庄村;JR四国の観光列車は、確かこのプロジェクトでも紹介しましたね。愛媛県の美しい海沿いを走る “伊予灘ものがたり”、高知県の高知駅と窪川駅を走る “志国土佐 時代の夜明けのものがたり”。いずれも、ヴェールズのチームメイトが乗車レポートをしていましたが、選手たちは口を揃えて「地元の皆さんのおもてなしに、本当に心が温かくなった。」と話していました。
遠藤:今回、私たちは観光列車に乗車する側ではなく、そのおもてなしをする側に立って、地域の皆さんといっしょに観光客の方々をおもてなししようと思います。あ! すでに “四国まんなか千年ものがたり” が停車し、乗客の皆さんがホームや駅舎に降りてきたから駅が賑やかだったのですね。私たちは乗車しないのですが、記念撮影をさせてもらいました。駅に常設してある “おもてなしグッズ” である手旗を振ってお見送りしましょう。
川口:軽快なカネの音と、竹太鼓の音に合わせて、近くに住む方たちが集まってきました。法螺貝を吹いているとっても元気な女性は、駅前の “歩危マート” を営む山口 由紀子さんです。阿波踊りの軽快なリズムに私たちもつい笑顔になって、一緒に手旗を振っていると、列車の中から乗客の皆さんが写真や動画を撮ったり、手を振ってくれたりしています! 一期一会、笑顔の交流に列車がホームから離れても、しばらくみんなで踊り続けました。お手振りをする側も、心が温まる時間でしたね。
祖谷の皆さんに元気をもらって -歩危マート
庄村:“四国まんなか千年ものがたり” が発車し、おもてなしグッズを片付けていると、「時間があるなら。」と、ホラ貝を吹いていた山口さんがお店に誘ってくれました。駅舎を出て徒歩30秒のところにある “歩危マート2号店” にお邪魔することになりました。
遠藤:入口脇には、綺麗な湧き水が流れています。「祖谷は水が美味しいから、豆腐や油揚げ、こんにゃくなど地元のものが美味しいんですよ。臼を自分で回して、挽きたてのお茶を飲んでごらん。」と、店内の奥を山口さんが指差すと石臼が置いてあります。滑らかに回る石臼の間から出たお茶の粉をスプーンですくって、湧き水を沸かしたお湯に注ぐと・・・ あぁ、とっても美味しくて身体が温まるぅ!
川口;歩危マートの名物、顔の2倍もある大きさの油揚げ “ぼけあげ” を切って、大根おろしを添えた “雲海汁”(税込650円)もとっても透き通ったお味で身体にしみわたります。「大歩危駅は山間にあるから、良く雲海に包まれるんです。それをヒントに、名物のお揚げにおろしを乗せた汁物をお出ししているんですよ。」と山口さん。聞けばこの雲海汁、調味料は何も使っていないんですって! お揚げだけでも深い味わいの汁物になるなんてちょっと驚きです。是非、大歩危駅に来たら食べて欲しい一品です。
庄村:80歳を過ぎてもなお、元気で綺麗な山口さん。私たちがまるで近所の良く知っている子ども達のように気さくにお話ししていただき、私たちもまるで故郷に帰ってきたかのような素敵な時間を過ごさせてもらいました。山口さんにこの出会いの感謝を込めて色紙を渡して笑顔で再会を誓って大歩危駅を後にしました。もちろん、大きな “ぼけあげ”(税込700円)も、チームのみんなと食べるためにお土産に買って帰りました。
子ども達のヒーローと旅する -アンパンマン列車
遠藤:観光列車 “四国まんなか千年ものがたり” には乗車しませんでしたが、今回はJR四国が誇る人気特急列車をご紹介したいと思います。子どもの頃に誰もがテレビに釘付けになるヒーロー アンパンマンとその仲間たちを列車の外装や内装にあしらった “アンパンマン列車” に乗りたいと思います!