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J1リーグに初昇格したFC町田ゼルビア

2月23日(金)に開幕するJリーグ。注目を集めるのは今シーズンから、J1に初めて昇格した “FC町田ゼルビア” だ。

2012年、初めてJ2に昇格したが最下位となり、1年でJFL(日本フットボールリーグ)に降格。2014年には、新しくスタートしたJ3に参戦すると、2016年にはJ2リーグへ復帰。そして2023年にはJ2で優勝を飾り、悲願のJ1初昇格を達成した。

そのFC町田ゼルビアがJ1の強豪、古豪のサポーターたちを震え上がらせている――。

1つ目の理由はその実力だ。黒田剛監督率いるチームは、2023シーズンのJ2を圧倒的な強さで制し、今季のJ1で台風の目になる可能性を秘めている。

“天空の城 野津田” アウェイサポーターが恐れるスタジアム

もう1つの脅威は “町田GIONスタジアム”(通称 “野津田”)の存在だ。丘陵地帯に高層のメインスタンド、バックスタンドがそびえ立つ威容は「天空の城」の二つ名が示す通り。自然豊かな立地で、ハイキングには絶好の場所なのだが、「アウェイサポーターはどう行けばいいのか?」が分かりにくいスタジアムでもある。丘の上にあり "天空の城 野津田" と呼ばれる町田GIONスタジアム-Journal-ONE町田GIONスタジアム-小野寺 俊明撮影

まず、”町田GIONスタジアム” がある野津田公園は最寄り駅が分かりにくい。”鶴川駅”、”町田駅”、”多摩センター駅”、”淵野辺駅” などから等距離の「ハーフスペース」にあり、歩くとそれぞれ1時間以上は覚悟する必要がある。

ただし、今季はアクセスの大幅な改善が図られ、バスも増便された。小田急 “鶴川駅” からは有料直行バス、JR・小田急 “町田駅”、小田急・京王 “多摩センター駅”、JR “淵野辺駅”、東急 “南町田クラベリーパーク駅” の4駅からは無料直行シャトルバスが用意されている。

さらに野津田公園のバス発着場が大幅に改修され、バスの運行がスムーズになる。スタジアムから徒歩10分(帰りの所要時間/行きは登り道で20分)ほどの場所には、神奈川中央交通バスの町田営業所(バス停名:野津田車庫)があり、昼間の試合ならば路線バスを利用する方法もある。

自家用車のアクセスも改善が図られつつある。野津田公園の駐車場はかなり早いタイミングで埋まってしまうが、クラブは駐車場予約アプリ “アキッパ”(akippa)と連携し、今季はスタジアム周辺に従来の約5倍となる500台以上の駐車場を確保している。J1昇格、観客増への対応は着実に進んでいる。

“天空の城 野津田” へのアクセス

そういった条件を踏まえて、今回は “野津田初心者” で、公共交通機関を利用する皆様に向けた案内を書いてみたい。アクセスルートは良くも悪くも多彩で「どの方向から向かうか?」で最適解が変わる。

新宿、新百合ヶ丘側から小田急でスタジアムに向かうなら “鶴川駅発の有料直行バス” がベターだろう。ただし、”鶴川駅” は日中の時間帯は普通電車しか停まらないので注意が必要だ。開幕直前、2月17日から鶴川駅北口の新しい “交通広場” の使用が開始され、バスの発着にも使われる。新宿方面から向かう乗客は必ず階段(もしくはエレベーター)を利用して北口の改札口から出よう。”南口(町田駅側)” から出ると交通広場と反対側になるため、迷子のリスクがある。スタジアムに一番近い小田急鶴川駅-Journal-ONEスタジアムに一番近い小田急鶴川駅-小野寺 俊明撮影

京王線、小田急多摩線、多摩都市モノレールのユーザーは、わざわざ “鶴川駅” に回らずに “多摩センター駅発の無料直行バス” が使える。東急田園都市線ユーザーならば “南町田グランベリーパーク駅発の無料直行バス” がある。

JR横浜線利用者、小田原方面からの小田急利用者にとってファーストオプションは “町田駅発の無料直行バス” だろう。町田市の協力もあり、今季からは大幅に増便されている。「試合終了後に1杯飲む。」ことを考えると、にぎやかな町田駅前は間違いなく最適だ。

ただし、町田駅は初めて来た人にとって、かなり分かりにくい場所でもある。小田急線、横浜線のホームが離れていて、しかもバス停が広範囲に散っている。大きく分類すると “町田バスセンター”、”町田バスターミナル”、”町田駅” の3か所なのだが、バスターミナルと駅は徒歩10分ほどの距離にある。

大阪の人に説明するなら「地下道がない梅田駅」的なイメージだ。上記に掲載したクラブ公式HPにある “スタジアム直行シャトルバスの運行について” のページに “町田駅” 発のシャトルバス乗り場が詳しく説明されているので、確認してほしい。多くの商業施設が並ぶ町田駅前-Journal-ONE多くの商業施設が並ぶ町田駅前-小野寺 俊明撮影

開幕戦で町田と対戦するガンバ大阪のサポーターはもちろんだが、ジュビロ磐田、名古屋グランパス、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島など “太平洋ベルト地帯” のサポーターは東海道新幹線を利用するケースが多いだろう。町田に来るなら “品川駅”、”東京駅” まで行くのは遠回りで、”新横浜駅” を利用するのが最短ルートだ。

そういった東海以西のサポに「穴場」としておススメするのが “淵野辺駅発の無料直行バス” だ。このルートは町田との往復に比べて、市街地での渋滞リスクが少なく、”新横浜駅” からJR横浜線1本で乗り換えもない。駅前の構造も分かりやすく、駅周辺にはホテル、飲食店もいくつかある。

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