アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、世界中の柔道家たちが憧れる畳で稽古をする初心者の筆者・矢澤昌之(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影
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意識がなくなりスッと落ちた場合、頚動脈の血流が回復すれば意識は戻るため、すぐに活を入れて起こす必要があるのです。

落ちた人をうつ伏せにした状態から、両腕で背中をグッと押し込んで上半身から脳に向けて血流をうながすことで意識が戻るという訳なのです。

少ない時間でも効果的な指導で柔道技を体験することができた初心者の私ですが、それを実戦で使ったり、いつまでも記憶し続けるには継続的な修練が必要です。しかし、様々な理由で続けることができなくとも、実際に柔道家の先生たちと組ませていただいたり、試合で選手たちが見せる動きのポイントを体感することで、柔道への理解や関心が深まったことは間違いありません。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、初心者指導をする向井幹博先生(七段)と有川勇貴先生は紅白帯を締める(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影来年に迫った、オリンピック・パリ大会やその代表選考となる国内試合など、益々目にする機会が増える柔道競技を観戦する際にも、ここで得た経験がより柔道を観る楽しさを大きくしてくれるでしょう。今から、柔道競技の観戦が楽しみになります。

礼を学び、日本人であることに誇りを持つ

海外で柔道が人気である理由のひとつに、日本人が持つ礼儀正しさが身に付くという話しを良く聞きます。先生方が醸し出す柔道家のオーラには、この礼儀がしっかりと身に付いているからこそ。そんな先生方から、柔道における礼儀を学ぶことも「あぁ、柔道の生まれた国である日本人で良かったなぁ。」と体感することができる朝稽古の魅力でした。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、ずらと並ばれた上村春樹講道館館長(八段)を始めとする先生方の凜とした立ち姿(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

稽古の開始時と終了時には必ず、嘉納師範のお写真に向かって坐礼(講道館では ”座礼” ではなく “坐礼” と書くのです!)をした後、先生方と対峙して坐礼をします。坐礼を基本とする講道館では、その坐礼の仕方にも実戦を想定したやり方があるんです。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、稽古開始前後に全員でする座礼(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

「坐礼は、片膝ずつ畳に着けて先ずは膝で立っている姿勢になります。その際、足の甲は畳に着けずに足のつま先を立てた状態にして下さい。こうすることで、座る直前に攻撃されても反応できるという訳です。」と、有川先生が正坐(講道館では ”正座” ではなく “正坐” と書くのです!)するまでの作法を実践しながら解説します。なるほど!常に気を抜かない姿勢がここにもあるのですね。

「正坐した際は、足の甲同士は重ね合わせずに親指同士のみを重ねて座ります。楽な姿勢で両手のひらを腿(もも)の付け根に置き、礼と同時に腿を滑らせるように手を畳の上に持っていきます。手で “お握りくらいのハの字” の形を作って両指は6cmほど空けると綺麗な坐礼になります。」と、凜とした坐礼を見せる有川先生の姿は本当にカッコイイ! 教わった通りにするだけで、既に一端の柔道家になった気分になります。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、有川勇貴先生(六段)に座礼の作法を教わる筆者・矢澤昌之(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

「立礼は、つま先を少し広げて坐礼と同じく手のひらを腿の付け根から膝上位まで滑らせることで綺麗な姿勢となります。」と教わり、こちらもその通りに試すと背筋が伸びて綺麗な立礼となりました。日本人は何かと礼をする機会が多く、海外でも私たち日本人をみると礼(実際にはお辞儀のようなもの)をしてくる外国人の方が多いですよね?

部活動や年始のお参りなど、子どもの頃から礼をする機会が多いため何気なしに頭を下げていた私。講道館で習った坐礼、立礼を身に付け、日本人であることに誇りを持って海外でもしっかりとした礼をしたい!と決意を新たにしました。

坐礼、立礼を正しくすると、全体的に姿勢も良くなります。ため息が出るほど凜とした立ち姿、座り姿が特に印象的だったのは、三浦 照幸(八段)先生。三浦先生は、オリンピックで2度、世界選手権で7度金メダルを獲得した女子柔道界で最も有名な柔道家のひとりである『YAWARAちゃん』こと谷(旧姓 田村)亮子さんの全盛期を支えた、有名な柔道家です。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、三浦 照幸先生(八段)の凜とした立ち姿(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

私たち初心者クラスが上手に受身をできないところを見るや、やさしい笑顔で「両足をもう少し広げてみて。」「引き手をしっかり握ってあげると、もっと相手が楽に受身を取れますよ。」など、ひとりひとりに合った指導をしていただきました。直ぐにやってみると、不格好だった受身が見違えるほどスムーズになります!

83歳となられた現在でも、お子さんを中心にした指導を続けられている三浦先生。日々の鍛錬が健康を保つ秘訣なのかもしれません。本当に憧れる存在ですね。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、YAWARAちゃんこと谷亮子さんんも師事した三浦照幸先生(八段)の的確で優しい指導(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

7日間を振り返って

「今日も元気に来てくれましたね。柔道を楽しんでくれていますか?」と、毎朝やさしく声を掛けていただいたのは、上村館長です。以前、Journal-ONEの独占インタビューでもたくさんお話をしていただいた上村館長も、朝稽古の期間中は毎日最初から最後まで道場にお越しになって参加者たちの修行を熱い眼差しで見つめていました。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古には上村春樹館長(九段)が毎日訪れ熱い視線を送る(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

「正直、7日間やり切るとは思っていませんでしたよ(笑)。本当に頑張りましたね!お疲れ様でした。」と、仮屋先生も私が体験取材を無事にやり遂げたこと驚きながらも喜んでいただきました。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、体験取材を提案していただいた仮屋力先生(六段)は皆勤賞の筆者を褒める(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

記録映像を撮っている先生、全体の進行管理をされている先生、柔道の指導だけで無くこういった運営の仕事をさせている先生方も、「おはようございます。」「身体は痛くないですか?」「給水タイムでは必ず水分を補給して下さいね。」と、参加者全員に目を配って声を掛けられています。柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、裏方として記録を撮られる先生も(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影

■記者プロフィール
編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。
アクセス
講道館
  • 都営地下鉄三田線/大江戸線 春日駅下車(出口A1・A2)徒歩1分
  • 東京メトロ南北線 後楽園駅下車(出口6)徒歩3分
  • 東京メトロ丸の内線 後楽園駅下車(出口3)徒歩3分 JR中央線・総武線 水道橋駅下車 徒歩8分
柔道の総本山・講道館が初めて企画した朝稽古、世界中の柔道家たちが憧れる畳で稽古をする初心者の筆者・矢澤昌之(講道館大道場にて)-Journal-ONE撮影
取材・文:
編集部-矢澤( 日本 )
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