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取材・文:
Journal ONE(編集部)
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ラグビーワールドカップ2019感動がよみがえる!

リーグ戦で2度の激闘を見せてくれた、2位・クボタスピアーズ船橋・東京ベイと3位・東京サントリーサンゴリアス。実力者同士が3度目の対決となる大舞台・セミファイナルは、想像もつかないプレーが連続する見応えある一戦!観戦したファンの皆さんの目には ”ラグビーワールドカップ2019” の数々の素晴らしいプレーがオーバーラップしたのではないでしょうか。

スピアーズが初の決勝進出へ悲願達成なるか?サンゴリアスが6シーズン連続(2016-2017シーズン以降)の決勝進出を決めるか?開門から詰めかけた多くのファンは、それぞれのチームカラーであるオレンジとイエローのコスチュームに身を包み、試合を待ち望んでいます。

この試合、注目されるのは “ラグビーワールドカップ2019“ で活躍した選手たちの躍動です! “ONE TEAM” で日本にラグビーブームをもたらした日本代表はもちろん、各国の代表選手が攻守の要となる両チーム。
来る9月8日からフランスで開催される “ラグビーワールドカップ2023” に向け、熾烈な代表の座を勝ち取るアピールにもなる大一番です。

応援する “きっかけ” は様々でも

試合開始の2時間ほど前、既にスタンドで応援の準備を終えて試合開始を待ちわびているファンの皆さん。オレンジ色を基調に様々なスタイルで応援する皆さんは、通称 “オレンジアーミー” と呼ばれているスピアーズファンです。

この試合、ファンの応援から選手を後押し(ブースト)してもらおうとスピアーズが作成した、先着10,000人限定で会場配布する “ブーストシャツ” がSNSで話題になっていました。スピアーズファン=オレンジアーミーを連想とさせるカモフラ模様のブーストシャツを早速着込んだ4人のファンに話を聞きました。

福森一世さん、おみきさんは、「偶然テレビでワイルドナイツの試合を目にしたんです。これって観戦に行けるかな?と思ってWebでチケットを探して観に行ったのがきっかけです。」と、ラグビー観戦との偶然の出会いを教えてくれました。
「ワイルドナイツを観たくて熊谷に行ったのに、チームの雰囲気やファンのフレンドリーさに惹かれて相手のスピアーズが好きになってしまって。それからはスピアーズ一筋です(笑)」と福森さん。お住まいがスピアーズの本拠地 “えどりく” に近いこともラグビー観戦にハマった理由のひとつのようでした。

スピアーズのマスコットキャラクター “スッピー” の帽子を被った応援スタイルの、きみまろさんは、「ラグビーワールドカップ2019でラグビーに興味を持って、初めてこの秩父宮でラグビー観戦をしたときのチームがスピアーズでした。それからすっかりラグビーにハマりました。」と、W杯2019がラグビー観戦のきっかけとなったと話します。。
ラグビーファン歴が一番長いUrizouさんは、「2015年のラグビーワールドカップで、日本代表だったマイケル・ブロードファースト選手が好きになって応援していたんです。でも、スピアーズの試合を観に行ったら良い選手が揃っていて、応援する雰囲気も良かったのでスピアーズを推すようになりました!」とのこと。推しが選手からチームに変わったという “ハマり”エピソードも素敵なきっかけですね。

「ラグビー観戦の魅力は、何と言っても迫力!選手たちがぶつかる音やボールを蹴る音が聞こえること。激しい戦いを体感できるのが大好きです。チケットも予想していた値段よりリーズナブルなのも嬉しいです。」と、おみきさん。お財布にもやさしいラグビー観戦はコスパ抜群の趣味と言ったところでしょうか。

「試合観戦だけでなく、試合前のイベントも楽しいんですよ。」と、urizou さんが教えてくれたのは、一人でも参加できるオープンなラグビーコミュニティー “おとラグ” のラグビー体験イベント。「おとラグでは、選手やOBの方が私のような素人にもラグビーのプレーを教えてくれるんです。スクリューパスの投げ方を教えてもらったのですが、本当に難しいんです。高い技術が必要なスポーツなんだなぁと改めて選手の凄さに感心しました。」と、試合観戦以外にスタジアムに足を運ぶ魅力も教えてくれました。

