プロ野球選手の兄とJDリーガーの妹
「将来の夢はプロ野球選手!」野球をする子どもたちの誰もが持つ夢の職業です。
しかし、その道のりはとても険しく、更に一軍で活躍する選手はまさに憧れの的です。
また、北京オリンピック、東京オリンピックと2大会連続で金メダルを獲得した程のトップレベルを誇る女子ソフトボール。その国内最高峰のリーグである “JDリーグ” も、激しい競争に勝ち抜いた選手たちが集う場所なんです、
どちらも高い頂にある特別な世界、プロ野球とJDリーグ。このふたつの世界で同時に活躍している兄妹が居ることを、この日初めて知ったファンも多かったのではないでしょうか。
JDリーグ・伊予銀行VERTZ(ヴェールズ)
愛媛県の県庁所在地である松山市は、野球ファンなら誰でもピンとくる “野球王国” として知られています。高校野球の甲子園優勝校・準優勝校は、松山商業、松山東、済美、新田と市内だけで4校もある程。当然、これらの強豪校で野球の素質を開花させ、後にプロ野球の世界に身を投じる選手も多くいますよね。
ソフトボールも、JDリーグに参戦している “伊予銀行VERTZ(ヴェールズ)” が松山市に本拠地を置いています。JDリーグは毎週末に日本各地で開催されるリーグ戦の最中なのですが、ここ東京の東海道新幹線・品川駅にひとりのJDリーガーがやって来ました!
その人の名前は、久保 和咲(かずさ)選手です。
一路、神宮球場へ
品川駅に降り立った久保選手がこれから向かう先は神宮球場。今日はナイトゲームで東京ヤクルトスワローズと阪神タイガースの試合があるんです。
今日のこの一戦は、”松山DAY” と冠された特別な日。東京ヤクルトスワローズは、2004年から松山市にある “坊っちゃんスタジアム” で毎年秋季キャンプを実施するなど、松山市とのご縁がある球団です。秋季キャンプを行うことをきっかけに、スワローズと松山市は様々な交流を続けていて、年に1度の ”松山DAY” もその交流のひとつ。
5月24日に開催された “松山DAY では、今年も松山にちなんだ様々なイベントを企画して来場したファンの皆さんに楽しんで貰おうと、多くの人たちが松山からやって来ます。そのひとりが久保選手なんです。
「私の役目は、始球式に登板することなんです。」と、楽しそうに話してくれた久保選手。今シーズンから伊予銀行VERTZでプレーしている久保選手に、いきなり巡ってきた始球式という大役!さぞ緊張しているのかなと思いきや、「神宮球場のマウンドに立つのが夢だったんです!ヴェールズに入団したおかげで、松山市さんに呼んでいただき本当に感謝しています。」と、全く緊張する様子がありません。さすが、世界トップレベルの選手たちと日々競い合っている選手だけあって、度胸満点の久保選手です。
“松山DAY” のおもてなし
試合開始まであと1時間余り。打ち合わせを終えた久保選手は、松山市の皆さんが企画した様々なおもてなしを紹介するため、私たちを案内してくれました。
先ずやって来たのは正面入口前に多くのファンが集まっているキッチンカーです。
愛媛県の特産品である、みかんの色をベースにした車両には、人気のご当地ゆるキャラ “みきゃん” の顔がデザインされている、その名も “EHIMEみきゃんずキッチン” です。
「これを機会に、たくさんのファンの方に愛媛県の美味しい食べ物を味わって欲しいですね。」と久保選手が紹介してくれたのは、蛇口をひねるとみかんジュースが出てくる “蛇口からみかんジュース” と 愛媛県民のソウルフード “じゃこカツ” です!
こちらは、以前に伊予銀行VERTZの選手たちが、JR四国と一緒に愛媛県を応援するプロジェクトで道後温泉商店街を訪れた際にも取材させていただきました。
他にも、ビールのつまみにピッタリな “せんざんき” や、“みかん大福” と言ったスイーツまで幅広い品揃えでファンの食欲を誘っています。
試合開始1時間以上も前から大盛況のEHIMEみきゃんずキッチンは、試合開始間もなくで商品はほとんど売り切れてしまいました。
次に向かったのは、スワローズ側入場ゲート。大正モダンの制服姿の女性がお二人、来場したファンに何かを渡しています。袋の中は、松山市の観光パンフレットや、道後温泉ハンドタオル、道後温泉入浴剤、坊っちゃん団子などが入った先着1,000名様限定のお土産です。
配っていたのは、松山マドンナ大使の松本莉央さんと外村(とのむら)美琴さん。手渡しされたファンからは、「カワイイ~」「一緒に写真撮って~」と大人気のマドンナ大使たちは、「東京で松山の魅力を紹介することができて嬉しいです。(松本さん)」「松山市の代表として、今日この場に来られたことは光栄です。(外村さん)」と、嬉しそうに話してくれました。