世界最高峰のリーグ優勝決定戦へ

日本代表選手はもちろん、各国のオリンピアンもプレーする国内リーグ「JD.LEAGUE（Japan Diamond Softball League）」。

11月12日（土）・13日（日）には、初代女王の座をかけた最終決戦「ダイヤモンドシリーズ」がZOZOマリン（千葉県千葉市）で開催されます。

既にダイヤモンドシリーズへと駒を進めている、東地区優勝のBicCamera BEEQUEEN（ビックカメラ高崎ビークイーン）、西地区優勝のTOYOTA RedTerriers（トヨタ レッドテリアーズ）への挑戦権をかけたプレーオフでは、東地区2位のHITACHI Sundiva（日立サンディーバ）と、西地区２位のTOYOTA INDUSTRIES CORPORATION Shining VEGA（豊田自動織機シャイニングべガ）が勝利し、ダイヤモンドシリーズに進出を決めました。

リーグ戦では24勝5敗と圧倒的な強さを見せたトヨタが、JDリーグの初代女王を目指した最後の戦いに臨みます。10月末に行われたリーグ最終節でも、全ての選手の調子を見ながら様々な戦術を織り交ぜて万全の準備を行いました。

SIONOGI RainbowStokes（シオノギ レインボーストークス兵庫）戦では、攻撃の布陣を変えて得点パターンのバリエーションを増やします。リーグ戦で1番を打っている伊波 菜々選手を8番に置いて、石川 恭子選手をトップに起用しました。

続く2番には、小技の上手い石野 江里佳選手を挟み、中軸の大砲・バッバ・ニクルス選手、下山 絵理選手に繋げていく作戦です。

また、6番にはJournal-ONEのレポーターで、東京2020金メダリスト・山崎早紀さん（トヨタ）が「思い切り良い打撃が魅力。」と評する亀田 栞里選手が入る選手層の厚さも見える打線となりました。

「ダイヤモンドシリーズは一発勝負なので、投手陣を中心にしっかりと守りでリズムを作り、いろいろな打順からでも得点を取れるようにすることがカギ。」と話す、馬場 幸子監督。北京オリンピック・金メダル獲得の立役者であった現役時代に培った勝負感もトヨタの強さの大きなピースです。

トヨタが誇る、日米代表の両左腕エース！ モニカ・アボット投手と後藤 希友投手。更に、先発の一角として活躍した三輪さくら投手も加えた盤石の投手陣。それをリードする、日米対抗ソフトボール2022で代表入りした切石 結女捕手。難しいゴロでも簡単に捌く好守の二遊間・鎌田 優希選手と石川選手、守備範囲の広い中堅の伊波選手とタレント揃いのセンターラインは頼もしい限りです。

大きな声援がチームの力に

フィールドでの安定感ある試合運びは、スタンドの応援も後押しに！トヨタ応援団長の奥田 浩祐さんは、硬式野球やラグビー、バスケットボールなど様々なチームの応援も担います。

「職場も違う9名のメンバーで、日々様々な競技の選手達の力になれるよう、一生懸命練習しています。休みの日は1日中フォーメーションなどの確認や発声練習などをしています！」と笑顔で話してくれました。

レジェンドのラスト登板に奮起

この日は、アボット投手の地元ラスト登板ということで、豊橋市民球場には本当に多くの観客が駆け付け、熱い応援を送っていました！ 後藤投手との豪華リレーで相手打線に付け入るスキを与えないディフェンスは、ダイヤモンドシリーズに向けて準備は万全といった印象でした。

アボット投手の試合後のセレモニーもとても心に残る時間でした。アボット選手を山崎早紀さんが独占インタビューした記事も是非ご覧下さいね。

一方攻撃では、3回に8番・伊波選手の出塁をきっかけに、石川選手が繋いだ１死二・三塁のチャンスに、鎌田選手、ニクルス選手が得点に繋げる、馬場監督期待通りの新オーダーが機能しました！

トヨタのもうひとつの特長は、小技の上手さです。「どの選手も、どんな場面でもきっちりと送りバントを決めて、相手にプレッシャーを与えることが出来るよう練習するんです。」と山崎さんが言うとおり、長距離砲として期待の下山 絵理選手もしっかりと送りバントを決めていました。

「プレーオフは、東地区のホンダさんも上がってきているので、どんな結果になるか全く分かりません。どの相手が来ても自分たちのゲーム展開ができるよう、小技や足も使っていきたい。」と馬場監督。ソフトボール・初代女王の座へ！トヨタの熱い戦いをZOZOマリンに観に行きましょう。

Journal-ONEをご覧の皆さんに馬場監督が素敵なメッセージを送る、Instagram企画「Powerful message from Athletes」も見て下さいね！