おもてなし満載の車内! -志国土佐 時代の夜明けのものがたり
瀧川:いよいよ出発です! 私たちが乗車したのは 4人が向かい合わせに座る座席です。高知では一家が顔を合わせて、皿鉢(大皿に盛り付ける)料理という食事をする慣習があるのですが、まさにその団らんを再現できるシートなんです。実はこのシート、座面の裏側にあるレバーを引くと・・・ 窓側に向かって回転します。これにより、沿線の皆さんのおもてなしや車窓から見える素晴らしい景色を正面で見ることが出来るという工夫がされているのです。他にも、2人用のペアシートや窓際のカウンターに座るタイプなど、利用される方の人数によって席が選べるのも素晴らしいおもてなしだと思いました。
黒木: 私たち3人、観光列車に乗車するのはもちろん初めてです。レポーターとして上手く魅力を伝えなくてはと力が入り、あちこちと見回している間にお食事の時間が来てしまいました。立志の抄で予約できるのは、こちらの “土佐の食材を使用した創作料理 ~皿鉢(さわち)風~” なんです。玉手箱のような蓋を開けて覗き込むと、美味しい香りと目にも美味しい色とりどりの美味しそうな料理が待っていました!「おぉ~凄い豪華~!」とみんなで同じリアクションになってしまいましたが、きっと皆さんも同じリアクションになること間違いなしの感動の瞬間です。
齋藤:こちらのお料理は、土佐市にある土佐食彩森澤さんのご提供。鮎やウナギ、川海老といった自然豊かな川の恵み。タコや貝、エビといった海の恵み、お野菜、お肉、果物とバランス良く多彩なメニューには今まで食べたことのない料理も入っていて、ワクワクしながらひと品ずつ味をみんなで確かめ合っていただきました。
瀧川:車内販売も豊富です。私は、ドリンクのSORAFUNEを頼みました。四国の海や清流を思い起こさせるクリアブルーのノンアルコールカクテルは、窓際に置いたりお料理とセットで撮影するとSNS映えする逸品! 一緒に頼んだ、”はりまやプリン” との相性も抜群でしたよ。
黒木:「乗車記念になにか一緒に思い出になる物を・・・」って話していたのですが。ちょうど良いお土産を買うことができました。買ったのは、この列車のエンブレムをあしらったオリジナルコースターです! セレクトショップで売っているような落ち着いたデザインが気に入りました。他にも食べ物やスイーツ、飲み物やお土産と多彩なラインナップとなっていますので、皆さんもきっとお気に入りの一品が見つかるのではないかと思います。
地元のおもてなしに感動! -志国土佐 時代の夜明けのものがたり
黒木:そして、2月の四国を元気に愛媛県編をレポートした、同じポジションの庄司投手から「JR四国さんの観光列車は、地元のおもてなしが本当にスゴくて感動するよ。」と聞いていましたので、地元の人たちと出会っておもてなしをしていただくことを特に楽しみにしていたのです。
列車が動き始めると同時に早速車内アナウンスが流れました! ホームを見ると、JR四国の社員さんが手を振って見送りをしてくれています。ホームを出ると直ぐに「左手のマンションから」とか「右の民家の前では」とか、ことある毎にアテンダントさんが見落とさないように地元の方々のおもてなしを教えてくれるのです。あ!河川敷には多くの方々が仮装したり横断幕を持ったりして私たちに手を振ってくれていますよ。地域の皆さんお一人ずつとお話しすることができなくても、こういった “お手振り” を通して心が通じ合うんだと思って感動しました。
齋藤:駅で停車するたびにたくさんの沿線の皆さんが「ようこそ! また来てね! 」と言うメッセージを掲げて手を振ってくれます。車内放送で音楽が流れると、その曲にあわせて振り付けをして踊る方々もいらっしゃいます!
瀧川:フルーツトマト発祥の地といわれる高知県ですが、中でも日高村の “シュガートマト” は酸味、甘味、食味の全てが抜群だと話してくれたのは、“日高村おもてなし楽会” のガイドさんです。かわいらしいベレー帽を被った彼女は、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり運行3周年記念として、この日は特別に車内でガイドをするんです。」と、ドキドキの面持ち。汗をいっぱいかきながら一生懸命におもてなしをしてくれました。英語もとっても上手で驚きです!最後に記念撮影をさせていただき、再会を約束しました。
途中停車で南国気分! -安和駅
黒木:山間部、田園地帯をゆっくりと走っていた志国土佐 時代の夜明けのものがたりもトンネルを抜けるといよいよ海に面してきました!今日は雲ひとつない快晴となり、燦々と太陽の光を浴びた真っ青な土佐の太平洋が私たちを出迎えてくれました。
海岸にほど近い絶好のロケーション! ここで列車が途中停車するようです。停車駅の名は安和駅、高知県須崎市にある無人駅です。ホームと小さな駅舎がかわいらしい駅です。乗車記念ボードを持って写真を撮っていただきました。“SORAFUNE” と綺麗な海をバックに自然と笑顔溢れる素敵な一枚になりました。アテンダントさん有り難うございました!