ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影
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日本を舞台にした国際スポーツ大会、”ラグビーワールドカップ2019” “東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020大会)” は日本のスポーツ発展だけでなく、私たちに様々なレガシーをもたらしました。新型コロナウィルス感染症の影響から立ち直り、このレガシーを活用して社会課題の解決やよりよい未来づくりをしようと、多くのスポーツ競技が取り組みを行っています。

国内外では様々な競技で大きな国際大会が続き、スポーツがより注目されてきている2023年。Journal-ONEは、各競技で活躍されるキーパーソンへのスペシャルインタビューを企画!

2019年に ”ONE TEAM” というチームスローガンで初のベスト8入りを果たし、日本中にブームを巻き起こしたラグビー日本代表をはじめ、国内のラグビー競技団体を統轄する公益財団法人日本ラグビーフットボール協会の会長・土田 雅人さんにお話を伺いました。

聞き手:厚地純夫(Journal-ONE編集長)ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

ラグビーワールドカップ2019のレガシー

日本中がラグビーに熱狂した2019年からもう4年。会場に入りきれない多くの日本国民がテレビの前で熱狂し、スポーツバーや居酒屋で、各国から来日したラグビーファンたちと一緒になって応援する姿は “新しいスポーツの楽しみ” を日本人に教えてくれました。

土田会長をはじめとするラグビー関係者の皆さんからすれば、2015年のワールドカップ南アフリカ大会、”ブライトンの奇跡” と世界中に報じられた強豪・南アフリカ戦での勝利から、その成功は既に見えていたのかもしれません。
フランスで開催される、”ラグビーワールドカップ2023” も間近に迫ってきた今、初の日本開催となった “ラグビーワールドカップ2019” で日本ラグビー界が得たレガシーはどのようなものがあったのでしょうか?-
※これまでラグビーワールドカップで通算1勝、2引き分けを挟んで16連敗中だったワールドラグビーランキング13位の日本が、過去2回の優勝経験を持つ同ランキング3位の南アフリカ共和国を34-32で破った試合

2019年のレガシーは本当に沢山あります。そのなかでも皆さんが一番目に見えて分かるレガシーを挙げるならば、日本代表の試合で “桜のジャージー(日本代表のジャージー)” を着て観戦する日本人ファンが大多数になったことです。
10年ほど前、日本代表戦を観戦する日本人ファンは、オールブラックスなどの海外トップリーグのジャージーを着ている方が目立っていました。ところが、2015年のイングランド大会で成し遂げた “ブライトンの奇跡” を経た2019年の日本大会では、桜のジャージーを着たファンでスタジアムが埋まりました。ワールドカップ後の代表のテストマッチでも、その光景はずっと続いています。日本人が日本代表のジャージーを着て応援してくれるようになった。これが最たるレガシーだと思います。

加えてもうひとつ。2019年に日本で試合をした各国の代表選手たちが、おもてなし、食事、治安の良さといった日本で生活することの良さを肌で感じてくれたことです。これにより、海外の有力選手たちが、日本のトップチームリーグ(現在のLEAGUE ONE)でプレーすることを選んでくれるようになりました。
特に、年齢的に小さなお子さんがいる “子育ての時期” にある中堅の選手たちを中心に、日本でのプレーを選択する事例が多いですね。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

これも ”ラグビーワールドカップ2019” におけるレガシーのひとつかと思いますが、5月開かれたラグビーの国際統括団体、ワールドラグビーの理事会で、日本が世界最上位層の新たな枠組み “ハイパフォーマンスユニオン” に入ることが正式に決まりました。これまで世界の強豪国は、“ティア1(ティアワン)” として10ヶ国が世界のトップ層に位置付けられていました。ここに日本が加わることの意味を教えてください。-

“ティアワン” と呼ばれた世界トップ10のラグビー強豪国(協会)は、ヨーロッパの6カ国(イングランド、フランス、アイルランド、イタリア、スコットランド、ウェールズの各協会)と南半球の4カ国(ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチンの各協会)で構成されていました。
欧州6ヶ国が参加する国際ラグビーユニオン大会 “シックス・ネーションズ”、南半球4ヶ国が参加する “南半球4カ国対抗戦 ザ・ラグビーチャンピオンシップ” といった伝統的定期戦が開催される中で、日本が強豪国とテストマッチを組むことは非常に難しいものがありました。

これが、新たに設けられたカテゴリー “ハイパフォーマンスユニオン(HU)” に日本が参加することにより、世界トップ10の強豪国とのマッチメイクがしやすくなります。日本代表の競技力強化にとって、大きなメリットとなります。
特に、日本と距離的に近いニュージーランドなどの強豪国とのパートナーシップが深まれば、競技力はもちろん様々な知見を得ることができますので、アジアにおけるラグビーの普及やラグビーワールドカップの再招致という目標にも大きなチカラになると思います。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