皆さんは何度も観戦するうちに仲良くなった “ラグビー繋がり” のお友達。今日の試合展開については、「とにかく勝ってくれると思います。土曜日(決勝戦の5/20)に応援に行くことしか考えていません!」と笑顔で答えてくれました。

「ラグビーは小学生の時に少しプレーしていたんです。時々テレビ観戦でラグビーを楽しんでいたのですが、2019年のラグビーワールドカップを観に行こうと思ったらチケットが取れなかった。それで、リーグワンの試合を観戦しようと一度スタジアムに足を運んでからハマったんです。」と話すのは、大塚隆弘さん、千秋さんご夫婦。サンゴリアスを応援したきっかけは、「たまたま観た試合がサンゴリアス戦でした。そこで、サンゴリアスの積極的に点を取りにいく戦い方が好きになり、応援し続けています。今シーズンの勝ち試合の象徴であるテンポの良い攻撃、スピード感ある試合展開を期待しています。」と、応援ハリセンに折り目を付けながら決戦の行方を予想してくれました。

「ラグビー観戦は2回目です。」と教えてくれたのは、岩沢 美亜さん(8歳)です。スピアーズのブーストシャツにサンゴリアスのキャップを被り、どちらのチームも応援するラグビーファン。「お父さんもラグビーをやっていたんです。」とラグビー好きは “血筋” なんですね。
大学時代、本場・英国でラグビーをしていたというお母さんの職場仲間が声を掛けて実現した今日の観戦。ラグビーが職場の結束が高める役割を果たしているのですね。
夢はロックスターという美亜さん。将来メジャーな歌手になって、リーグワンのイベントに出演する日が待ち遠しいですね。

ラグビー観戦にハマった理由は様々ですが、皆さん本当に素敵な笑顔。“する人” だけでなく “みる人” の心も温かくするのがスポーツの素晴らしさです。

いきなりのアクシデントに騒然!-前半戦

初の決勝進出か?3度目の正直でリベンジなるか?いよいよ戦いの幕が切って落とされました!

1分過ぎ、スクラムを崩した反則で早くもスピアーズに得点のチャンスが生まれます。PG(ペナルティゴール)を蹴るのは、今年9月から開催される “ラグビーワールドカップ2023” のオーストラリア代表SO(スタンドオフ)としても活躍が楽しみな、バーナード・フォーリー選手です。
NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23レギュラーシーズンで、得点王を獲得したフォーリー選手。積み重ねた173得点の中には、キッカーとして成功したG(コンバージョンゴール)が43回もあるんです。中央付近からのPGに、スピアーズファンの誰もが “先ずは3点” と思いましたが、このキックは惜しくも成功ならず。やはり、プレッシャーゲームの影響なのか?いつもと違う雰囲気に会場が緊張感に包まれます。

すると前半5分、サンゴリアスのLO(ロック)ツイ・ヘンドリック選手が、スピアーズのPR(プロップ)海士 広大選手に激しいタックル!海士選手が脳しんとうで一時退場となります。TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で危険なプレーを検証する間、サンゴリアスファンは祈るような仕草でビジョンを見つめます。
検証の結果、頭と頭が接触したと認定されたヘンドリック選手は、サンゴリアスファンの祈り届かずレッドカードで退場。黄色に染まったスタンドから悲鳴が起こります。サンゴリアスは残り75分もの時間を残し、14人で戦うことになってしまいました。

しかしサンゴリアスは諦めません。前回の敗戦で「勝負どころで相手にプレッシャーを掛け続けられた場面で踏ん張れなかった。」と堀越 康介共同キャプテンが話していたディフェンス面の課題を克服したプレーを見せます。
ラインアウトから得意のモールでアタックを仕掛けるスピアーズに、素早く対応し続けるサンゴリアスのディフェンス。これにたまらずスピアーズがペナルティを犯し、サンゴリアスがボールを奪います。
同じく前回の敗戦後に「クイックにボールを動かしていくのは十分に通用した。ダイナミックなアタックができた。」と攻撃の手応えを話していた田中 澄憲監督の言葉通り、持ち前の速さを活かしたサンゴリアスオフェンスが、自陣深くから徐々に相手陣内に攻め込むと、ここでもPGを獲得!1人少ないサンゴリアスに先制のチャンスが巡ってきました。

