私たち初心者クラスが上手に受身をできないところを見るや、やさしい笑顔で「両足をもう少し広げてみて。」「引き手をしっかり握ってあげると、もっと相手が楽に受身を取れますよ。」など、ひとりひとりに合った指導をしていただきました。直ぐにやってみると、不格好だった受身が見違えるほどスムーズになります!
83歳となられた現在でも、お子さんを中心にした指導を続けられている三浦先生。日々の鍛錬が健康を保つ秘訣なのかもしれません。本当に憧れる存在ですね。
7日間を振り返って
「今日も元気に来てくれましたね。柔道を楽しんでくれていますか?」と、毎朝やさしく声を掛けていただいたのは、上村館長です。以前、Journal-ONEの独占インタビューでもたくさんお話をしていただいた上村館長も、朝稽古の期間中は毎日最初から最後まで道場にお越しになって参加者たちの修行を熱い眼差しで見つめていました。
「正直、7日間やり切るとは思っていませんでしたよ(笑)。本当に頑張りましたね!お疲れ様でした。」と、仮屋先生も私が体験取材を無事にやり遂げたこと驚きながらも喜んでいただきました。
記録映像を撮っている先生、全体の進行管理をされている先生、柔道の指導だけで無くこういった運営の仕事をさせている先生方も、「おはようございます。」「身体は痛くないですか?」「給水タイムでは必ず水分を補給して下さいね。」と、参加者全員に目を配って声を掛けられています。
また、朝稽古後に参加者が着替えて帰るその横で、毎日の稽古について気付いた点などを皆さんでミーティングされていました。
ご自身の柔道の探求はもちろんですが、多くの人たちに柔道を広めるために、朝稽古のような新しい機会を提供したり、生徒の反応を共有してより分かりやすい指導方法を話し合ったりと、絶え間ない創意工夫が世界中の多くの人たちに柔道が支持されている理由なのだと思います。
第2回講道館朝稽古も、7/31~8/5(6日間)で開催されており、今後も新たな柔道を学ぶ機会が提供されるかもしれません。日本が誇る柔道を “やってみる” “感じてみる” ことで、新しい気付きを与えてくれる講道館の今後の取り組みに注目していきたいですね。