怪我を押しての超人プレーに驚愕
この日、選手で一番気になったのは、スピアーズの多彩な攻撃を演出して優勝に貢献した根塚選手の左腕です。肘から下をギプスで固定して登場した根塚選手に話しを聞きますと、「ギプスは決勝直後から付けていて、これでも長さが半分くらいになったんですよ。」と明るく話す根塚選手。
なんと!TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)という手首の関節に痛みを伴う症状で試合をしていたとのこと。一般的には、手首をひねる運動、ドアノブを回すような動作に痛みを伴う怪我にもかかわらず、決勝でのあのビックプレーを披露できるなんて想像を絶する超人・根塚選手です。
「もう3週間になるので、7月頭には全部取れると思います。リハビリとウエイトトレーニングで筋力を元に戻して、9月にはフルコンタクトできるコンディションに持っていきます。」と、ラグビーワールドカップ2023の追加招集にも対応できるよう回復に努める計画を教えてくれました。
「今シーズンは泥臭いプレーに終始して、ディフェンスの精度もシーズンを追うごとに上げていけたことが収穫。」と振り返りつつ、「ディフェンディングチャンピオンとしては、またもう一段レベルを上げたプレーが必要だと思っている。アタックで言えば、ボールを持った瞬間にスタジアムが湧き上がるような選手になれるよう、課題を持ってしっかり準備したい。」と進化の歩みを止めない根塚選手は、7月中旬から始まる、社員選手中心のチーム合宿にも参加予定。「来シーズンへの課題として挙げている “フィジカル面での更なる強化” を図るつもりです。」と話します。
ラグビーワールドカップ2023については、「これをきっかけにラグビーに興味を持つ人も増えてくると思います。こういった方たちに来シーズンは実際に試合を観に来てもらって、選手と選手がぶつかる音や歓声を肌で感じてラグビーを好きになって欲しいですね。勿論、僕の瞬発力あるプレーもね。」と、新たなラグビーファンに向けてメッセージもくれました。
創部45周年の節目に初優勝を果たした、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ。
オレンジアーミーたちの盛り上がりはまだまだ続きます!来る9月から開催される “ラグビーワールドカップ2023” を控え、話題満載のラグビー界をJournal-ONEは引き続きフォーカスします。
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