オリンピック・東京2020で金メダルを獲得した女子ソフトボール。そんな世界トップレベルの選手たちや、海外の代表選手たちが熱い戦いを繰り広げる国内トップリーグ(以下、JDリーグ)があることを知っていますか?
そのJDリーグで戦うチームのひとつ、愛媛県松山市に本拠地を置く “伊予銀行ヴェールズ(以下、ヴェールズ)” が、地域活性化の新しい取り組みを行いました。タッグ組んだのは、観光を中心に四国の地域活性化に取り組む四国旅客鉄道(以下、JR四国)です。
スポーツと観光の両面で、四国を応援するこのプロジェクト。記念すべき初回は愛媛県編として、ヴェールズの選手たちが魅力溢れる愛媛県の観光地をWebメディア・Journal-ONEで紹介することになりました。
今回は、エースの庄司 奈々選手と、攻守の要・辻井 美波選手が女子旅レポートに初挑戦します。
スタートは “坊っちゃんカラクリ時計”
庄司:皆さんこんにちは。伊予銀行ヴェールズの投手、庄司 奈々です。早速ですが、全国に名高い愛媛県の観光地・道後温泉。その玄関口となる道後温泉駅の目の前に、大きなカラクリ時計があるのを知っていますか?
辻井:皆さんこんにちは、伊予銀行ヴェールズの内野手、辻井 美波です。今、朝の9時ちょうどです。からくり時計から温泉街の風情にぴったりな音楽が流れ、かわいらしい人形たちが出てきました。ここ道後温泉は、夏目漱石の小説 “坊っちゃん” の舞台でも知られる地。登場した人形たちは、この “坊っちゃん” に登場するキャラクターたちなんですね。小説のワンシーンを思い起こさせる愉快な演技で観光客をお出迎えしてくれています。
庄司:今回、私たちは小説の舞台でも知られる名湯・道後温泉とその周辺をご紹介したいと思います。私の地元・松山市の素敵な魅力を地域の皆さんと一緒に紹介していきますので、最後まで楽しんで下さいね。
今回のレポートを配信するのは、WebメディアのJournal-ONEです。伊予銀行が取り組む地域貢献の一環として、愛媛県宇和島市のみかん農家さんの収穫お手伝いをした記事も掲載されていますので、そのレポートも是非読んでみて下さい。
辻井:私は和歌山県の出身なので、愛媛県のことを知る良い機会をいただけて嬉しいです。普段生活している寮に近い道後温泉なので、私のオススメも紹介したいのですが、今回はご当地選手の庄司さんと一緒に愛媛県の観光を楽しもうと思います!あと、今日はチームのInstagram担当として、投手の須永 小晴選手も参加しています。Instagramでもレポートをシェアしていきますので楽しみにしていて下さいね。
俳句の街・松山をガイドの皆さんと一緒に
庄司:先ずは道後の街歩きガイドをしてくれる皆さんを紹介します。街歩きガイド “松山はいく” の樋口さんと山澤さんです。
辻井:「松山は、正岡子規をはじめ著名な俳人を輩出している俳句の街なんです。俳句とハイキングをかけて “松山はいく” と名付けた私たちは、専属ガイドの案内で、他ではできない観光まち歩きを体験できるコースを多数用意しているんですよ。」と樋口さんが “松山はいく” を紹介してくれました。
庄司:私が通っていた(松山市内の)小学校でも俳句の授業ありましたね。
辻井:俳句を学校の授業でって、他の県ではないんじゃないかな?(スタッフ一同、うなずく)
庄司:え~? 私たちは当たり前のように俳句に触れていましたが、これも俳句の街の当たり前スタンダードだったんですね。さすが、俳句の街・松山です。
辻井:四国で言えば、お遍路も有名ですよね。山澤さんが「お遍路は、1200年以上前から行われているお参りなんですよ。弘法大師さまの霊験にあやかるため、お大師様が修行のために巡った辺地(へち)を歩いて巡るというお参りですね。四国八十八ヶ所といえばピンとくるかもしれません。」と教えてくれました。今回は、松山にある五十一番札所・石手寺(いしてじ)を目指したプチお遍路体験をしながら、俳句も楽しむハイキングだそうですよ。
庄司:レンタルの遍路装束を身につけ、金剛杖を持って街歩きスタートです。私服に遍路装束、女子旅感がアップしてワクワクします!坊っちゃんカラクリ時計を背に、小高い丘に向かう坂の方へと歩き始めることにしましょう。
辻井:石手寺に行く道中、ところどころにある句碑で立ち止まり、山澤さんが「松山が俳句の街として知られているのは、この様な句碑が400基以上あることでも分かるでしょ?」と教えてくれました。市内に400も句碑があるって凄いですよね。
庄司:私が通っていた学校の通学路にも句碑がありましたね。通学しているときは余り気に留めていませんでしたが、色々なところで俳句を身近に感じることの出来る街で育ったんだなぁと改めて思い返しました。
四国八十八ヶ所 五十一番札所・石手寺
辻井:道後カラクリ時計から句碑などを見ながらゆったりと坂道を上がること約20分、石手寺(いしてじ)に到着しました。入口に大きな手水場(ちょうずば)があります。珍しいですよね。その横には橋がありますが、「この橋は弘法大師が渡ったとされる “弘法大師お道開きの橋” と言って、それ以降は誰も渡っていないんですよ。」と樋口さんが教えてくれました。