11分にも及ぶ攻防を制して先制の機会を得たサンゴリアスは、オールブラックスにも選出されたSOのアーロン・クルーデン選手がPGを狙いますが、こちらも失敗。
セミファイナルの特別な空気が、両選手のパフォーマンスに影を落とします。

しかし15分、スピアーズのPR・北川 賢吾選手がハイタックルでシンビン(10分間の一時的退場)になると、これで得た30mのPGをクルーデン選手が今度はしっかりと決めて先制!ついに、3-0と均衡を破りました。

ここに来て本来の動きが戻ってきた両チームの選手たち。24分にスピアーズが持ち前の連続した前への突進でサンゴリアスにプレッシャーを掛けます。FB(フルバック)のゲラード・ファンデンヒーファー選手がディフェンスの間を切り裂くと、脳しんとうで一時退場していた海士選手に代わり出場したPRの紙森 陽太選手が素早くフォロー!この試合初めてのトライを奪います。フォーリー選手のGも決まって3-7と逆転に成功です。

今度は1人少ないサンゴリアスが、相手のわずかな隙を突いてチャンスを作ります。W杯2019で怒濤の活躍を見せた日本代表のFB・松島 幸太朗選手です。30分、松島選手が中央付近で得たマイボールを素早くリスタートさせ、敵陣深くのスペースへ大きくボールを蹴り出しました。
このキックに素早く反応した3人のサンゴリアスオフェンス陣、WTB(ウイング)テビタ・リー選手がこのボールをすくって逆転トライ!Gも決まり10-7と再逆転に成功しました。

この後、約10分間は中央付近での激しい攻防となります。オレンジと黄色に真っ二つに分かれたスタンドからは、攻守が入れ替わるたびに歓声の波が行ったり来たり。見応えある展開が続いた前半が終了しました。「ひとり少ない状況でも、エリア取りとショートサイドでの攻めを意識して上手くやれた。」と、堀越共同キャプテンが会見で試合を振り返ったとおり、前半はサンゴリアスにとって会心の試合展開だったのではないでしょうか。

夢幻のトライにファンの心臓はドキドキ!-後半戦

後半に入っても、両チームの激しい主導権争いが続きます。7分に、スピアーズがフォーリー選手のPGで10-10と同点に追いつくものの、サンゴリアスは11分に4選手を一気に入れ替え、モメンタムを渡しません。SH・齋藤 直人選手に代わり流 大選手が入ると、会場から割れんばかりの拍手が起こりました!

それもそのはず、W杯2023での活躍が期待されている流選手は、常勝・サンゴリアスを支える名SH。”流が、流れを変てくれる!” と、サンゴリアスファンの大きな期待が歓声に現れているのです。モメンタムを渡さないサンゴリアスは、14分にクルーデン選手がPGを決めて13-10と三度リードを奪い、14人とは思えないサンゴリアスらしいプレーを続けます。

しかし、16分に試合を大きく動かすビッグプレーが飛び出します。見せてくれたのは、スピアーズのHO(フッカー)で、南アフリカ代表としてスーパーラグビー “ベスト15” にも選ばれたマルコム・マークス選手でした。中央付近での混戦の中、サンゴリアスの松島選手がボールを蹴り出そうとした瞬間、”混戦の後方からオレンジ色の山が飛び出してきた” かのように立ちはだかってチャージ! これでボールを奪ったスピアーズはゴール前まで繋ぎ、最後はマークス選手が自ら飛び込んでトライを決めました。フォーリー選手のPGと合わせて13-17と再々逆転に成功です。

流選手の素早いパス配球から、ディフェンスの隙を突く攻撃を続けてきたサンゴリアスも25分、左サイドへ展開すると、途中出場の尾崎 泰雅選手がパスを受けてサイドラインを駆け抜けて逆転のトライ! ここまで続くシーソーゲームの展開にサンゴリアスファンのボルテージが最高潮に達します。
18-17と逆転し、更に追加点を狙ったPGの準備をする中、TMOで時計が止まります。最初のブレイクダウンでサンゴリアスがノックオンをしていたことが分かり、何とトライキャンセルになってしまいます。