ジャパンラグビー リーグワンの発展

“ラグビーワールドカップ2019” の盛り上がりをそのままに、2022年1月に華々しく開幕した “ジャパンラグビー リーグワン(以下、リーグワン)” があります。
つい最近(5月20日)2年目のシーズンを終えたリーグワン。コロナ禍で思うようなスタートとは行かなかった昨シーズンと比べ、今年の観客数は40%ほど増加しました。-
※平均入場者数(D1~3計)4,436人、前年比137.5%ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長にインタビューする厚地純夫編集長-Journal-ONE撮影

観客動員数はまだまだの数字です。毎試合1万人ほどの観客を集めることが目標。トップリーグの時は、ラグビー協会がチケットを販売し、その収入から試合会場の使用料、試合の運営などの経費を賄う形態でした。この仕組みでは、各チームがファンを増やし、チケットがたくさん売れても、チームにその収入が還元されませんでした。
チケット販売などの収入基盤がない中で企業がチームを運営する仕組みでしたので、企業の業績が悪くなった場合、チームを維持できずに廃部になってしまう可能性があったのです。それが、リーグワンになって、サッカーのJリーグのように各チームで主催試合のチケットを販売し、チームにお金が落ちるような運営体制となりました。
ラグビーチームを保有するには莫大なコストが掛かりますから、まずは毎試合1万人位のファンが観に来ていただけるようなリーグになることで、この負担を少しでも減らしていかないとなりません。

これからは、チーム自体がファンを広げていく必要があります。トップリーグはラグビーをずっと観ていただいていた “コアなファン” に支えられてきました。昨シーズンの観客動員数は、この “コアなファン” による数字だと考えています。今後は、ラグビーワールドカップや代表戦をきっかけにラグビー観戦に来てくれるようになった “ライトなファン” をどれだけ引きつけられるかに掛かっているのです。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

“ラグビーワールドカップ2019” で活躍した日本代表選手をはじめ、今年9月からフランスで行われる “ラグビーワールドカップ2023” の日本代表を狙う新しい力や、各国代表に選ばれることが確実な一流選手が参加し、ハイレベルなプレーを見せてくれました。
強い日本代表を作る役割であるラグビー協会として、リーグワンの2年目の躍進についてどう見られていますか?-

リーグワンによって、日本代表のレベルが上がりました。特に、国内代表に選出される日本人選手の厚みが出てきました。現代のラグビーは、途中で交代するリザーブの選手が大事な役割を果たしています。激しいプレーが多くなっている現代のラグビーは、フォワードを中心に体力の消耗が激しく、試合終了までパフォーマンスを維持することが難しくなっています。また、選手を一気に交代させて戦術に変化を付けるケースもありますので、常時30人くらいは代表候補が必要になってくるのです。日本が得意とする早い展開のラグビーをフルタイムでプレーし続けるために、日本人選手のレベルアップは欠かせません。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

また、1995~1996年に来日したEddie Jones(エディー・ジョーンズ)が当時、日本の社会人ラグビーの良さを語っていたことを思い出します。
※2015年ラグビーワールドカップでは、日本代表ヘッドコーチとして “ブライトンの奇跡” を含む3勝、2019年はイングランド代表ヘッドコーチとして準優勝、2023年は母国・オーストラリア代表ヘッドコーチとして臨む。1995~1996年は東海大学のアシスタントコーチとして来日
企業の理解があって、社員が応援してくれる社会人ラグビーにおいて、選手は社員として働きながらラグビーができます。自分や家族への安定した収入を確保しながらラグビーができる。怪我をしてプレーができなくなったり、引退をしても引き続き会社で働くことができる。こういった安心した環境でラグビーができるところに良さがあると言っていました。

クラブチームでは最近、イングランドのプロチームが2つも破産申請をしました。(イングランド・プレミアシップのワスプスとウォリアーズが2022年に破産申請)こういったラグビーをする環境では、選手は安心してラグビーに打ち込むことが難しいことが分かると思います。
ラグビーワールドカップに出場している選手は、プロ契約の選手ばかりではなく、社会人ラグビーの選手も多いです。サントリーサンゴリアスに所属している中村 亮土選手は2019年の時はサントリーの社員として出場していました。今回の2023年はプロでの出場となりますが、今回もチームを持つ企業の社員として出場する選手も少なくありません。

