ギャラクシースターズのエースとして、ここまでチーム最多の8勝を挙げているカーヤ投手も、松山ラウンドでの “シオノギ レインボーストークス” 戦に先発して好投を見せてくれました。
1回に四球で2死満塁とチャンスを作ったギャラクシースターズでしたが、レインボーストークスのエース・吉井 朝香投手の粘りの投球に無得点となり、その後は投手戦に。
5回まで0-0と緊迫した展開となる中、6回に突如制球を乱して四球を与えたカーヤ投手は、粘るレインボーストークスの横野 聖奈選手、小澤 彩稀選手に連打を浴びて2失点。強力打線の援護なく悔しい敗戦となってしまいました。
「今日の調子は良かったです。しかし、シオノギさんはとても強いチームなので、簡単には抑えられません。今日は相手にやられてしまいました。」と、試合後にレインボーストークスの粘る打線を称えたカーヤ投手。「疲れは全くなかったのですが、途中の4回辺りから外側にボールを集めすぎていました。もう少し内外角を投げ分けて攻めれば良かったかもしれません。シオノギ打線はそれを見逃しませんでした。」と、今後の修正点を教えてくれました。
エリカ選手と同様、今夏の“第17回ワールドカップ(以下、ソフトW杯)グループステージA” でオーストラリア代表のエースとして、来年夏に開催される本戦への出場権獲得に貢献したカーヤ投手は、「アイルランドという新しい国で、W杯予選を戦えたことは本当に良い経験になりました。」と話します。
「全面芝のグラウンドでプレーするのは本当に気持ちが良かったし、オーストラリアを代表して世界の強豪と戦うに本当に素晴らしい場所でした。グラウンドの背後にある中世のお城(Bremore Castle)がある景色や、アイルランドの皆さんのおもてなしも素晴らしかった。本当に良いグループ(A)に入ったと思いましたね。悪天候に悩まされましたけどね(笑)。」と、この大会で得た素晴らしい経験を教えてくれました。
「先ずは残り試合をしっかり勝って、プレーオフでも良い結果を残して。良い気分で日本、アメリカ、イタリアの代表選手が集うJDリーグで一緒にW杯に向けて準備をしたいですね。」と、世界に繋がるJDリーグで勝つことが大事と話すカーヤ投手。
「私たちのホームタウンである京都はとても良いところばかりです。また、幸運にも遠征試合で日本中の多くの場所を訪れる機会がありましたし、それらは全て私のお気に入りの場所になっています。やはり京都に住んで京都でソフトボールが出来るほど贅沢なことはありませんよね。本当にラッキーです!」と、好きな地元・京都のファンたちのために活躍を誓ってくれました。
プレーオフへ視界良好
「サンダーコック投手は入団してまだ日が浅いので、これから日本の生活やゲームに慣れてくればもっと状態が上がってくるでしょう。今日ぐらいの投球を見せてくれれば、これから厳しい戦いが続く中でも勝ち星を積み重ねていけるのではと思います。」と、ヴェールズ戦を振り返る加藤監督。
「欲を言えば、もう少し早い回から得点を挙げて欲しかったですね(笑)。どの選手もバット自体は振れているので、個々の状態は良いです。海外遠征が多く体調面を心配していた中川選手も好調を維持してくれていますしね。」と、攻守共にプレーオフへの準備も万全というところです。
「日本人選手も。大國 結華選手や山本 星選手などの期待している選手の力が付いてきました。先ずはリーグ戦で残っている上位チーム “豊田自動織機シャイニングベガ” さんとの2戦を良い形で戦って。」と、プレーオフでの対決が濃厚なライバルチームへの闘争心を燃やす加藤監督。
「来年はW杯も控えているで、世界から集まる私たちのチームはコミュニケーションをいかに取れるかがカギになるのです。日本人選手たちもそれを分かっていて対応してくれています。チーム一丸でひとつひとつ勝ちを積み重ねていきたいです。」と、ギャラクシースターズならではのチーム運営の苦労も話してくれました。
混戦必至の2023シーズン
東地区のビックカメラ高崎 ビークイーンと西地区のトヨタ レッドテリアーズの優勝が決定しましたが。2位以下が昨シーズン以上に混戦となっている2023シーズン。プレーオフ進出となる両地区2位と3位、ワイルドカードとなる勝率の高い4位のチームになれる権利を有するチームは昨年よりも多く残っています。
最終節の第14節(10月28日、29日)で結着する混戦のプレーオフの椅子をかけた戦いは、群馬県高崎市、埼玉県本庄市、愛知県名古屋市、京都府京都市で開催されます。
ロス五輪に向けて益々熱くなる女子ソフトボール。お近くの町で開催されるJDリーグを観戦して、ハイレベルな戦いを演じる選手たちの笑顔を間近に観てみませんか?きっと皆さんも、ソフトボール観戦の面白さに気付いてもらえると思います。