すると37分、スピアーズのフォーリー選手がサンゴリアスのお株を奪うスペースへのキックを見せてスクラムのチャンスを作ると、アタックの連続からディフェンスの隙を突いてフォーリー選手がポスト左側に飛び込みトライ!更にPGも自ら決めて13-24と迫るサンゴリアスを突き放します。

“勝負ありか・・・” の雰囲気が高まる中、決勝進出へ執念をみせる14人のサンゴリアス。ノーサイドまで残り1分余りとなったスクラムからボールを繋ぎ、クルーデン選手がトライして18-24
このトライにより、1T、1Gで逆転が可能になる点差まで迫りますが、残された時間は1分を切るまさに “崖っぷち” の状況。 “ラストワンプレーで勝敗が決まる” ドラマのような展開となりました。

残り時間が無いため、クルーデン選手がティーを置かずにGをキック(結果は失敗)した瞬間、いよいよラストワンプレーを知らせるホーンが。会場はもはや、歓声とも悲鳴ともつかぬ声で溢れ、ラストプレーに臨む選手全員を応援する熱気と化していきます。
スピアーズのキックをリターンしたのは、自陣ゴールの目の前。ここから最後の攻撃をスタートさせたサンゴリアスオフェンスが、信じられないプレーを見せてくれます。

スピアーズディフェンス陣に何度も何度も倒されてもボールを繋ぐサンゴリアス。6分もの時間を掛け、規律を守りながら必死に少しずつ敵陣に切り込んでいくサンゴリアスの選手たちのプレーに鳥肌が立ちます。
中央付近でたまらずペナルティを取られ、倒れ込むスピアーズディフェンス陣も必死の防戦ですが、その建て直しを許さない流選手が素早くボールを出して左サイドへ大きく展開すると、松島選手がW杯2019を思い起こさせる華麗なステップワークで残り一人となったディフェンスを引きつけます。
そして敵陣まで40mを残し、松島選手からのラストパスを受けたのは、スピードスターの尾崎 泰雅選手です!先ほどのトライキャンセルの鬱憤を晴らすかのように、同じ左サイドを駆け抜けた尾崎選手。PG成功を狙って出来るだけゴール中央まで回り込んでトライした尾崎選手は、雄叫びを上げて仲間の元に駆け寄ります!

14人で常にアグレッシブなアタックを続けてきたサンゴリアス。最後にラグビーの女神が微笑む劇的な展開に、歓声が鳴り止みません。23-24と1点差まで詰め寄ったかと思ったのも束の間、またもやTMOでサンゴリアスのスローフォワードがあったとの判定で再びのトライキャンセルとなります。

これで試合終了・・・とならないのが今日のゲーム。サンゴリアスのスローフォワード前に、スピアーズの反則があり試合は続行。サンゴリアスボールでタッチキックから残りワンプレーが再開されることになりました。
敵陣5mでのラインアウトとなったサンゴリアス。スピアーズはラインアウトで競らず、自慢の重量フォワードでモールを押し返す作戦に出ます。一瞬押し返されたかに見えたサンゴリアスフォワード陣ですが、ここで最後のスイッチが入り、怒濤の押し返しを見せます。

時計回りに回転しながらゴールラインまで進んで行くモールがついに倒れ込みます!トライか?倒れ込んだ選手たちを掻き分け、レフリーがボールの行方を確認しますが・・・ モールに絡んでいる選手が多くボールの所在が掴めません。何とこの試合3度目のTMOによるトライ判定となりました。

様々な角度から、スローの速度を変え、何度も何度もビデオを見直すレフェリーたち。
ビジョンに映し出されたその様子を、13,065人の観客と共に固唾を飲んで見守りますが決定的なボールの着地シーンが映し出されません。

ボールがオンフィールドする瞬間、画面がカメラマンと選手に遮られ、決定的な瞬間が見えない状態です。判断の難しい映像が繰り返し映し出される時間は5分余り。とても長く感じる時間でした。

レフリーがゴールラインの着地地点に向かいます。両手を広げるジェスチャーは “ノートライ”! この瞬間にノーザイドの笛が鳴り、スピアーズが決勝にコマを進めることになりました。