また、企業側としても引退したプロ選手を再雇用するという考えもあります。かつて、社会人ラグビーで社員として会社のマインドを学びながらプレーしていたプロ選手からすると、かつて所属していた企業のことは良く分かっていて働きやすい。企業側もかつて社員であったプロ選手が戻ってきて、プロスポーツの世界で得た経験や人脈を活かして企業で新たな活躍を見せてくれる。双方にメリットがある試みだと思います。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長にインタビューする厚地純夫編集長-Journal-ONE撮影

国際化のスタンダードが変わる? ラグビーの国際活動

今年3月に開催された野球の世界大会WBCでは、ラグビーの代表選出方式を参考に、国籍を有さない選手も参加が可能となり、盛り上がりました。こう言った代表選出の仕組みを早くから取り入れているラグビーは、日本でプレーする外国籍選手が多い理由の一つでもあると思います。
高校生からリーグワンまで様々な世代の選手が、様々な国から来日してラグビーをしています。彼らが日本人選手や関係者、ファンと交流する光景は、日本国内における国際化のスタンダードになっていくのではと期待しています。
ラグビーならではの特徴的な国際化に対応するため、ラグビー協会が進めている国際活動について教えてください。-ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長にインタビューする厚地純夫編集長-Journal-ONE撮影

ラグビー日本代表は、早くから日本の世論に “多様性” を考えるきっかけを与えていたと思います。1999年のワールドカップ日本代表では、初の外国人主将としてAndrew McCormick(アンドリュー・マコーミック)選手を指名しました。この時、マスコミは「何で外国人を日本代表のキャプテンにするんだ?」といった報道が多く見られました。

しかし、今の日本代表選手は40%が外国出身選手です。2015年のワールドカップでリーチ マイケル選手がキャプテンとなった時には、もうその様な報道はありませんでした。
リーチは、ワールドカップ前の宮崎合宿の合間に “君が代” の歌詞にある「さざれ石」がある日向市の大御神社(おおみじんじゃ)まで出向き、同じ代表の外国人選手に「これが君が代に出てくる “さざれ石” だ。」と説明していました。こういった、日本を理解しようとする選手を日本代表に選んできたことが、国内の理解を生んだのだと思います。また、彼らは日本人選手と同様に厳しい練習に取り組みます。こういった日本のマインドに合った選手だけを選ぶことが必要だとエディは常々話していました。

また、日本代表に限らず、日本におけるプレーの機会を広げてきたことも国際化への対応として大きな役割を果たしたと思います。南半球のトンガ、フィジー、サモアといったラグビー強豪国の学生たちはいままで、ニュージーランドに多く留学していました。しかし、ニュージーランドに留学してラグビーをしていてもなかなかプロにはなれません。こういった選手たちを日本に呼びますと、親御さんはとても喜んでくれるのです。高校から日本に留学すれば、大学に進学でき、社会人で社員として給料を貰いながらラグビーができる訳ですから。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

女子ラグビーにも期待

ラグビー界の大きなニュースが5月にもうひとつありました。ラグビーワールドカップ2023の開催に先立ち、5月14日までフランス・トゥールーズ大会で開催されていた、世界最高峰の “ワールドラグビー・セブンズシリーズ”。ラグビー女子7人制日本代表 “サクラセブンズ” が見事に5位入賞を果たしました。東京2020大会(12チーム中で12位)から、短期間で大きく躍進しましたね。-ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長にインタビューする厚地純夫編集長-Journal-ONE撮影

男子15人制ラグビーと同じく、7人制ラグビー、特に女性活躍の視点から “サクラセブンズ” にはとても力を入れています。女性のラグビーファンを増やすためにも、女子ラグビーの実力、人気、競技人口の拡大は大事です。ラグビー協会でも4割を占めている女性理事や、女性職員の意見も聞きながら、“サクラフィフティーン” ”サクラセブンズ” の人気を高めていきたいと考えています。

オリンピックにおいてのラグビー競技は7人制が合っています。オリンピックの開催期間は3週間弱、一方で15人制のラグビーは1週間に1試合できるペースですので、15人制は日程の都合上でどうしてもオリンピックと合わないのです。それに対し、7人制のラグビーは男女それぞれで競技ができますし、試合日程も問題が無い。
また、2050年までにラグビーワールドカップの日本開催を誘致していますが、これが実現すれば女子15人制のワールドカップも2年後に日本で開催されることになります。そのためにも、何としても日本開催を実現したい。実現に向けての活動がラグビー協会会長の私の使命だと考えています。オリンピック、そしてラグビーワールドカップという大きな舞台で躍動する女子ラグビー を是非、皆さんその目で見ていただきたいですね。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

日本の未来を創るラグビー

地域課題の解決策としてスポーツの力を活用しようという声が高まっています。特に、少子高齢化に伴い地域スポーツの未来をどうするかが議論されています。日本全国にその人気が益々広がっていくラグビーが、地域スポーツの未来にどういった貢献ができるとお考えでしょうか?-ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長にインタビューする厚地純夫編集長-Journal-ONE撮影

