健次松戸市長を表敬訪問した。

本郷谷松戸市長と健闘を誓う馬橋プレミアと松戸JSLホワイトレイズの選手たち-Journal-ONE撮影
3月29日から奈良県大和郡山市で開催される大会に、男子・千葉県代表として出場する“馬橋プレミア”は全国大会初出場。北は福島県から南は鹿児島県まで全47チームが出場する3日間の大会で頂点を目指す。
3月27日から岐阜県揖斐川町で開催される大会に、女子・千葉県代表として出場する“松戸JSLホワイトレイズ”は春夏合わせて8回目の全国の舞台へ臨む。こちらは、北は青森県から南は香川県まで全40チームが出場する4日間の大会で頂点を目指す。
市民の活躍に目を細める
「この度は全国大会出場おめでとうございます。男女揃って全国大会に出場するチームが松戸市から出るとは、本当に素晴らしい」と、快挙に目を細めるのは本郷谷市長。

男女揃っての全国大会出場を喜び挨拶する本郷谷松戸市長-Journal-ONE撮影
パリオリンピック女子レスリング日本代表の須﨑優衣選手、同じく男子陸上110mハードルで日本人初の5位入賞を果たした村竹ラシッド選手、さらにパリパラリンピック車いすラグビー日本代表で金メダルを獲得した羽賀理之選手など、一流アスリートを多く輩出する松戸市。
NPB(日本プロ野球)”中日ドラゴンズ”の涌井秀章選手や、女子ソフトボールリーグ・JD.LEAGUE(JDリーグ)”日立サンディーバ“の杉浦穂華選手など、松戸市出身の野球・ソフトボール選手の話題にも触れ、全国大会での健闘と将来の益々の活躍を願う話しに華が咲くと、選手たちは笑顔と拍手で本郷谷市長の激励に応えた。

和やかな雰囲気の中で表敬訪問が開催された-Journal-ONE撮影
決意を語る選手たちにOGからもエール
“馬橋プレミア”“松戸JSLホワイトレイズ”の選手たちが、本郷谷市長に向かい一人一人が立ち上がって全国大会に向けた決意を語る。
緊張した面持ちながらも「チームに貢献できるように頑張ります!」「今までの最高成績を超えるので応援よろしくお願いします!」など、トップアスリート顔負けのトークで大人たちを唸らせる選手たち。

市長に向かい堂々と決意を語る選手たちに感心した-Journal-ONE撮影
そんなしっかり者の選手たちに向け、OGから激励のビデオメッセージがサプライズで届けられた。
大画面に登場したのは、”日立サンディーバ“の杉浦穂華選手。先ほど話題に出ていた偉大なOGからのサプライズに、子どもたちだけでなく本郷谷市長、藤谷隆松戸市文化スポーツ部長、鈴木利治松戸市ソフトボール協会会長、楠田信太郎松戸市ジュニアソフトボール連盟会長も目を見張る。
昨シーズン準優勝の雪辱を果たすべく、4月12日の開幕を控えて調整を続けている杉浦選手は、「明るく元気に精一杯プレーすることを願っています」とエールを送ると、選手たちは静かに頷きながら偉大なOGの映像を食い入るように見つめていた。

JDリーガーのサプライズメッセージ動画を見つめる後輩たち-Journal-ONE撮影
チーム一丸で全国制覇を-馬橋プレミア
「挨拶や道具の片付けなど、チーム全員でできることをベースにチームを作ってきた」と話すのは、”馬橋プレミア”の山本悠人監督。高校、大学と硬式野球部で鳴らした山本監督だが、「野球と比べてヒットが出ないソフトボールなので、守備や走塁に磨きをかけてきた」と、ソフトボールならではのスピードを活かした試合展開に自信を見せる。