精根尽き果てた両チームが試合を振り返る

場内騒然、選手たちも精根尽き果てた試合後、予定時間から遅れて入ってきたのは敗れたサンゴリアスです。

何とか話しを始めた田中監督も、「終わったばかりで振り返るのが本当に難しい試合。」と劇的なゲームを思い返して言葉が詰まります。堀越共同キャプテンも目を真っ赤にしながら「スピアーズにおめでとうと言いたい。僕たちはスタイルを貫き通した。そこはやりきれた。」と声を絞り出すように話します。

TMOの多さについて問われた田中監督は、「昨日(埼玉パナソニックワイルドナイツと横浜キヤノンイーグルスの準決勝)も非常に多かった。セミファイナルはレフリーもプレシャーが掛かるし、正確な判定が求められるから慎重になるのは分かる。」と理解を示した上で、「TMOが多いという意見はあるが、そういう制度がある以上、チーム側はどうこう言えない。」と複雑な表情で答えるに留まりました。

「3位決定戦が金曜日なので、モチベーションをどう持っていくか。とにかく今日の試合から身体をリカバリーして、頭をクリアにして備えたい。」と田中監督が次の試合への策を話せば、堀越キャプテンも「(中4日という)経験したことのないショートブレイクだが、目的を確りと決めてリカバリーしていきたい。」と話しました。

続けてスピアーズのフラン・ルディケHC、立川 理道キャプテンも、激闘に精魂共に尽き果てた表情で会見場に現れました。
「サンゴリアスは14人という数的不利な状況の中で、努力し戦術を変えて健闘した。それに対して最後までハードワークをし、選手同士しっかり信頼して戦ってくれた。」と、選手たちを労うルディケHC。

「(試合後の)みんなの表情は、まだまだこれじゃダメだという雰囲気だった。サンゴリアスは14人になってからも素晴らしいラグビーをしていた。それに対してうちはやりたいラグビーができず、タフな試合になった。しっかりと勝ち切れたのは、自信になった。初の決勝進出という新たな歴史を刻めたことは良かった。」と、思い通りの展開で勝てなかった悔しさを語る立川キャプテン。

決勝に向けては、「初の決勝進出は単純にハッピーなこと。もう1回コンディションを整えて臨む。早い球出しのサンゴリアスに対してポゼッションコントロールやタックルが出来るようになってきたことが成長だ。」(ルディケHC)、「ワイルドナイツはどの局面でも隙が無く、大舞台の経験も豊富だが、自分たちのやるべきことにフォーカスして確り調整していきたい。」(立川キャプテン)と語りました。

途中出場ながらも何度も試合を決定づけるゲームコントロールをした流選手は、「(最後のノートライ判定について)僕の真横でグラウンディングしていた。レフェリーからもアシスタントレフェリーからも見えないし、カメラにも映ってない。レフェリー陣の判断は全てなので何も言うことはない。現状のルール、システムとレフェリーの判断が正しいと思う。」と最後のプレーを悔やみつつも、「14人の中では最高のゲームだった。全て出し切ってそれで負けたので仕方ない。W杯2023の代表に選ばれるよう、パフォーマンスを研ぎ澄ませて3位を勝ち取りたい。」とやり切った表情で話していました。

ファンと共に熱狂した準決勝の2試合に続き、NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23シーズンは最終戦を迎えます。
5月19日(金)には、同じ秩父宮ラグビー場でイーグルスとサンゴリアスが3位決定戦に臨みます。翌5月20日(土)には、舞台を国立競技場に移して3連覇を狙うワイルドナイツと初の栄冠にチャレンジするスピアーズが激突する決勝戦が行われます。

ラグビーワールドカップ2023へ繋がる真剣勝負は、準決勝に続いて私たちに興奮と感動を与えてくれるに違いありません。既に売り切れの座席はありますが、チケット情報をチェックしてクライマックスをその目に焼き付けては如何でしょうか。

アクセス
秩父宮ラグビー場
  • JR総武線・各駅停車 千駄ヶ谷駅/信濃町駅-徒歩15分
  • 東京メトロ銀座線 外苑前駅-徒歩5分
  • 都営大江戸線 青山一丁目駅-徒歩10分

 

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