あいにくの荒天にも多くの参加者
昼から強い雨に見舞われた6月2日の東京都江戸川区。
ラグビー・リーグワン1部で初優勝を果たした、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが、江戸川区役所を訪れ、優勝報告会を行いました。
晴天の中、中庭で開催される予定だった報告会は、強い雨の影響で急遽本庁舎内に変更。多くの区民にお披露目するはずだったセレモニーは小規模な設えになってしまいました。
しかし、このセレモニーにおいても多くの区民、サポーターであるオレンジアーミー、職員を合わせて300人を超す来場者がスピアーズの選手たちを迎えました。
ひな壇の上には “クボタスピアーズ船橋・東京ベイ優勝報告会” と大きな看板が掲げられ、石川充ゼネラルマネジャーをはじめ、キャプテンの立川 理道選手、フランカー(FL)の末永 健雄選手、ウイング(WTB)の近藤 英人選手 スクラムハーフ(SH)の岡田 一平選手が登場すると、会場は大きな拍手に包まれました。
サプライズな司会進行役に
石川GMが冒頭の挨拶で「まさか、区長が司会をされているとはびっくりです。」と笑いを誘いましたが、この優勝報告会は江戸川区長の斉藤 猛さんが自ら務めていたのです。区民の皆さんからは、この掴みのスピーチに拍手が沸き起こりました。
石川GMは、「熱い応援とサポートに心から感謝申し上げます。現場の(選手)強化と運営において、良いプロセスを踏めたことが今年の優勝に繋がりました。」と続けます。今季、スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場)と名前を変えたホームゲームは8試合全勝!この勝利が優勝の大きな原動力になったと、江戸川区のサポートに深い謝意を表わしました。
来シーズンについても、「追いかけられる立場になりますが、自分たちは変わらずにプレーしていきます。」と、泰然自若でV2を狙う意気込みを話しました。
続いて選手たちがマイクを持ちます。
「フランカー末永です。試合より緊張します。」と始めたFLの末永選手。「こういった会に招いていただくと優勝したことを実感します。」と、集まった多くの人たちに感謝しています。
WTBの近藤選手は、「優勝は区民の皆さん、そしてオレンジアーミーの皆さんのお陰です。」と話せば、SHの岡田選手も「えどりくに来ていただいたたくさんのファンを見て、て本当に嬉しかった。有り難うございました。」と、地元・江戸川区の熱い応援が力になったことを話します。
最後に “MVPに輝いた” と紹介受け大きな拍手に包まれたキャプテンの立川選手は、すこし照れた表情でマイクを持つと、「江戸川区の皆さんの応援、オレンジアーミーの応援のおかげで優勝できました。(えどりくの)ネーミングライツで少しずつ観客が増え、リーグ最終戦には競技場での過去最高入場者数を記録して嬉しかった。来シーズンは、より面白い試合をお見せすることで、更に多くの皆さんに応援に来てもらえるよう頑張ります。」と締め括りました。
花束贈呈のセレモニーでは、タグラグビーの体験で交流した江戸川区立松江第三中学校の皆さんが登場。選手から「ありがとう。」と声を掛けられ、嬉しそうに記念撮影に応じていました。
最後は、区民の皆さん、オレンジアーミーの皆さんと一緒に記念撮影です。満員で熱気に包まれた会場で汗だくになりながらも、笑顔で何枚もの記念撮影にポーズを取る選手たち。
地域密着を掲げるリーグワンを象徴するようなシーンが、何枚ものカットで撮影され、本日来られなかった区民の皆さんにシェアされることでしょう。
オレンジアーミーの万感の思い
報告会参加した、区内在住の60代の男性会社員は、「6年前、江戸川区にスポーツチームが来てくれて嬉しかった。今シーズンの優勝に “おめでとう” といいたいのはもちろんですが、チームをここまで強くしてくれた立川キャプテンをはじめとする中堅、ベテランの選手には本当に感謝しています。この魂を根塚選手や木田選手といった若い選手へと受け継いでいって欲しい。」と話します。
スピアーズのツイッターを見て駆けつけたという、30代の女性会社員は横浜から参加したとのこと。「1年前、偶然えどりくにラグビーを観に行く機会があって、対戦相手だったスピアーズに出会い、応援する雰囲気に魅了されてファンになりました。」とハマった理由を教えてくれました。「同じ大学(法政大)出身の根塚選手を応援しています。優勝して本当に有り難う、お疲れ様でした。とにかくゆっくり休んで下さい。」と、選手たちを労っていました。
津田沼から来た40代の男性会社員は、2015年のワールドカップからラグビーにハマり、サンウルブズを応援していたとのこと。「2019年のワールドカップで感動して、リーグワンで応援するチームを探していたところ、偶然船橋のショッピングセンターでスピアーズのイベントを見かけたのが応援する切っ掛けになりました。」と、スピアーズとの出会いを教えてくれました。「農機具のメーカーである親会社のクボタさんと同様、耕し、種をまき、大事に育ててようやく実がなったスピアーズ。その道程は本当に素晴らしいと思います。応援していて良かった。」と、万感の思いで報告会を楽しんでいました。