スポーツ庁は、少子高齢化、地域活性化、地域の部活動問題などの様々な課題解決にスポーツを活用していく政策を打ち出していますので、これに連携しています。また地方自治体、例えば高校ラグビーの聖地・花園ラグビー場がある東大阪市でも、スポーツをするだけでなく見る機会を増やそうと、70歳以上の市民に無料チケットを配布してラグビーの魅力を体験してもらう取り組みをしています。お孫さんを連れて観戦されるケースもあるので、子どもたちがラグビーに触れる良い機会にもなります。

リーグワンのチームをはじめ、各地域では小学生までを対象としたラグビースクールが増えてきていますが、ラグビー部がある中学校が少ないため、折角ラグビーを始めても中学校で別のスポーツに移ってしまうケースが多く見られます。そのため、協会では ”放課後ラグビー” として各地に指導者を派遣し、ラグビーを続けられる環境を作っています。特にリーグワンのチームがない四国や、Division1のチームがない東北や九州などに力を入れて派遣しています。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

また、6月6日(火)には、ラグビー協会として初めてとなる日本ラグビーの強化拠点を開所します。(インタビュー時は発表前)福岡県福岡市にある、かつて社会人ラグビーチーム “コカ・コーラレッドスパークス” が練習拠点として福岡市から借りていたグラウンドを借り受け、宿泊施設などと併せて運営していきます。

“ラグビーワールドカップ2019” のレガシーとして、試合が行われた全国12都市を中心に ”自治体ワンチーム” (ラグビーとの地域協創を推進する自治体連携協議会)を作って、ここでも日本全国におけるラグビーの普及・振興、ラグビーを行う環境の整備、ラグビーを通じた街づくりや青少年・社会教育活動なども行っています。
リーグワンの本拠地でなくとも、合宿などでお世話になっている地域は熱心にラグビーを応援して下さっています。大分県や宮崎県、沖縄県などがその代表例です。こういった地域でもリーグワンのチームができたり、試合が開催されるよう地域と連携して取り組んでいくつもりです。

今年30周年を迎えたJリーグは地域との連携が進んでいて、様々な地域で新スタジアム構想が進んでいます。ラグビーも、サッカーが30年掛けて創り上げたものを10年で達成できないか。川淵三郎元チェアマンにも教えを請いています。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

ラグビーワールドカップ2023フランス大会の展望

5/24には「ワールドカップ日本代表スコッド(代表36人+代表候補10人の集まり)」が発表されました。 ”ラグビーワールドカップ2019” で活躍した、リーチ マイケル選手(東芝ブレイブルーパス東京)や、中村 亮土選手、松島 幸太朗選手(東京サントリーサンゴリアス)はもちろん、今季リーグワンで活躍した木田 晴斗選手(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、長田 智希選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)といった期待の新星まで、ワクワクするメンバーが揃っています。
今回のメンバーに関して、私たちに注目して欲しいポイントをお聞かせいただくと共に、”ラグビーワールドカップ2023” に期待するスポーツファンの皆さんにメッセージをお願いします。-ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長にインタビューする厚地純夫編集長-Journal-ONE撮影

現代ラグビーでは、体力的に1人の選手がフルタイムで戦うことは難しくなっていますので、途中交代しても競技力が変わらない選手層の厚さが求められています。今回の代表スコッドをみると、リーチ マイケル選手、稲垣 啓太選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)などのベテランに加え、木田 晴斗選手、長田 智希選手などの新戦力が融合した良いチームになっています。
この他にも、リーグワンで高いレベルの試合経験を積んだことで、選手が交代しても競技力が変わらない選手層の厚いチームに成長しつつあります。今年で7年目を迎えるJamie Joseph(ジェイミー・ジョセフ)ヘッドコーチが、良いチームを作ってくれています。

私たちも、全国各地でパブリックビューイングを実施するなど、皆さんと一緒に応援する準備を進めています。2019年の “ワンチーム” より着実に強化されていますので、前回以上の成績 “ベスト8以上” を目指して、皆さんと一緒に応援していきたいです。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

今年のラグビーワールドカップでの盛り上がりを活かし、ラグビー協会会長として、ワールドカップを日本に持ってくることが一番の役割だと考えています。早ければ、2035年に男子、2037年に女子の開催実現に向けて全力を尽くします。ラグビーW杯直前!日本ラグビーフットボール協会・土田雅人会長インタビュー-Journal-ONE撮影

取材・文:
Journal-ONE(編集長 厚地純夫)( 日本 )
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